領主になってみた

第30話 婚約した?!

宿でくつろごうと思ってサナとベッドでごろごろしていると


部屋のドアがノックされた。


珍しい事もあるなぁ


ドアを開けると顔見知りの受付嬢だった。


受付嬢「夜にすみません。お邪魔でしたか?」


「いやゴロゴロしてただけですよ」


受付嬢「ホントに仲が良いのですね」


「まぁ、仲が悪かったら同じベッドでは寝ないですね」


受付嬢「仲が良くてもベッドで寝ませんが・・・」


「そうかもしれませんね・・・で、なんでしょう?」


受付嬢「そう!お知らせがあってきました」


受付嬢「ギルマスの突然の思い付きで特別待遇なんですが、私、そらさんの専属の受付嬢になり隣の部屋で受付の仕事をやらせて頂く事となりました。」


「え?!意味が分からないんですが」


受付嬢「ですから、そらさん専用の受付嬢となりました。」


「必要性がありませんが・・・」


受付嬢「そんな事言わないでくださいよー!」


「かなり暇になるんじゃないですか?1人ですよね。何するんですか?やる事が無いんじゃないですか?」


受付嬢「あ、そうですね。やる事が無いかもです。」


「こっちの部屋に来ないでくださいね。しばらくお休みをするので。」


受付嬢「え、お休みですか・・・」


「邪魔されるとアレがキレますよ」


サナを指差す


サナが受付嬢を睨んでいる


受付嬢「はぁ・・・さっきまで嬉しかったんですけど。嫌になってきました。戻れるようにギルマスに相談してきます」


「戻れると良いね。気を付けて帰ってね」


受付嬢が部屋に戻っていった。


ベッドに戻り


「しばらくお休みにするって言ったんだけどさ、する事がないんだけど、サナは何かある?」


サナ「わたしは、そらと一緒なら何でも良いぞ?」


その答え知ってました。


「そう言われると困るんだよなー」


サナ「困るのか?」


「相談になってないし」


サナ「そうか・・・」


「なにかやりたい事ないの?」


サナ「あるぞ。そらと遊ぶ!そらを喜ばせる!」


「いつもと変わらないな。明日もギルドに行くか」


サナ「分かった」


翌朝ギルドに入って受付に行くと


受付嬢「戻ってこれました!」


「良かったですね。」


受付嬢「休みじゃなかったんですか?」


「やる事がなかったんで、来ちゃいました」


受付嬢「それじゃ、ファイアドラゴンの鱗3枚を採集ってどうでしょうか?難易度も高く出来る人がいないのです。討伐ではありませんけど危険です」


「それで良いです」


受付嬢「相談も無しに、そんなあっさり決めちゃって良いのですか?」


「大丈夫だと思います・・・サナどうする?」


サナ「そらが一緒なら良いぞ」


「だそうです。」


受付嬢「・・・分かりました。では御願いします。」


ギルドを出ようとすると


男「お気をつけて!そらさん」


女「頑張ってくださいね。そらさん」


え、何。どうしたんだ・・・


面倒だから足早にギルドを出てきた


「出発しようか!」


受付嬢「付き添いたいと申し出があったんですが」


リーダー「今回はお供として良いですかね」


男「お願いします!」


女「勉強をさせてください」


「良いけど、もう出発するけど・・・良いの?」


リーダー「準備は出来ています」


「今回はファイアドラゴンだけど大丈夫?出現するかもよ」


男「覚悟は出来てます」


「じゃあ行こうか。って馬車探さないとだね」


リーダー「用意できています」


「準備良いね。助かったよ!」


馬車で2日掛けて着いた。また山だ


「リーダーは詳しいのココ」


リーダー「何回か別件で来た事があります」


「案内も頼めるかな」


リーダー「お任せください!また、途中で夜営になります。準備は大丈夫ですか?」


「うん。問題ないよ」


リーダー「では、行きましょうか」


リーダーの案内で進んでいく


今回はまた、ボク達が後衛だ


今の所は弱い魔物しか出てきてない


昼頃になり休憩で昼食をとる


前回捕れた猪の肉を分ける


「前回に討伐した猪の肉ですけど要りますか?」


リーダー「ありがたく頂きます」


「塩を置いときます」


サナの居る所に行くと


お、サナ今日は体育座りですか!?


今日はエロいですな。サナさん


パステルの水色にピンクのハートですか。


サナ「肉か、わたしが焼くか?」


いつもと違うぞ・・・どうしたんだ。


いつもなら、どうだ?可愛いか?と聞いてくる


しかも、今日は肉を焼いてくれるだと?


