003.〈青春〉明日も 推敲23.08.21

推敲23.08.21

サンダルを大空高く蹴り上げて

明日も晴れね 砂上へ翔ける



◆思い描いた景色

 奔放な彼女に振り回される、恋人未満の男女の関係を描きました。

 近場の砂浜に気儘に連れ出され、置いて行かれた男の子の視点。見守るべきか、追いかけるべきか戸惑っている気持ち表現しました。


◆雑感

 推敲4回目でイメージ通りの情景が描けました。

 一句から四句までは随分前から出来ており、結句だけが満足出来ないでいました。

 足フェチではないのですが、元歌の足のイメージが固着して、なかなか解放してくれません。

 あまり使わない「笑顔」の推敲で、漸く解放され、納得のいく一首になりました。

 かなり苦しんだ一首です。



▼推敲の小部屋

 ぐだぐだの脳細胞から「砂上」が出てきたので、

もう一歩進めました。



推敲-3

サンダルを大空高く蹴り上げて

明日も晴れね 砂浜翔ける


 青春ど真ん中の歌に仕上げました。

 場所を特定することで、状況の整理も出来て、世界の奥行きが深まったと感じます。

 この手の歌は結句で世界が止まらない方が好き。



推敲-2

サンダルを大空高く蹴り上げて

明日も晴れね かの日の笑顔


 思いつきで結句を変えてみました。



推敲-1

サンダルを大空高く蹴り上げて

明日も晴れね 裸足の笑顔


 結句にピッタリの言葉が見つからない。

元歌だと少しフェチズムのニュアンスが表に来て、上句全体を受け止めているとは言い難い。

 今回は滅多に使わない「笑顔」を入れてみたけど、使い慣れていないせいか、今ひとつかな。



元歌

サンダルを大空高く蹴り上げて

明日も晴れね 裸足の眩し



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