第25話 魔物との連戦 ○
王都近郊の
この
種族 バジリスク
名前 なし
ランク A−
レベル 66
体力 335/335
魔力 303/303
攻撃力 341
防御力 287
魔法攻撃力 311
魔法防御力 298
敏捷 246
スキル
熱感知 Lv9
魔眼(石化) Lv14
猛毒生成 Lv13
猛毒耐性 Lv13
再生 Lv3
レッドドラゴンには一歩及ばないが、中々の強敵だ。見た目は巨大なヘビだが、顔の真ん中に黄色い大きな眼が光っている。あれが石化の魔眼だろう。熱感知というスキルを持っているようなので、僕は身体全体を冷たい水の膜で覆っている。その効果か、目視できる場所にいながらも僕の存在にはまだ気がついていないようだ。
(まずはあの眼を潰しておこう)
僕は光魔法第4階位"シャイニングアロー"を放つ。あまりのスピードにバジリスクが気がつく間もなく、黄色の大きな目に光の矢が突き刺さった。
グギャァァァァァ!
まあ、一番厄介な眼は潰せたことだし、ここからは正攻法でいこうか……と思った矢先、光の矢が刺さった傷口が煙を上げながら再生しているのが見えた。
(まずい!? "再生"のスキルがあったのか!)
それほど再生速度は速くないようだが、時間をかければ完全に治ってしまうのは間違いない。石化の魔眼を使われたらたまったもんじゃないから、治りきる前に倒さなくては。
今度はエアカッターで黄色の瞳を狙ったが、眼を隠すように動かした尾に阻まれてしまった。バジリスクの尾がズタズタに裂け、緑色の血が流れている。
しかし、その隙にバジリスクは完全に頭を隠すようにとぐろを巻いてしまった。これでは眼は狙えないな。
仕方がないので、このまま倒させてもらうとしよう。僕は雷魔法第4階位"サンダーランス"を放った。轟音を立てて雷の槍がバジリスクに突き刺さる。シャイニングアローに勝るとも劣らないスピードだ。しかも、感電による麻痺の追加効果までついてる。ビバ、雷属性!
さすがに一撃では倒すことができなかったが、麻痺のせいかとぐろが緩んで頭が見えている。そこにもう1発サンダーランスをぶち当てると、ブスブスと穴の空いた頭を焦がしながら動かなくなった。
(雷魔法は使い勝手がいいみたいだから、水魔法と一緒に重点的に上げていこうっと)
さて、A−ランクの魔物なら問題なく倒せることがわかったから、もう少し先へと進んでみることにしよう。
この階層ではB+ランクからA−ランクの魔物が現れるようだが、今のところこの辺りの階層ではほとんどが単体で現れるので、それほど苦労せずに倒せている。
これが、群れで現れると少し厳しいかもしれない。僕のステータスは魔力関係がかなり高いから、魔法を使えば楽に倒せているけど、物理的なステータスならこの辺りの魔物とどっこいどっこいだからね。魔法で捌ききれなかったり、魔力が尽きてしまったら危ないのだ。
バジリスクを倒してから3日ほどで26階層へと到達した。25層までは単体の魔物が多かったのだが、この26層からはA−ランクの魔物が2~3体同時に現れるようになってきた。必然的に魔力の消費量が上がっていく。魔力自動回復のスキルがあるとはいえ、一瞬で回復するわけではなので、休憩も含め段々と進む速度が遅くなってしまっている。この26層を抜けるのにまる1日かかってしまった。
ここの
27階層はA−ランクの魔物3体からスタートし、その後も30分に一回のペースで襲われ続け、まる一日かけてようやく28階層へと降りる階段を見つけることができた。
ここまで来ると、階段も安全地帯とは言えなくなっていて、おかげで寝ている時も生命探知と魔力探知をオンにすることができるようになった。
28階層からはさらに一度に出る魔物の数が増え、戦っている最中に別の魔物に襲われる確率も増えてきた。そのせいで、たった2階層攻略するのに4日もかかってしまった。
そして、今日からいよいよ30階層へと挑むことになる。事前の情報だと、ここからAランクの魔物が出るそうだ。
ここまででレベルは55まで上がっている。攻撃力は若干低めだが、防御力はそこそこあるし魔力関係はレッドドラゴンを大きく上回っているから、Aランクの魔物相手でも負けることはない……と思う。
種族 サンダービートル(変異種)
名前 なし
ランク C
レベル 55
体力 308/308
魔力 462/462
攻撃力 298
防御力 358
魔法攻撃力 512
魔法防御力 512
敏捷 288
スキル
特殊進化
言語理解
詠唱破棄
アイテムボックス Lv19
鑑定 Lv18
思考加速 Lv19
生命探知 Lv19
魔力探知 Lv19
敵意察知 Lv18
危機察知 Lv14
体力自動回復 Lv16
魔力自動回復 Lv19
光魔法 Lv17
水魔法 Lv21
風魔法 Lv11
土魔法 Lv11
雷魔法 Lv13
時空魔法 Lv9
重力魔法 Lv9
猛毒生成 Lv17
麻痺毒生成 Lv13
睡眠毒生成 Lv13
混乱毒生成 Lv13
痛覚耐性 Lv13
猛毒耐性 Lv17
麻痺耐性 Lv13
睡眠耐性 Lv13
混乱耐性 Lv13
幻惑耐性 Lv9
水耐性 Lv12
雷耐性 Lv12
瘴気 Lv13
飛翔 Lv12
硬化 Lv11
雷纏 Lv14
称号
転生者
スキルコレクター
進化者
暗殺者
同族殺し
30階層に入ってからすでに2度も魔物に襲われた……。まだ、30分も経っていないのに……。どちらもB⁺ランクの群れだったので、それほど苦戦はしなかったが。そして3度目の戦闘でようやくお目当てのランクの魔物が現れてくれた。
種族 ファントムタイガー
名前 なし
ランク A+
レベル 84
体力 411/411
魔力 503/503
攻撃力 361
防御力 298
魔法攻撃力 501
魔法防御力 472
敏捷 398
スキル
咆哮 Lv19
透明化 Lv20
隠密 Lv20
闇魔法 Lv19
闇耐性 Lv19
炎耐性 Lv17
水耐性 LV17
雷耐性 Lv17
土耐性 Lv17
風耐性 Lv17
状態異常耐性 Lv17
おぉーい!? こいつはAランクじゃなくてA +ランクじゃないかーい! 誰だよ30階層からはAランクが出るって言ってたのは!? AランクどころかA+ランクが出ちゃってるじゃん!
これは想定外だ。しかも、このファントムタイガーは相性が悪すぎる。僕のメイン火力である魔法が効きづらい上に、敏捷が半端ない。これじゃあ、碌なダメージが期待できない。相手の防御力が低いのがせめてもの救いだが、こちらの攻撃が当たらなければ意味がない。そうなれば、いずれやられてしまうのは火を見るよりも明らかだ。
切り札の猛毒も状態異常耐性のせいで大した効果は望めないだろう。
くそっ! 隠密まで持ってるから生命探知に引っかからなかったのか。こいつはまいった。完全に格上相手の戦いになるぞ。残念なことに向こうはすでに戦闘態勢に入っている。逃げるのも無理そうだ。
僕は覚悟を決めて、ファントムタイガーと向かい合った。
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