第117話 悪魔の門 最終階層 ⚪︎
(
あの時と同じように、部屋の中は一切探知が効かないようだ。
僕はドアをそっと開け、中へと身体を滑り込ませた。
部屋の中は
〈ほほう。ついにこの場に我以外の物が現れるときが来たか。それで、お前さんは我の敵か? それとも観光客か?〉
〈観光客です〉
〈くっ、冗談の通じないやつめ……〉
いや、今の冗談だったのか。敵じゃあないから、真面目に答えたのに。その風貌で冗談言われるとちょっと怖いよ。
種族 デビルズゲート・ガーディアン
名前 ジャバウォック
ランク SSS
レベル 200
体力 3250/3250
魔力 2944/2944
攻撃力 3300
防御力 3266
魔法攻撃力 2915
魔法防御力 2908
敏捷 2211
スキル
念話
生命探知 Lv30
魔力探知 Lv30
闇魔法 Lv30
炎魔法 Lv30
闇吸収 Lv30
炎耐性 Lv30
水耐性 Lv30
雷耐性 Lv30
土耐性 Lv30
風耐性 Lv30
猛毒耐性 Lv30
混乱耐性 Lv30
麻痺耐性 Lv30
魅了耐性 Lv30
睡眠耐性 Lv30
石化耐性 Lv30
呪い耐性 Lv30
咆哮 Lv30
飛翔 Lv30
おおっ! ズメイの言うようにズメイよりも強い……んだけど、あれ? これなら今の僕の方が……
〈む、お主もしかして我と戦いたいのか? そうかそうか、我もたまには身体を動かさんとな!〉
鑑定のためにじっと見てただけなのに、なぜそうなる!? 戦闘狂なのか? 見た目通りに。
〈いえ、全くそういった気はありません〉
しっかり、きっぱり断ったのだが……
〈なぁに、遠慮はいらんぞ! ほれ、ちゃんと手加減してやるからな!〉
全然人の話を聞かないぞ、このクソドラゴンは!
僕がきちんと断ったのにも関わらず、ジャバウォックはいきなり攻撃を仕掛けてきた。面倒くさいけど、相手をしないわけにはいかないか。殴られたら痛そうだし。
2000を超える敏捷、3000を超える攻撃力。そんなジャバウォックの一撃は、今まで戦ってきたどの魔物よりも鋭く重いものであった。
だがしかし、僕の敏捷は2900を超える。防御力だって同じくらいだ。さすがに当たったら怪我じゃ済まないかもしれないが、当たる気はしない。そして、魔力に関しては僕は3500を超えている。
(手加減するのは僕の方だよね)
僕はジャバウォックの挨拶がわりの前足一撃を軽くいなし、少し速めに動き頭上をとった。
そして当てるつもりで振り下ろしたゲンコツだったが、慌てて回避したジャバウォックの頬を掠めるにとどまった。
〈うお、お主やるのお! 手加減しているとはいえ、我と対等に渡り合えるものなど、そうはおらんぞ!〉
いやいや、何を勘違いしているのかな。手加減しているのはこちらですぞ。僕が本気を出したら、あなたなんて……あなたなんて? おや、なんだかジャバウォックさんが経験値に見えてきたぞ? おかしいな?
ジャバウォックはレベルは200。確かズメイも200だったよなぁ。ふたりとも倒せば、いったいどれほどの経験値が……いかんいかん! 何を考えているんだ僕は。邪神の封印を解く手伝いをしてどうするんだ。
〈何かお主とんでもなく悪い顔をしていないか? この我が若干の恐怖を感じたぞ〉
おや、ジャバウォックがなぜか後退りしているぞ。もしかして、殺気が漏れてしまったのか?
それにしても、向こうから仕掛けてきた戦いだ。いくら相手が後ずさりしていても、こっちが勝手に辞めるわけにはいかないよね。
(水魔法第1階位"ダイタルウェーブ"!)
