ひとつの光景をとっても見る人の心持ちによって全然違うものに見えますね。
主人公の気持ちで自分も風船を見ていたので、お姉さんの言葉にはっとなりました。家族のさりげない優しさが印象的ですが、それに気づけることの方が大事なのかも知れませんね。
こちらのお話も細かな機敏を掬って文章にされるのが素敵だなと思いました。
あと、空行ありとなしの両方があるのが興味深かったです。
なんというか空行なしのほうがモノローグ感が強い気がしました。意識が途切れずにどんどん主人公の内面に入るような感覚というか。空白がない分、改行の効果が高いですね。逆に空行があると少し息がしやすいという感じもしました。
どちらも読みやすかったですが、ふたつのバージョンがあると参考になります。ありがとうございました。
作者からの返信
柊さま
お読みいただきありがとございます。
見る人の心持ち、まさにその見え方と変化を書きたかったのでとても嬉しいお言葉でございます。
お姉さんのキャラクターは何度か書き直していて、このような少し奔放だけど頼れる部分もあるお姉さんに。いい仕事をしてくれました^^
空行は常々考えているのですが、筆者としてはない方がいいとは思っているのですよね。コメントで頂いてるように、途切れたり、間延びさせたくないのです。特に一人称で書くことが多いのもありますが。
けれども、皆さんのご意見や、他の小説を拝見すると、結構空行があるので、本作は実験的に並べてみたのです。
こちらのご意見もありがたい限りです。
コメントありがとうございました。
初めまして。百一里優(ももい・りゆう)と申します。
カクヨムから「今週注目の小説」という案内が来て、そのひとつとして本作品が紹介されており、一番惹かれるタイトルだったので読ませていただきました。
大した手術ではないと言われても、される本人にとっては不安ですよね。
たぶん普段は活発な主人公が、入院によってふと時間を止められてしまって、そこに現れた黄色い風船の影響で微妙に心を揺らされる感じが伝わってきました。
お姉さんの何気ない一言が主人公の心の向きを一気にポジティブに変えてしまったところが素敵でした。
作者からの返信
百一里優さま
はじめまして。お読みいただきありがとうございました。
注目から来ていただいたのですか!
それは、ありがとうございます!
客観的に見ればおそらくそれほど大事では無かったのだと思いますが、本人や周りの人に取っては捉え方は様々なので。私の作風は、こういった日常の出来事や感情を切り取ったものが多く、あまりドラマチックではないのですがお楽しみいただけたようで嬉しく思います。
コメントありがとうございました。
こんにちは。
手術、入院、松葉杖。5センチ。
上手に言葉が散りばめられ、入院、ということが、現実感をもって、感じられます。
そのなかで、黄色い風船が、爽やかに励ましの象徴となってくれます。
なにごともなく、走れるようになれると良いね! 彩夏ちゃん!
面白かったです。
作者からの返信
加須さん
こちらもお読みいただきありがとうございます。
またレビューまでいただき、重ねて感謝を。
タイトルにも入れたので、やはり黄色い風船がキーになってるのですが、この見え方を読者と一緒に変化させてみたかったのです。
励ましの象徴になっているというお言葉はまさに込めたかった言葉だったので、とても嬉しいです。
ありがとうございました。
不安感がリアルに伝わってきて、とっても良かったです。
特に、雑誌のモデルの足に傷をつけている様を黄色い風船に見られているというのがすごく良いなあと思いました。
単純に羨ましいという言葉だけで片付けないことで、より深みが出ているような気がします。
こういう、うまい表現をしてみたいものです。
作者からの返信
月井さん
お読みいただきありがとうございます。
素敵なレビューまでいただき感謝に堪えません。
まさにちょっとした不安とその変遷を書いてみたかったのです。多分振り返ればそんなに大きな出来事ではないのだと思いますが、こういう日常の積み重ねが人格を作っていくのだろうなあ、と。
雑誌に傷をつけるシーンは何度か書き直す中で今の形になったので、気に入っていただけて嬉しいです。
ありがとうございました。
あれっ。最後にお名前が、夏美になっている?
初めての手術と入院で不安な気持ちが伝わってきました。
黄色い風船に嫌な気持ちを重ねてしまったけれど、お姉ちゃんの言葉で見方が変わるのがいいですね。
小学生を想定して読むと、言葉の遣い方や考え方が大人っぽいな~と感じるところが結構ありました。お母さんの仕事のことまで考えて感謝して、偉いです!
風船と一緒に退院できて良かったですね^^
作者からの返信
こよみさん
お読みいただきありがとうございます。
あぁ!
すいません!お恥ずかしい限りで…証拠隠滅してきました。
推敲後半に、あれ?夏実って前に使ったことあるなと思って急に変更したので修正漏れでした(+_+)
なる程、年齢ですか。確かに明記してなかったですね。高校生のイメージではありましたのでそのあたりは工夫が必要そうです。
お姉ちゃんはすごく良いタイミングで声掛けしてくれたので筆者としても助かりました。この後半をとくに悩んだので、楽しんでいただけて良かったです。
ありがとうございました🙇
編集済
誤字情報:
>持ってきてく「て」た雑誌
前半はちょこちょこ引っかかる部分あり。
>何度も検索しては、さっき見た同じページにたどり着いた。
ここの説明が何を伝えたいのかよくわかりません。
例えば「難病だと信じたくないのに同じページに〜」という意味合いならわかるんですが、症例も見当たらないようですし。
最初読んだ時は、主人公の不安は「足が治ったかどうか」にあるのかと思ってましたが、そうでもない…?
もしそうなら医師や看護婦の説明なかったのかな?とは感じました。說明されてなお不安があるのもわかるので、そこら辺の描写はあってもよかったかも。ヒロインの心境が漠然としか伝わらないので。傷の方はわかりやすかったですけれど。
後半から締めにかけては文句なしです。
お姉ちゃんがファインプレーですねー。不安な時って理屈より何気ない言葉のほうが効いたりするの、よくあります。まさに気は持ちようですね。
読後感もとてもよかったです。
萎みかけても空を飛べた風船と、傷は残っても歩けるようになったヒロインが重なりました。
作者からの返信
カメムシさん
お読みいただきましてありがとうございます。
まずは誤字を直してきました。感謝です。
なるほど、たしかに不安の変遷はわかりにくい感じですね。
少し修正してみましたが、後日また見直すかもです。
基本的には
なかなか治らない→何この病気→手術こわい→傷残るのかな
というよな変遷ですのでもう少し工夫できそうな気がしてきました。
お姉ちゃんは執筆中に何度も性格が変わって困ったのですが、今の形に落ち着いてよかったようです。
最後のシーンは珍しく執筆当初からイメージがあったので読後感が良かったということで良かったです。
ありがとうございました。
島本様
改行ありなしで、ずいぶんと印象が違う作品になるのですね。
物語のふくらみが違うというか。
「分身」の使い方が印象的で、勉強になりました。
柔らかい風景が、浮かんでくるようです。
優しい気持ちになりました。
ありがとうございます。
作者からの返信
西奈 りゆさま
お読みいただきありがとうございます。
筆者としては改行なしのほうが好みではあるのですが、行間が詰まってるだけで読まない人も一定数いるらしく。
読んでいただけるなら、変なこだわりは捨てたほうが良いのかなぁということを考えて両方置いてたりします。
まだ結論は出てませんが(^_^;)
黄色い風船の印象がを変化させていくのは書きたかった部分なので、とても嬉しいです。
ありがとうございました。