用語設定
【リージョナルタワー】
地域塔と呼ばれる、各地域にそびえる塔群の総称で、単に『リージョン』と呼ばれることもある。
現在の『國』における居住地域は、大戦争によるニューアーク汚染を免れた地区を選び上へ上へと層を重ねて形成されており、遠目には巨大な塔群のように見えることからこの名称が付いた。
各リージョン内に下層街区や工業街区などが内包され、リージョン同士は長大な連絡橋で接続されている。
各層を支える地盤と柱は非常に強固な造りとなっており、これを崩壊させることは不可能と言われている。
【制限】
I.P.Eが保有する私兵部隊の中でも精兵が揃う一課には、ブラスト以外にも異名を持つ飛び抜けた才を持つ兵士が多数存在する。
彼らはその才覚に比例するだけの武装を扱うため、得物に独自の改造を加えることが多い。
時にその改造は常軌を逸した破壊力を持つことがあり、常人が扱えば大きな損害をもたらすことがある。
そこでI.P.E上層部はこれらの得物に『制限術式』をかけ、本来の持ち主以外が容易に扱えないようにした。
制限解除をしなければ基本的に武器としての役割すら果たさず、故に敵の手に渡ったとしても脅威となることはない。
【制限解除】
制限術式を解除する、その武器本来の持ち主にのみ可能なもの。
精緻な音声認識と特定の『号令』によって術式は解除され、武器はその強烈な力を露にする。
ブラストは自身の代名詞とも呼べる蒼刀・風舞断にこの術式がかかっており『劈け(つんざけ)』の号令によって抜刀可能になる。
【アラガミシステム】
『國』に所属する部隊の中でも、ごく一部のサイバネ手術施術者のみに搭載された戦闘能力向上機構。
戦闘用サイバネパーツの能力を意図的にオーバードライブさせ、通常では発揮できない戦闘力を発現させる。
しかしその代償は大きく、莫大なエネルギーの消費や各パーツの過不可による破損など、本人へのダメージも計り知れないため、まさに切り札としての使用を想定している。
現在搭載が確認できているのは特務機関スサノヲの隊長及び護帝機関アマテラスの数名のみである。
【念動力】
古代ヒノモトでは超能力として異能の象徴かのように畏怖された能力。
現在ではある程度の原理は判明しており、キサラギ化成の研究の末に人工的に生み出すことも可能になった。
とはいえ基本的には人間の脳の部分覚醒による電気信号の集束態であり、先天的な適合性により念動力使用者ごとの力量には大きな差がある。
【魔法】
自然的または人工的に発生するサイキックたちの念動力の中でも、空気を触媒にした超自然現象の総称。
規模の大小はあれど、炎熱、水氷、風雷に分類される。
おとぎ話に見られるようなものではなく、いずれも念動力による空気への干渉が原因と判明しているため、これらの対応策も展開されている。
同様の原理を機械的に発生させる装置として魔導銃が存在しているが、射程の短さやエネルギー効率の悪さから普及はしていない。
【術式】
錬成術を昇華させたもので『國』が率先して完成させた独自の技法。
主に物体に対して働きかけ、対象物に特定の性質を付与する。
膨大な知識が必要となるが、現在の『國』では必要不可欠な技術となっており、主要な企業においては産業・軍事問わず様々な場面で活用されている。
【サイコ】
先天的に念動力を扱うことができる者の総称でサイコヒューマンの略称。
I.P.E.の特務部は全員がこのサイコで構成されている。
彼らは後天的に念動力を扱えるようになった者たちと比べてその精度や出力が強いことが多い。
さらにデミ・サイコと違い、精神的、身体的な劣化は皆無であり、しかるべき訓練を積むことで優秀な魔導戦士となる可能性を秘めている。
【デミ・サイコ】
キサラギ化成の研究により誕生した、後天的に念動力を扱えるようになった者たちの総称。
主にキサラギ化成の黄昏劇団の構成員がこのデミ・サイコである。
脳の一部を強制的に覚醒させたものであり、サイコと比べるとその力は劣ることが多々ある。
また脳にかける負荷から、精神や身体に少なからず劣化を引き起こすという副作用もある。
現在の『國』では禁止や規制はされていないものの、そのリスクは十分に周知されているが、あくまで自己責任の範疇でデミ・サイコになる者も少なくはない。
【ネメシス】
13年前に極東重工から紛失したという新型パワードスーツおよびその理論体系。
古代の遺跡から発見された多重次元理論に基づき考案されており、莫大なデータと新機軸のナノマシン、それを賄う膨大なエネルギーにより構成されており、これまでのどんなパワードスーツとも違う、まさに未知数の力を秘めたものだった。
この理論体系が究明されることで、瞬間移動や念動力によらない新しい魔導現象の再現などが可能になると期待されていたが、現在は機体だけでなくその原論も紛失しており、再現は不可能となっている。
【ナノマシン】
大戦争以前から普及した技術で、その名の通りナノレベルの小型機械を指す。
当初は脳や血管に関する精密医療の革新的な技術として着目されていたが、技術水準の向上に伴い建築・環境保全・工業、果ては兵器へと流用された。
ヒノモト時代の首都に散布されたナノマシンは高水準の放射能分解機能を持っていたが、同時にそれ以外の物も分解してしまう性質があり、故にあらゆるものを砂と化してしまった。
【ニューアーク(NWK)】
人類史における最初で最後の核戦争となった第三次世界大戦の終戦後に発見された未知のエネルギーである。
「戦争(箱舟)がもたらした新エネルギー=New War Ark」から【ニューアーク(NeWarK)】と名付けられた。
「新しき戦争へ向かう箱舟」とも読めるのは、兵器転用される未来を予測した命名者の皮肉だろうか。
特徴は、活性化すると外的要因に反応して大量の熱を放出すること。
極めて高いエネルギー価値を持つ一方、人体や環境への高い毒性も有しており、『國』の複数地域で大戦争時のニューアーク汚染による爪痕が今も色濃く残っている。
【神威】(カムイ)
『國』の重要拠点を守護する『護帝機関アマテラス』が保有する人型機動兵器であり、アマテラスを象徴する兵器の1つ。
全身に鏡面装甲が施され対物理・対魔法衝撃への高い耐性を有している。
基本兵装は左右の腰に装備した刀剣と背面に懸架したニューアーク粒子ライフル。
用途に合わせて各種装備を換装することにより、極めて高い汎用性を持つ。
機体は他の企業が保有する機体に比べてやや細身であり、火力よりも機動力を重視したコンセプトとなっている。
神域を守護する4人の隊長機には専用のチューニングが施され、一般機よりも数段高い性能を誇っている。
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