僕が放ったのは、水魔法第1階位のダイタルウェーブだ。ジャバウォックの大きな身体を優に超える高波が襲いかかる。
〈うぉう!〉
咄嗟に逃げ切れないと悟ったのか、ジャバウォックは逆に水の壁に突っ込んできた。なるほど、確かに衝撃は大きいかもしれないが、下手に流されるよりはダメージは少ないのかもしれない。ただし、このダイタルウェーブが単発だったらの話だが。
〈ぎゃぁぁぁ〉
間髪入れずに放った2発目の高波が、勢いを失ったジャバウォックを押し流していく。
まあ、魔法防御力もそれなりに高いし、物理防御力に至っては3200を超えてるんだから大したダメージはないだろう。ここはしっかりと追い打ちをかけておくか。
僕は高波に流され、広場の壁に叩きつけられたジャバウォックの顔に近づき、手のひらから出した瘴気を風魔法を使い吹きかけた。
〈うぎゃぁぁぁぁ! 何だこれは!? もの凄くくさいぞ!? うごぉあ、なぜだ我猛毒状態になっておる!? 我の耐性はちゃんと仕事をしてるのかぁぁぁぁ、うごぉぁぁぁくさいぃぃぃ!〉
おおう、思いのほか効いてしまった……
ジャバウォックが白目をむいて、口から泡を吹いて倒れている。同じLv30だと耐性を突破してしまうこともあるのね。っていうか、こいつ絶対毒の効果じゃなくて、臭いで気絶したよね。恐るべし瘴気。
さて、お仕置きのつもりで放った瘴気だったが、このまま自然に起きるのを待つのも面倒なのでさっさと起こそうか。
僕はジャバウォックに聖魔法第4階位"キュア"の魔法をかけ毒状態を直し、顔を一発叩いてからエクスヒールをかけた。
〈うぅぅ、一体何が……はっ!? 我、気絶してたのか?〉
無事? 気がついたジャバウォックに状況を説明してから、とりあえず謝っておいた。面倒ごとになる前に。と言っても、ジャバウォックは自分から仕掛けた手前、苦笑い(だと思う)しながら『やられたわい』って言っていた。ドラゴンの表情はよくわからないけど。
ジャバウォックの興奮も冷め、一段落付いたところで僕はようやく本題に入ることができた。
僕が
ついでに僕の進化先に出ていた種族についても聞いてみた。
ジャバウォックは遙か昔に女神から聞いたような気がすると言って教えてくれたのが……
だそうだ。ってか
よし、深く考えることは止めよう。
ジャバウォックは僕の質問に応えてくれた後、真っ黒な水晶をくれた。一瞬、死体をゾンビ化する水晶かと思ったけど違った。この
そう言えば、
無駄な戦闘はあったけど、忠告も聞いてもらえたし、僕はジャバウォックにお礼を言って、残りの1週間を76階層でレベル上げすることにした。
そして、武闘大会の2日前に自宅へと戻り、一晩ゆっくり休んだ後、次の日、王都に転移することにした。
種族 新人類
名前 ミスト
ランク SSS
レベル 120
体力 2943/2943
魔力 3436/3436
攻撃力 3132
防御力 3068
魔法攻撃力 3696
魔法防御力 3671
敏捷 3062
スキル
特殊進化
言語理解
詠唱破棄
暗視
念話
矮小化
アイテムボックス Lv30
鑑定 Lv30
ステータス隠蔽 Lv30
思考加速 Lv30
生命探知 Lv30
魔力探知 Lv30
敵意察知 Lv30
危機察知 Lv30
気配遮断 Lv30
魔力遮断 Lv30
体力自動回復 Lv30
魔力自動回復 Lv30
幻惑 Lv30
魔眼(麻痺) Lv30
剣術 Lv15
光其全照出者也
炎魔法 Lv17
水其全包込者也
風其全切刻者也
土其全圧壊者也
雷其全討滅者也
聖其全癒蘇者也
結界其全守護者也
時空其時流操者也
重力其全封込者也
猛毒生成 Lv30
麻痺毒生成 Lv30
睡眠毒生成 Lv30
混乱毒生成 Lv30
痛覚耐性 Lv30
猛毒耐性 Lv30
麻痺耐性 Lv30
睡眠耐性 Lv30
混乱耐性 Lv30
幻惑耐性 Lv30
聖無効
闇無効
光無効
炎耐性 Lv17
水無効
風無効
土無効
雷無効
瘴気 Lv30
硬化 Lv30
雷纏 Lv30
称号
転生者
スキルコレクター
進化者
暗殺者
同族殺し
加護主
古の種族
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