リシューノア王国の王女・シエルは、姉であるメディや王族から嫌われていた。ある日シエルはメディの身代わりとして、シャイドゥ国へ嫁ぐことになるのだが、その国は大半が獣人で野蛮な国と噂されているらしい。彼女は嫁ぎ先でどう生きていくのか…?
知人もいない国で急に結婚することに不安を抱いているはずなのに、新しい場所で自分だけの幸せを掴もうと前向きな姿勢のシエル。常に周りへの感謝と敬意を持ち、獣人たちのことを知ろうと自ら歩み寄る彼女が本当に素敵です。
だが、そんなシエルの夫となるレーヴェは、人間である彼女のことをあまり信用していません。初めは遠かった二人の距離が少しずつ縮まっていく様子にキュンとし、読んでいてとても幸せな気持ちになりました。
きっと心温まるはずです。生まれ国ではできなかったこと、やらせてもらえなかったことを、嫁いだ国で挑戦できる喜び。たくさんの優しさに溢れたこの作品を、ぜひ読んでみてください。とても面白かったです!
お菓子作りが趣味な女の子、シエル。
自国では第三王女の身分でした。
シエルの暮らす城では不遇な扱いをされていまして、とうとう自国を追放されてしまうのです。
そして、獣人の王国に嫁ぐことに。
そんな中でも、前を向いて進んでいくシエル。
一話のシエルのセリフを読んでいるだけで、応援したくなります。
健気でとても良いです。
そんなところからお話が始まります。
こちらの作品は、「嫁入りからのセカンドライフ」中編コンテストに参加されている作品なので、安心して読めます。
ハッピーエンドを期待していて大丈夫です。
獣人の国へ行くと、生活が変わっていきます。
今まで不遇を受ける原因であったもの(魔力の性質が違ったり、お菓子作りが毛嫌いされていたり。)の見方が180度変わっていきます。
物事はとらえかた次第。
悪いと思われていたものが、良いこととして扱われたりしていく様が見れます。
『私は、私のままで良いんだ!』
そんなことが感じられるお話でした。
徐々に幸せになっていく、シエラをお楽しみください。
私は読んでいるうちに、シエラと同じく幸せな気持ちになりました。
毎日、不遇の中でも頑張っている女性に読んで頂きたい小説です。
是非とも最後まで読んで、幸せになってください。
オススメです。(*´︶`*)ノ