第6話 新たな仕事!
「到着!」
元気よく到着した先は、神殿である。
仕事内容は神殿での治癒の手伝い。
冒険者ギルドと違い神殿の方が高く日当がでるため、ほかの治癒士からも人気の仕事である。
「すみませ〜ん、治癒士協会からの仕事できたものですが〜。」
まだ朝だからだろうか神殿は静まり返っており、人っ子一人いないような雰囲気であった。
「すみませ〜ん、誰かいますか〜。」
「後ろじゃよ。」
ビクッ!
後ろから聞こえた声に驚き、後ろの方を見ると、神官の格好をした爺さんがいた。
「ようこそ、地母神の神殿へ。私は神官のゼバッハじゃ。」
そう自己紹介した爺さん、ゼバッハは長年勤めているのであろう、貫禄が見るからにあった。
「驚かさいでくれよ爺さん、治癒士協会の仕事できたアルだ。」
「おぉ!ゆく来てくれたお若いの、さぁなかにおあがり。」
そう言われ中に入ると、白を基調としたよく見るような神殿の内装だった。
「さてアル君、早速君に頼みたい仕事なんじゃが、今日は月に一度の神殿の奉仕を行う。アル君にはそれを手伝って欲しい。」
「了解、ところで爺さん奉仕って人が沢山来るんだろ。2人でやるのか?」
「いや、神殿にはあと2人シスターがいる。その2人とわしら4人でやるのじゃよ。」
「わかった。んでそのシスター2人は?」
「この神殿は孤児院も併設しててな、今子供たちの世話をしとる、暫くすれば来るじゃろ。その間に準備をするぞ。」
そうゼバッハに言われ、早速俺とゼバッハは待合の椅子の設置、消毒、薬の準備などを始めた。
暫くして、2人の女性の声が聞こえてきた。
話に聞いていたシスターだろう。
片方は年老いた声で、もう片方は若い声であった。
「遅くなりました!」
そう言い来たシスターは、凄かった。
何がすごいって?そりゃ凄かった。金髪のストレートでよく手入れされてるのが分かる。
だか、胸が凄かった。歩く度にタプんと揺れるではないか。これは凄い。スゴすぎる。
「あ、お客様ですか?ゼバッハ司祭様。」
「おぉアンナ、エリー来たか。こちらは、治癒士協会から来てくれたアル君じゃ。」
「ども」
「アル君、こちらアンナは私の妻で、エリーが元々孤児であったが今はうちでシスターをしている。」
「よろしくねぇ、アル君や。」
「アルさんですね!よろしくお願いします!」
そう行き良いよく、礼をするとまたタプんと胸が揺れた。
「あぁ、アルだよろしくアンナさん、エリーさん。」
「同い年くらいですしエリーと呼び捨てで構わないでますよ!」
そうエリーに言われた。
笑顔が眩しく、たいようのようである。
「わかった、エリーよろしくな!」
「はい!」
挨拶を済ませていると、ゼバッハが、
「そろそろ開けるぞい、お二人さんや仲良くするのは後にしなさい〜。」
と意味深な笑顔をしてこちらに話しかけてきた。
「では、奉仕活動始まりじゃ!」
その言葉と共に神殿の扉が開けられた。
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