第8話 どうせエゴイスト同士の対決だから 相手は死んでいい
どうせエゴイスト同士の対決だから 相手は死んでいい
個人的規模の争いの連続が、人生の本質であり、人生に〈愛〉はなかった。
私の描いた絵が、商業誌でイラスト採用されずに困っていると、誰かの絵は採用となり、泣く者と、笑う者に分かれる。また、私の生活が困窮していると誰かは喜んでいた。それと同様に、私は誰かが死に絶え、私に仕事と財産が転がり込んできたら喜ばないといけないのだろう。この地上の掟は、不断の決闘であった。おとなしい絵画制作も決闘であり、文学も決闘、音楽も、哲学も、慈善活動は、どうであろうか。宗教は、博愛精神、正義も、良心も決闘であろうか。結局、人間のすることは
私は、十代後半で、無知無関心のノンポリ。二十代前半で、過激左翼的発想。二十代後半で、文学的無頼派志向。三十代前半で、家庭の幸福型無関心。三十代後半で、憔悴した芸術家
まあ、いろいろ思想は変化していったが、私なりに、そのつど闘いの連続であった。そして、私には経験があまりなかったが、ボランティア活動でも個人間の闘いの雰囲気があったことを記憶している。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます