地域・施設設定


【メディオ地区】

セヴェル地区と同様に死の砂漠に隣接するため、その監視の役割を担う地区であり、かつて中部地方と呼ばれたエリア。

監視の役割に加え、工業が盛んな地域となっており、他の塔群と比べても工業街区が占める面積が非常に大きい。

その圧倒的な生産量の影で、下層街区への公害問題が後を絶たない。



※物語時代の『國』の参考地図が近況ノートにございます。


【ザフト地区】

大戦争により砂漠と化したかつての首都に代わり、国家の中枢を担うようになった地区。

遥か以前のヒノモトでは近畿地方と呼ばれていた。

最大規模のリージョナルタワーで、人工・産業共に最も盛んな地域となっている。

またザフト地区のリージョナルタワーには『天帝』の存在する特別な層『神域』があり、他の塔よりもより一層の高度を持っている。



【セヴェル地区】

かつてヒノモトでは東北地方と呼ばれていた地域。

元々寒冷地であったが、大戦争による気候変動で一年を通して雪が降る常冬の土地となってしまった。

死の砂漠を挟んで建造されている唯一のリージョナルタワーで、他の塔同様の機能に加え、砂漠の民を監視する役割を担う。



【ダロム地区】

古代ヒノモトで九州地方と呼ばれた離島地域。

死の砂漠に次いで大戦争の爪痕が大きいエリアで、以前存在していた島面積の3分の1が汚染区域となってしまっている。

気候は亜熱帯に近く、雨季と乾期を短周期で繰り返している。

隣国の『帝都大陸』からの侵略を監視する前線基地でもあり、超長距離波動砲を備えたリージョナルタワーとなっている。



【マーレ地区】

メディオ地区の北、かつて北陸地方と呼ばれた海沿いに建造されたリージョナルタワー。

他のリージョナルタワーと異なり、観光と漁業を中心とする産業が栄えている。

大戦争の爆撃被害が比較的少なかったため汚染区域もあまりなく、その産業を活かすように低層・広面積のリージョナルタワーとなっている。



【シャハル地区】

ザフト地区より西に建造されているリージョナルタワーで、かつては中国地方と呼ばれたエリア。

ザフト地区のベッドタウンとしての要素が非常に強く、各街区とも居住用の高層ビルが林立している。

高い人口密度ゆえに個人間の揉め事が発生しやすいため、強力な制圧力を有する警察組織が配備されている。



【フィーア地区】

以前は四国と呼ばれた島に建造された、比較的規模の小さいリージョナルタワー。

巨大な塔の中心に複数の塔が建つ他の塔群と違い、中規模の四つのタワーから構成されている。

国家の中枢であるメディオ地区に比肩する国内貿易網の要であり、唯一の国外との貿易拠点でもある。



【死の砂漠】

大戦争で大量の戦術核と特殊なナノマシンが撃ち込まれ、有りとあらゆるものが死滅したかつての首都エリア。

ナノマシンがもたらした影響で、以前の建造物の僅かな廃墟以外は全て砂と化してしまった。

『國』もこのエリアの復旧を完全に放棄しており、追放者や重罪人を閉じ込めておく巨大な砂の牢獄と化している。



【極地】

遠い昔は北海道と呼ばれた離島。

大戦争に起因する気候変動により常に氷点下を記録する極寒の地と化しており、一年を通して猛吹雪が吹き荒れる過酷な大地となっている。

その環境下ゆえに生命活動は限りなく不可能に近く、海を隔てていることもあり『國』も完全に再興を諦めたエリアである。

現在は、大戦争から時の止まった氷漬けのビル群だけが、視界を遮る猛吹雪にまみれて静かに林立していると言われている。



【連絡橋】

各リージョンを繋ぐ超大な橋の総称。

各連絡橋によって若干の差異はあるが、基本的には高速列車や車道など各リージョンへの行き来に使える設備が揃っている。

場所によっては非常に長い距離となるため『國』管轄の中継ステーションが設けられているものもある。



【工業街区】

各リージョンの中層に位置する、多数の企業が集まっているエリア。

またそこで働く労働者の住居もこのエリアに建造されている。

科学技術の中枢で、まさに『國』の心臓とも呼べるものであり、それ故に国家レベルの有事の際には防護障壁『アメノイワト』により区画全体が覆われる。



【下層街区】

各リージョンの工業街区の下層(元々の地盤)に位置するエリアで、いわゆる貧民街やスラム街と呼ばれるもの。

大戦争以前はごく一般的な住居区であったが、大戦争によって大量に発生した難民や戦争孤児等により無秩序な建設と増築が進み、治安が急激に悪化した。

加えて大規模な技術革新のための企業優遇政策により、上層にあたる工業街区が拡大したため、光化学スモッグが立ち込め、重金属混じりの雨が降る日の光さえ当たらぬ陰鬱なエリアと化してしまった。



【汚染区域】

大戦争時にNWK粒子爆弾を撃ち込まれ、辺り一帯の生命が全て死滅したエリアの総称。

かつての主要都市をはじめ、かなりの地域がこの攻撃により汚染区域と化した。

その爪痕は深く、100年近く経った現在でも生命の息吹を感じられることはない。

高濃度のニューアーク汚染と、空気構成要素の突然変異によって強力な腐食気流に曝されており、現在の技術では立ち入ることさえ難しくなっている。

多数被弾した『國』はこの地に住まうことを諦め、汚染が届かない高さに新たに地盤を建造し、これが下層街区を除く国家の基盤となっている。



【教会地区】

メディオ地区の下層街区に位置する『天使教団』が取り仕切る特殊な区域。

薄暗いスラム街の様相を呈する下層街区にあって、唯一整然とした街並みを有している。

大教会を中心として円を描くように建造物が配置されており、教団の威光を知らしめるのと同時に、全方位からの攻撃に備えたものとなっている。



【神域】

ザフト地区リージョナルタワーに存在する『天帝』と、その世話係でもある『神託の姫巫女』の居住区画。執務室である神殿を区画の中心として、東西南北に古代ヒノモトの四季を再現した庭園が広がっている。

四方の外輪部には護帝機関アマテラスの隊長格4人が控え、四神の名を冠する機動兵器『神威』の特別機と共に神域を守護している。

天帝と姫巫女以外が立ち入ることは固く禁じられているが、10数年ごとに中央部の神殿で行われる姫巫女の継承の儀式の時のみ、儀仗兵としてアマテラスの隊長格、儀式の宮司としてツクヨミの高官、黒子としてスサノヲの隊長格の三者だけが立ち入りを許可されるという。

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