「サナ大丈夫か?何かあったの?」


サナ「大丈夫だぞ?何もない」


「なら良いんだけど」


肉を焼いてくれてる時間にスープを出しておく


食べ終わり出発する


サナのオーラを使っていないが魔物は少なかったが


途中で沼地があり泥が付いて汚れた


夜になる前に夜営を出来る場所を探してテントを張る


いつも通りベッドでゴロゴロしたいが泥で汚れているので出来ない。


転移でドラキンの居る家に行きサナとお風呂に入る


相変わらす細くてスタイル良いですなぁ


こんな美少女と一緒にお風呂に入っていて良いのだろうかと毎回思う。しかも見てるだけだ。ある意味凄い。


体を洗っていたサナが隣に入ってきた


サナ「今日はどうだった?我慢して自然に振る舞ったぞ」


あぁ、だから何も聞いてこなかったのか!


「我慢してたのか。今日は自然だったね」


サナ「で、可愛かったか?」


「普通にエロかったし、可愛かった。どこで覚えてきたんだ?」


サナ「覚えてきてなんか無いぞ。考えたんだ。」


「それはスゴいな。」


頭を撫でる


満面の笑みになるサナ


サナ「ご褒美のキスはないのか?」


え、そんなシステムになってるの?


赤く染まった頬にキスをする


サナ「おぉーこれで明日も頑張れるなっ。」


「それは良かった。」


サナ「そらにもしてやるぞ」


強引に頬にキスをされた。


サナ「どうだ?元気でただろ?」


「あ、うん。そうだね」


サナ「もっとそっちに行って良いか?」


「良いけど?」


サナがボクの前に寄りかかるように来た


え、どういう事?


サナ「そらはお腹が好きなんだろ?触っても良いぞ?お腹で寝るのが好きなんだろ」


え、それは不味いんじゃ?


