第2話
どうやら転生したらしい
と言っても記憶が戻ってから3日経ったからこんなに冷静でいられるだけで直後はさすがに焦った。まず目線が低い、そして知らない場所にいた。これだけで大半の人間は困惑するだろう。しかしその困惑はなくなっていった。今までこの体で過ごした記憶があったのだ。むしろ前世の記憶のほうが違和感だらけだ。実際記憶が戻ったのが3日前とはいえ前世はもちろん生まれる前であり、それ以前の記憶なのだから妙に懐かしい気分になるのも納得がいく。まあ死ぬ手前の記憶は懐かしむよりもショックのほうが大きいが。 とはいえ前世に後悔があるとすればせっかくした大学受験が無駄になったことと連絡方法もない幼馴染が今どうしているかくらいだ。
今世を楽しもう。といきたいが問題がある。この3日間で分かったこと1つ目、現在の年齢は3歳であること 何をしようにもできない
そして2つ目明日から幼稚園があるということ この家庭はそれなりに裕福であるらしく名門の私立幼稚園らしいが、それはあまり関係なく今更幼稚園児と仲良くできるだろうかということだ。
前世では友達もいなかったことが判明したがそれでも友達がいない高校生活より友達ができない幼稚園生活のほうがつらいだろう。高校にもなると孤独を愛する(ぼっち)もいるが、幼稚園児でそれはなかなか居ないだろう。あと友達ができなかったら親が心配する。 この家庭では僕は相当大事に育てられたらしい。そんな親に心配をかけるのもよくないだろう。
そうして幼稚園での友達の作り方を模索しているうちに寝てしまった。
人間不信が転生(現代日本)する話 @solitudo220
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