第2話 私は書道家にはならない

私はすい。

父は書道家。

父の仕事は字を書くこと。

それは素敵なことだと思う。

私は父を半分尊敬してる。

だけど半分信用はしてない。

私のセクシャリティについて、理解してくれないからだ。

私にガールフレンドがいることも認めてない。

でも、それで良い。

その方が家族として成り立つから。


私は書道家になるつもりはない。

確かに一人っ子だから、必然的に私は家業を継がなきゃ行けないかもしれない。


だけど、書道に興味があるわけでもない。

皆無だ、

でも、親のレールを進むには継ぐしかないのだろうか。

だけど、お見合いで知り合った男性と結婚するくらいなら、蜜と一緒にいたい。

だから、私はこの家が苦しくて26歳の時に家を出た。

蜜はまだ実家に住んでいるらしい。

お金がないからそうだ。

彼女とはたまに息抜きで家に来てもらってる。

彼女はいつも笑顔を振り撒くけど、彼女の抱えてる問題は大きそうだ。


彼女の支えになりたい。

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