第5話 目的地へ到着!

「はぁ、仕事するか。」


俺の目の前には治癒士協会がある。

名前の通り、治癒士を管理するためのいわば互助会である。


「ようこそ!治癒士協会へ!」


明るく陽気な声が、耳によく響く。

目の前のカウンターには、「可愛らしい」そんな言葉が似合う人がいる。


「よう、イリア。仕事くれ。」


「あら、アルじゃない!どうしたの?パーティー組んでたんじゃないの?」


この娘はイリア、昔からの馴染みの受付嬢だ。


「追い出された。」


「追い出されたって……、アル大丈夫なの?」


「ダメだから仕事を探しに来たんじゃないか。」


そんな会話をしていると、2階から誰かが降りてきた。


「おぉ!アルじゃないか!パーティーを追い出されたらしいじゃないか話は既に聞いてるよ。」


まるで悪気のないように、いやほんとに悪気のなく話しているのが、治癒士協会のサブマスターのギルバートだ。

このおっさん、見た目はハゲのイカついおっさんなのに、治癒士の腕前はピカイチだ。


「あ〜、ギルバートさんパーティーを追い出されたので仕事ください!」


まるで土下座のごとく俺は、ギルバートに頭を下げた。

はたから見たら衛兵につうほんなんじゃないかな?そんなくだらないことを考えてると、イリアが、


「今来てる以来だと3枚よ。」


と言ってきた。

ふむ3枚か……。


「とりあえず見せてくれ!」


そう言うと3枚渡された。

まず1つ目がオーク討伐の治癒士募集。

これはすぐ金がはいないからなし。

2つ目が冒険者ギルドの訓練用治癒士募集。

これは、賃金がやすすぎためなし。

最後は………、


「これだ!イリア、この仕事受注頼む!」


「え、えぇいいわよ。ちょっと待っててね」


仕事が見つかった興奮でイリヤの手を握ってしまった。

イリヤの顔が赤くなりながらも、依頼を許諾してくれた。

しばらく待っていると、


「お待たせ〜、アル〜。」


そう渡された依頼書は…………






次に続く!

紹介

〜オーク〜

主人公の住む世界のどこにでもいる、二足歩行の豚の魔物。

体調は3mほど。凶暴性が高いが、肉は脂身が多めでジューシー。




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