第9話 良心の無効
良心の無効
【良心】とは、自己のおこないに対して善悪正邪の判断をくだし、悪を
これは、私が日常生活を送る上で常々意識を離れない一事で、なにをしても気に掛かる。また、私たちは社会生活をして、知らず知らずの
たとえば、戦争映画の一場面で、ナチスがユダヤ人たちを荷物のように貨車に詰め、収容所に移送する場面が映っている。ナチスはユダヤ人を差別して、虐殺してゆく。虐殺理由はユダヤ人は良くない、と云う決めつけである。私は、この一事に「良心の無効」を感じずにはおれない。
映画は終わって、テレビ画面は、ニュース映像を流す。レバノンのベイルートの街が空爆され、破壊されている映像が流れている。いくつものビルがロケット弾によって粉々に崩れている。空爆をしているのはイスラエル軍であった。イスラエルはユダヤ人の国家である。開戦の詳細は判らない。併し、戦争が善行であるとは思えない。
世界地図のある歴史書を見ると、ヨーロッパは時代によって勢力分布に変化がみられ、近年、千年以上は争いが絶えないようであった。
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