サナに手を掴まれお腹に手を当てられる


おへそだ。それに柔らかいなぁ


ヤバイ興奮してくる。早く出たいんだが。


サナ「どうだ?」


「はい。良いと思います。」


サナ「嬉しそうじゃないな。もっと触って良いぞ?」


サナがボクの手を動かし触らせる・・・


「とても嬉しいけどヤバイんですが」


サナ「そうか。ヤバイか。何がだ?」


察してくれ。


「お風呂に、のぼせそうで」


サナ「そうか・・・残念だな。最後にオッパイは触るか?」


と聞きながら触らせる


とても柔らかくて形も良くて丁度良いサイズです。


先端も良い感触です。


なので、勘弁してください。


そろそろ限界です。


「そろそろ出るよ。有り難う気持ち良かったよ。」


強引に出るしかない。


サナ「もう良いのか?お尻に固いものが当たるぞ何を持ってるんだ?」


これ以上くっついてこないでくれ。


「何も持ってないよ。風呂から出るね」


前をタオルで隠し風呂を出て早く着替える


はぁ・・・落ち着いた。


「まだ出てこないの?」


サナ「今出るぞ」


背中を拭くのを手伝う


着替えてテントに転移で戻る


サナ「お風呂、良かったな?」


「あ、うん。そうだね。疲れたけど」


サナ「疲れたのか?大丈夫か?今日は何も討伐はしてないぞ」


美少女のサナさんのせいで疲れました。


「いや。サナを触って嬉しくて疲れたと思う」


サナ「嬉しくて疲れるのか。それは問題だな。」


「ほどほどにって事だよ」


サナ「考えておく」


お願いします。


夕食を食べて寝ることにする


あ、見張りしないとか・・・結界を張っておく


朝になり早めに外に出ておく


見張りをしました感を出しておく。


まだ、皆寝てるみたいだね。


結界を忘れずに解除しておく。


徐々に日が昇ってきたキレイだ・・・


山で朝日が昇るのを見るのは前世も含めて初めてかもな


他のパーティも起きてきて朝食の用意を始めた


「おはようございます」


リーダー「おはようございます。見張りお疲れ様です」


男「おはよう。」


ちゃんと見張りをしてた事になったぞ。


「朝食を食べて出発しましょう」


あ、サナを忘れてた。


サナをお越しにテントに戻り


昨日の仕返しでサナの胸の突起を突っつく


サナ「ん・・・くすぐったいぞ・・」


思ったりアクションじゃないな。


もっと驚いて起きるかと思ったんだけど


「朝だぞー」


朝食を用意して出発する準備をする


テントを片付けたら出発だ。


しばらく進むと魔物も強くなってきたので


ボク達が前衛に替わる


思ったよりすぐにファイアドラゴンの巣が複数が近くにあった。


他のパーティはだいぶ離れた所で待機している。


リーダー「私達はこの辺で待機しています。役に立たないと思いますので」


男「気を付けてな」


女「そらさんなら心配ないですね。」


と言われて送り出された。


ファイアドラゴンは寝ているようだった。


巣を見てまわる鱗が数枚落ちているのを回収して完了した。


思ったより簡単だったな・・・


戦いになると思ってたんだけどな。


・・・


ファイアドラゴンが後ろで手を振り上げて、そらに振り下ろし爪で攻撃をしたのを、そらが片手で受け止め魔石を転移で収納して鱗と死体を分けて収納した。


何かの素材に使えそうだ。


他のファイアドラゴンは起きた様子はない。


急いで待機している場所で合流して


鱗を数枚回収をした事を報告した。


リーダー「さすがですね」


男「やっぱり早かったな」


男「戦闘にはならなかったのか?」


「戦闘にはなりませんでしたよ」


男「そうだよな、戦闘になってれば大騒ぎだよな」


「急いで帰りましょう」


リーダー「そうですね。急ぎましょう」


「サナのオーラ宜しくね」


と、サナに呟いた。


サナ「分かった。」


今回も帰りは魔物に会う事もなく山を降りることが出来たので夜営をする事なく降りれた。


馬車に乗って移動中も何事もなく無事にギルドに着いた


受付嬢「ご依頼お疲れ様でした。無事に完了ですか?」


「無事に回収できましたよ」


鱗を3枚取りだし渡す


受付嬢「はい。確かに確認を致しました」


報酬をもらい完了したが・・・


受付嬢「実はこの依頼は国王様の依頼でして・・・」


「はい。何か?」


受付嬢「そらさんと、またお話をしたいと。」


「またですか・・・」


リーダー「光栄な事じゃないですか!!」


女「こんな機会ないですよ」


面倒なだけだと思うけど。


後日、国王の兵士が手紙を持ってきた


そして当日


サナは宿でお留守番である。


一緒に行くと聞かなかったが・・・


魔王だとバレたら討伐されるよ。とか


もう、一緒に居れなくなるよ。と


なだめてやっと落ち着いた


王城に行き


国王と非公式の謁見した


応接室で待っていると王と娘が一緒に入ってきた


お姫様か・・・可愛い美少女だ。


金髪でサラサラのロングヘアーだ。


目は透き通るようなブルーだ


王「知って入ると思うが私はこの国のフェルニクスという。


非公式にな謁見なのでフェニックスと呼んでくれ。これは第3王女のマリンで10歳だ、お前と同じ歳だ。」


え、何かの話が分かってきた気がするんですけど・・・


「えぇ・・それで・・・?」


王「それでだ、お前にマリンを貰ってくれないか?この国を何度も助けてくれたのは知っているぞ。その褒美としてな爵位も用意してある。」


「いや。遠慮して・・・」


マリンが泣きそうである。


うん。ヤバイね。断れないじゃん。卑怯だよね。


「は、は、はい。慎んでお受け致します。」


マリンが満面の笑みに変わった


王「はっはっは・・良かったな。マリン。」


マリン「はいっ!良かったです。」


王「採ってきて貰ったファイアドラゴンの鱗でマリンのアクセサリーを作ってやろうと思ってな婚約の祝いとしてな。」


「そうでしたか。ご婚約されているんですね。」


王「何を他人事のように言っておる。お前と今したではないか。この後、叙勲式と婚約の発表だぞ。」


え?何この展開の早さは・・・


やっぱり婚約なのね。


宰相「私はエドと申します。宜しくお願いします。この後王の間で叙勲式、婚約発表が行われます。ココで待機をしていてください」


何だかどんどん進んでいくな・・・


無事に叙勲式、婚約発表が終わった。


伯爵を貰った。高すぎじゃないの国を何度も魔物の群れから救った事とマリンの旦那になるからと言う事らしい。


帰ろうとして居る時に宰相に呼び止められた。


宰相「マリン様を置いていかれるつもりですか?それにこの後、領地にご案内いたします」


「あ、はい。」


マリンが満面の笑みで駆け寄ってきて腕を組む


宰相「マリン様、はしたないですよ」


マリン「婚約しているのです、問題はないです。」


馬車に移動して領地に連れていかれる


馬車で1時間の距離に領地があった


マリンを近くに置いておきたいのだろう。


立派な領主城だなぁ


宰相「この者達が領主経営の手伝いをしてくれます。そして身の回りのお世話をする者達です。」


「有り難うございます。」


宰相「では、私は失礼いたします」


「え、マリン様は?」


マリン「これから宜しくお願いします」


「え?まだ婚約しただけじゃ?」


マリン「はい。婚約しちゃいました」


「もう一緒に住むのですか?」


マリン「はいっ。」


宰相「と言う事ですので、失礼します」


宰相だけ帰っていく


「マリン様はお引っ越しは?」


マリン「マリンとお呼びください。お引っ越しは終わっておりますよ」


え、計画的な・・・


「ボクはまだなんですけど。それにパーティがいるのですが」


マリン「知っておりますよ。サナさんですよね」


「はい。連れてきても大丈夫ですかね?」


マリン「良いですよ?」


「行ってきます」


途中まで走って転移で宿に戻る


「ただいま・・・」


抱き付いてくるサナ


サナ「おかえり」


なんだかとても言いづらいんだけど。


「なんか婚約させられたんだけど」


サナ「・・・え?」


「いや。だから、お姫様と婚約をしたんだけど。」


サナ「そう。良かったね。」


「怒ってるよね?」


サナ「嫌だけど、強い者の権利だな。仕方ない」


「一緒に来てくれる?」


サナ「勿論、一緒に行く。」


サナと転移で領地に来た。


これから、どうなるんだよ・・・


 

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