第3話 幸せでいていいんだ。
『すいちゃん、すいちゃんは私と居て楽しい?』
彼女は牛丼をかきこみながら『うん』と返事をした。
私はそんなすいちゃんの顔を見て言った。
『私も幸せだし、楽しいよ。私にとってすいちゃんは大切な人だから』
すいちゃんは私にぎゅっとハグをして言った。
『私は蜜のこと絶対に離さないから。だから、どこにも行っちゃだめだよ。消えるのもダメだよ。
蜜はここに居て良いんだよ。辛かったら、泣いたっていいし、苦しかったら苦しいって言って良いんだから、だから、死んじゃダメ』
私はすいちゃんの言葉で涙が出た。
私は生きてていいんだ。
幸せになっていいんだと思った。
この世界は苦しいだけだと思ってたから。
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