第5話 初めてのコロナ後遺症外来

 今年の2023年1月10日。初めてのコロナ後遺症外来。


 そこは漢方科と書いていました。他の外来は違う廊下のところ。はたから見たらコロナ後遺症外来とはわからない。その場所はあまり電気もついていなかった。少し暗くて、周りに誰もいない。1人くらいいたか。でもそれくらい。




 母が付き添ってくれて、2人で診察室へ。

 母も看護師なのです。父はちょっと変わってますが、家のリフォーム(趣味)と専業主夫。




 先生は、物腰の柔らかい40代くらいの男性でとても優しかった。


 話している時は目を合わせてくれました。



 経緯を全部話すと、お腹の触診へ。



「触りますね。押しますから、痛かったら言ってください。……ここは痛いですか?」


「痛くないです」


「……ここは?」


「い、痛いです」


「なるほど。わかりました。もう大丈夫ですよ。起きていただいて」


「ありがとうございます」


「お腹が張っていますね。たまに逆流しませんか?」


「時々します」


「逆流はコロナ後遺症の症状の1つなんですよ。食欲はありますか?」


「めちゃくちゃあります」


「それは珍しいですね。大概の人が食欲がなくなるんですが」


「え! そうなんですか」


「コロナ後遺症は大体コロナにかかって、そのまま治らないパターンが多いですが……未だわかっていないことが多いので、あなたは時間差で発症したのだと思います」


「そうなんですね……」


「アレルギー気質の方がコロナ後遺症になりやすいです。アトピーをお持ちなら、リスクはありますよ。あとはビタミンや鉄の欠乏ですね」


「なるほど……」


「今日採血をして、動悸があるので心エコーを後日にしましょう」




 そして、コロナ後遺症の説明を詳しく聞きました。


 ざっと解説すると、コロナ後遺症は上咽頭炎。そこにウイルスが悪さをして、味覚障害とか、倦怠感がでる。


 このウイルスが脳に行くこともあり、短期記憶の障害が出たりします。



 自律神経失調症状も出る人が多いです。




 大体2週間ペースで様子を見ながら活動を増やすように言われました。

 調子がいいからと言って、いつも以上に動くと……数時間後に症状が出て、寝たきりになると言われました。


 怖すぎる!!!! 無理をするとまた逆戻り……恐ろしい。




 治療はビタミンのみ。病院で処方できないビタミンは市販のものを買って飲む。



 あと、耳鼻咽喉科でBスポット療法や、家で出来る鼻うがいが効果的です。特にBスポット療法は効果が高い。医学的根拠がないのが不思議ですが。




 それで、はっきりコロナ後遺症と言い切れる訳では無いけど、診断書をかいていただきました。優しい。



 これがないとちゃんと休めないのです。職場から催促されまくってました。酷い。




 そして心エコーは問題なしでした。よかったー。

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