出来事・事件設定


【大戦争】

およそ200年前に勃発したという世界大戦の通称。

各国における光学兵器やドローン、サイボーグなど、かつてない最新鋭の技術が投入された戦争であり、それゆえに泥沼化した。

各国の同盟や裏切りが連鎖する中で、最終的にヒノモトは国家存続を守り抜く戦いに転じることとなり、敵国の新型化学兵器による首都圏の砂漠化と引き換えに敵対国へ強力な反撃を加えたうえで終戦協定を結んだ。

大戦争が残したものは、死の砂漠となったかつての首都と、大量の難民、そして富国強兵の名の元に進化を続ける技術革新だった。



【新型スーツ“ネメシス”の盗難】

日夜新たな軍事技術の開発に勤しむ極東重工で13年前に起きた、最新鋭パワードスーツのデータ盗難事件。

発覚と同時期に開発者が消息不明となっていることから、公的には開発者による犯行であると見られている。

流出先は不明であり、13年経った今でもそのスーツらしき技術は見当たらないことから、『國』の外への流出ではないかと見られている。



【法闘争】

11年前に天理機関ツクヨミの下部組織にあたる立法機関である法定局と司法機関である均整局との対立から、周囲の軍部、警察機関を巻き込んで大規模な武力衝突にまで発展した事件。

法定局が下層街区の『整理』に繋がる法案を発案し、それに均整局が強く反発したことに端を発する。

民間人も含む多数の死傷者を出すことになったこの武力衝突は、両局幹部数名の処断と追放をもって終結した。

しかしこの事件はこれまで見て見ぬふりをしてきた下層街区の問題を浮き彫りにし、『國』全体に不穏な空気が流れる要因となった。



【S.S.Eの壊滅】

ザフト地区最大規模のギャング集団『シャドウ・サン・エンバース』が、多数の死者を出しながら僅か二日で壊滅した事件。

S.S.Eはその規模はもちろん強固な結束を誇るギャング集団で、企業の私兵部隊や『國』も迂闊には手を出せず、半ば野放しの状況であった。

しかし11年前に一部の構成員が原因不明の反乱を起こし、その少数の裏切者によって壊滅した。

反乱の動機や、事件後一人残らず消息を絶った裏切者たちの足取りなど、この事件には不可解な点も多数ある。



【烏の落日】

法務部にかつて存在した精鋭部隊『烏』が全滅した10年前の事件。

記録の大半が偶然か故意にか破損しており、全容までは把握できていない。

しかし、簡単な輸送警護にも関わらず精鋭部隊である『烏』が出撃していたこと、全員のログから敵の声や音声が一切拾えないこと、そして隊長である黒死鳥の行方がわからないことなど、何か異様な点も多々ある。

I.P.Eの法務部内では不気味かつ不吉な事件として語られており『二刀双銃は不吉』というジンクスまで出来たほどである。



【下層街区大虐殺】

10年前、メディオ地区の下層街区イ-26区域で発生した、数百人規模の死者を出した殺傷事件。

イ-26区域の住民が全員殺害されており、生存者は0と公式記録にある。

巨大かつ異常な事件にも関わらず、犯人特定はおろかその足取りも掴めていない。

住民の死因はすべて銃または刃物によるもので、毒ガスなどの類いは一切見受けられなかった。

下層街区はいわゆるスラム街で、要人や機密情報などもあろうはずもなく、何故このエリアだけが狙われたのかも謎が残るままである。



【企業オリンピア爆発事故】

4年に一度開催される、各企業から選抜されたアスリートたちがしのぎを削るスポーツ大会で9年前に起きた大規模な爆発事故。

陸上競技会場のVIP席エリアを中心とした大爆発が発生し、各機関の要人や競技選手が多数犠牲になった。

その爆発範囲などからテロ目的の犯行と見られているが、厳重な警備を潜り抜けることは不可能に近いうえ現場に何の痕跡もなく、これだけの事件であるにも関わらず犯人の足取りは掴めていない。



【『神託の姫巫女』暗殺未遂事件】

今代の『神託の姫巫女』襲名の儀式の最中に起きた、アマテラス隊長格の1人を首謀者とするクーデター。首謀者である隊長は愛機である機動兵器「神威」を駆り神域に突入、先代の姫巫女と今代の姫巫女候補の2人を亡き者にし『天帝』への直訴を企てた。

その凶刃は姫巫女の喉元まで肉薄したが、すんでのところで隊長の部下だった男の操る神威と姫巫女の警護に当たっていたスサノヲの隊長格の1人によって阻止された。

『國』の正式発表によると首謀者は死亡、操る神威も破壊されたという。

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