第9話
と思いきや、
「あ、やだごめん。なんか物語の構成とか分かった気になってる勝手なファンになっちゃったみたい。」
今さっき言ってた普段聴くとちょっと聞いていられないくらいの直球の褒め言葉を今更ながら恥ずかしがるように紺野さんは顔の前で手をぶんぶんと振っていた。少し顔が火照っているように見えるのは気のせいだろうか。
「、なんか、今までそんなこと言われたことなかったから、なんというか嬉しいんだけど、むず痒いような……」
「そう……だよね。私も今自分で言ってちょっとキモいなって」
「いやいや……いやいやいや、そんなことない。本当に気持ちは嬉しいんだ。だけど、紺野さんがホンカキやってるの、ちょっと意外というか、、」
「まあ、確かに。まだまだマイナーなアプリだけど、すごく内容の濃いお話が詰まってる気がするんだよね。普段の小説とかじゃあんまり見られないぶっ飛んだ設定とかもここだと許容されるし、自分が何を思おうか自由っていうのが好きなんだよね」
わかる!!!!!とものすごく共感したいことばかりだ。正直、紺野さんとこんな話で盛り上がれるとは夢にも思っていなかった。現実は小説より奇なり。本当にその通りである。
キーンコーンカーンコーン
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