第110話
三崎の最大出力でのデウス・エクス・マキナ発動により、三崎達が搭乗していた旗艦がその形状を大きく変えた。その見た目は超大型の宇宙空母である。
さらにその旗艦の随伴艦も似たような形状の空母に変化していた。
”完全にマク◯スw”
”随伴艦の方はクオーターかw”
”マク◯ス艦隊がついにきてしまったw”
三崎達が搭乗するSDF-Xを中心にした巨大な宇宙空母艦隊が、そのまま超大型モンスターに突撃していくというスケール感が完全にバグる戦いが始まろうとしていた。この戦いが後に第2次アステロイド会戦と呼ばれることになるとんでもバトルの幕開けだった。
真・ロマンロボの個の力にやられていたモンスターたちはそれに対抗するために大型化し、さらに格段に防御力を向上した個体を揃えていたが三崎達はそれに真正面からぶつかることを選んだのだ。
三崎のデウス・エクス・マキナによる艦隊の変化を察知した巨大なモンスターたちはその頭部らしきところに膨大なエネルギーを集め、そして超長距離からの攻撃魔法を放ってきた。地上であればそれだけで一国が滅びるような攻撃である。
「マスター、敵からの砲撃来ます!!!」
「全方位バリア展開!ショックに備えろ!!!!」
SDF-Xとその随伴艦が一斉にバリアを展開しモンスターからの攻撃を受け止める。そのあまりの威力に艦橋も大きく揺れ、配信画面もホワイトアウトする。
”おおお…”
”とんでもない攻撃だな”
”揺れもすごい”
”地上だったらマジでこれどうなってることやら…”
その攻撃をなんとか受けきった三崎達は各艦の被害状況を確認しながら、こちらからも攻勢に出るためにひたすら前へ前進する。
「怯むな!!!全艦、全速前進!!!!」
三崎の号令とともに旗艦を含めた全艦が敵の超巨大モンスターに向かって一斉に突撃を開始する。三崎達は各種兵装をばら撒きながら、そしてモンスターたちも様々な攻撃魔法で迎撃しながらもだんだんとその距離が縮まっていく。
接敵までもう少しというところまで来た段階で三崎はついにお待ちかねのギミックを開放した。
「全艦、速度落とさずこのまま強攻型へ変形する!!!!」
あらゆる武装で弾幕を張りながら、1,000メートルを超えるその超巨体がゆったりと変形し始める。さらに随伴艦のクオーターサイズの各艦も旗艦と同じく強攻型へとその姿をかえつつあった。
”この数のマク◯スが一斉に強攻型が変形すると壮観だなw”
”攻撃の入り乱れ方がやばいw”
”これ完全に最終回だろw”
”普通の戦いでやって良い演出じゃないよなw”
”敵のデカさも近づくと際立つなw”
そして速度を落とさずに変形しきった超巨大戦艦はそのまま敵に近づいていき、
「左腕部、ピンポイントバリア発動!!!!」
眼前に迫っていた敵の超大型モンスターに振りかぶったパンチを御見舞する。轟音を立てて敵に突き刺さる左腕。そのまま三崎は
「ダイダロスアタック!!!!!」
敵の内部に突き刺さった左腕から様々な武装が展開されると、それらの武装が一斉掃射され敵の内部で大きな爆発が発生した。
三崎達が乗る旗艦が敵のモンスターに対してぶちかましているところから少し離れた場所では無人のクオーター数隻が敵の超大型モンスターを囲み、一斉にクオーターキャンを斉射していた。
”ダイダロスアタックw”
”実際に見るとすごい迫力だなw”
”そしてしれっとクオーターもヤバいw”
”クオーター数隻で一斉掃射とかw”
”オーバーキルがすぎる”
ダイダロスアタックで敵の超巨大モンスターを屠った三崎は、そのまま無人のクオーターたちに敵の攻撃を防がせながら敵を一掃するための主砲の発射用意に入った。
「このまま一気に片付けるぞ!」
肩部に鎮座していた主砲がさらに変形し、肩にかけるような形で展開される。旗艦の主動力炉と主砲が接続されて発射のためにエネルギーがチャージされる。
その隙を敵のモンスター群も見逃さずに攻撃を仕掛けてくるが、その尽くを文字通りクオーターが体を張って止めていく。
そして約3分後、敵の猛攻をしのぎ切った三崎たちはついに
「主砲、撃て!!!!!」
光の奔流が戦場を埋め尽くしていき、敵の超大型モンスター群を次々と飲み込んでいった。
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