第2話 こうしちゃいられん飯だ!

まだ日が高く、賑わいを見せている町。

だけど俺はひとりとぼとぼと歩いていた。


「はぁ〜、何がいけなかったんだろうなぁ?」


そんな独り言を言いながらやる気もわかず歩いている。

グ〜〜

腹、減ったなぁ。

そういえば飯がきた直後に追い出されたからなんも食ってないなぁ。


「どこかいい飯屋はないかなぁ。」


そんなことを言ってると、どこからともなくいい匂いがしてきた。

匂いにつられ歩いていると、オーガ亭と看板がある店へとたどり着いた。


「オーガ亭か、よし!ここにしよう!」


まずは飯を食ってから考えれば良い!そんなことを思って、店へと入ったら。


「いらっしゃいませ〜!おひとりですか?」


「はい」


「ではカウンターにどうぞ〜!」


ウェイトレスが間延びした声でそう話しかけてきた。


「ご注文が決まったらお呼び下さーい」


そう言ってウェイトレスは下がっていた。


『ふむ、この店はステーキが美味しいのか。』


周りの客をチラりと見るとほとんどの客がステーキを食べていた。

これは決まったな、

そう思いウェイトレスを呼んだ。


「ステーキをお願い!」


「は〜い。焼き加減はどうしますかぁ?」


焼き加減もあるのか……


「じゃぁミディアムレアで!」


「かしこまりました〜。少々お待ちくださーい。」


そう言いウェイトレスは裏へと下がって行った。

周りからは肉のいい匂いがするあぁたまらん、早く来ないかなぁそんなことを考えながら時間を潰していた。

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