第3話 1年生 4月 学校編2

ざわざわ


~ねぇねぇ、あの2人かっこよくない⁉︎

~高身長でイケメンだよ!?


 校門から昇降口へと向かってる途中、いろんな人から注目を浴びてるように感じた。


「なぁ、なんか見られてないか?」


「そう?だとしたら優夜のことでしょ。」


「楓だろ。お前小さい頃からいろんな人から好かれてるだろ。」


「それ言ったら優夜もでしょ。」


昔から俺たちは注目を浴びている。自分じゃないと思い込み、いつもお互いを褒め合う。


 そうしている内に昇降口前まで来た。どこの下駄箱を使えば良いか知るため、案内人として働いている在校生の2人の女子生徒に聞くことにした。


 事前に配布された学校資料の中にクラス分けされた用紙があった。そこで俺と楓は同じクラスだと知った。


「すみません。このクラスの下駄箱はどこですか?」


「あっ!ええと、このクラスはそこの下駄箱を使ってください///」


「分かりました。ありがとうございます。」


「いえ//入学おめでとうございます///」


 笑顔でお礼を言い下駄箱へと向かった。

後で知ったことだが、あの後多くの女子生徒が倒れたらしい。

 女子生徒の多くは「眼福です…」と言っていたらしい。


 階段を上がり自分たちのクラスへと着いた。楓が扉に手を掛けたとこでこちらを向いた。


「やっぱり緊張するね。」


「これに慣れるなんて無理だろ。まあ、楽しもうぜ。今日から高校生だ。」


 楓が頷き、扉を開ける。


(アイツがこの学校にいるのは知ってるけど、あの2人はどうしたんだろうな)


そんなことを思いつつ俺たちは教室へ足を踏み入れた。

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