第31話 盗賊に捕まる
サナをマリンに紹介したが思ったより険悪な雰囲気にはならなかった。
サナはいつも通り無愛想だが睨んだりはしなかった。
マリンはニコニコしているが会ったばかりなので良く分からない。
「マリンは大丈夫?」
マリン「何がでしょう?」
「ボクが女の子を連れてきて怒ってるんじゃないの?」
マリン「色々調べて知っているので大丈夫ですよ。仲が良いこともしってますし。」
調べられていたのか。まぁ当然か
領地を散歩でもしてくるかな・・・
「領地を見てまわってくるよ」
マリン「私も行きます!」
「護衛とか色々と面倒じゃない?」
マリン「うぅ・・・待ってますから早く帰ってきて下さいね」
サナと一緒に見てまわる
キレイで平和そうな町で良かったよ
お店を見てまわる
お店の方も繁盛していそうだ
肉屋で肉の種類と値段を見ていると、この店の従業員が何人かいて娘が声を掛けてきたので色々話を聞いてると柄の悪そうな人達が来た。
男「店は繁盛していないようだな」
男「店とお前達の面倒を見てやるから、うちに来い」
男「明日また来るから皆、準備をして待ってろ!」
男達が帰っていった
娘「最近よく来るんですが、あの方達が来るようになってから商売が上手く行かなくなってきたんです」
あぁ嫌がらせして助ける振りをして娘と店を手に入れようとしてるのね。
ボクの領地だし暇だし助けるか・・・
とりあえず帰るか。領主城に戻り
マリンが走り寄って抱き付いてくる
可愛かったのでつい頭を撫でてしまう
ニコニコしているから良いか。
サナが俯いている。
「大丈夫か?サナ」
サナ「ん?問題ないぞ?少し寂しい気持ちになっただけだ」
マリン「サナさんハッキリさせておきたいのですけど、そらさんの事を好きなのですか?」
サナ「勿論、好きだぞ?」
マリン「結婚を考える程ですか?」
サナ「勿論だぞ」
マリン「そうですか・・・」
何だこの会話は・・・
険悪になるのか??
マリン「では、サナさんも婚約なされば?」
「え?何を言ってるんだ?」
サナ「そらが、してくれないと思うぞ」
「いや、サナとマリンが良ければ良いんだけど?」
マリン「私は良いと思いますけど」
サナ「え、良いのか?」
マリン「では、決定ですね!」
「何でマリンが、そこまでするんだ?」
マリン「そらさんの大切な人なので・・・」
「何だか気を使ってもらって悪いね」
マリン「そらさんの妻になるので当然です。」
サナ「そらと結婚か!嬉しいな!!」
マリン「皆さんと幸せになれたらと思ってますから」
サナ「今日は疲れたから早く寝るな」
「そうだよな。色々あったからな・・・」
サナ「お風呂に入るぞ」
「ああ、入るか」
2人で風呂場に行く・・・
マリン「え?何で2人でお風呂に行くんですか!」
サナ「お風呂に入るだけだぞ?」
マリン「何で、そらさんと」
サナ「そらが喜ぶからな」
マリン「それは喜ぶと思いますけど・・・サナさんは恥ずかしくないのですか?」
サナ「少しはな」
マリン「わたしもご一緒します!」
サナ「そら、良かったな!」
「・・・何かさらに疲れた気がする」
脱衣所に行きサナは服を脱ぎ風呂場に入る
マリンが戸惑っている様子
「恥ずかしいなら後で入れば?」
マリン「・・・入りたいのですが」
「ドレスを脱がないと入れないよ」
マリンが見つめてくる
「脱げないの?」
無言で頷く
ドレスを脱がすのドキドキするな・・
脱がすと控えめな胸があらわれた。
マリン「小さくてガッカリしましたか?」
「可愛くて良いと思うよ」
マリン「成長期なので今後に期待してください!」
え、下も脱げないのか・・・
「ドロワーズも脱げない?」
マリン「何時もは使用人が脱がせてくれるので」
ドロワーズを脱がせ一緒に風呂場に入る
風呂場にある椅子にマリンが座って
こちらを見てくる・・・
ああ、そう言うことね。
「洗ってあげようか?」
恥ずかしそうに頷く
サナが羨ましそうに、こっちを見てる
サナ「ズルイぞ。マリン」
マリン「サナさんも今までずっと一緒にお風呂に入っていたじゃないですか!ズルイです。」
マリンを洗い終わり
自分もさっさと洗いさっさと風呂を出る
「先に出てるよ」
サナ「今日は触らなくて良いのか?」
「今日は疲れたから先に寝てるよ」
そらはベッドに向かう
マリン「!!何を触らせているんですか!?」
サナ「お腹とか、おっぱい?」
マリン「サナさん、おっぱいが大きいからってズルイですよ!」
サナ「マリンも触ってもらえば良いんじゃないの?おっぱいあるんだし」
マリン「小さいので喜んでもらえないと思います。」
サナ「そうなのか?」
サナはマリンの胸を触って確かめる
サナ「十分、柔らかくて良いと思うぞ」
マリン「有り難う御座います。自信が出てきました」
サナがマリンお腹を触る・・・
サナ「こんな感じなのか。柔らかくて気持ち良いな!そらの言ってる事が分かったぞ。」
マリン「え?何がでしょう?わたしのお腹柔らかいですか?」
サナ「良い感じだ。」
マリン「は、は、はい。良く分かりませんが有り難う御座います」
サナ「そろそろ出るか。」
マリン「はい。」
脱衣所に向かう
マリン「サナさん・・・お願いがあるのですが」
サナ「なんだ?」
マリン「拭いてもらえないですか?」
サナ「良いぞ。」
マリンを拭いてあげるサナ
途中でサナがマリンのお尻を触る
マリン「きゃ。何をするんですか?くすぐったいです。」
サナ「柔らかくて良い触り心地だ。勉強になるな。」
マリン「勝手に人で勉強しないでください。」
サナ「あとで、教えるから怒るな。」
マリン「ホントですか!?なら、どんどん触って良いですよ。勉強してください!」
サナ「いや。もう大丈夫だ。分かったから」
マリン「そうですか・・・ちゃんと教えてくださいよ」
サナ「心配するな」
マリン「それとなんですが、そらさんが用意してくれたパンツとパジャマっていう服を着せてもらえないですか?」
サナ「べつに良いぞ。」
マリン「サナさんは、お優しいのですね。良かったです」
とても仲良くなった2人は、そらが寝ている部屋ではない別の部屋のベッドに座りで勉強会をしている。
サナ「そらはな、パンツがチラッ見えるのが好きなのだ」
マリン「うん。うん。」
サナ「それとな、お腹とか太ももを枕にするもの好きなのだ」
マリン「うん。うん。」
サナ「言ってはこないがな、おっぱいを見ると喜ぶぞ。触らせてあげると、もっと喜ぶな。」
マリン「わたしのでも大丈夫ですかね?」
サナ「大丈夫だと思うぞ。」
マリン「頑張ってみます!」
サナ「でもな、見せすぎると逆にダメだぞ。エロくないって言われるぞ。」
マリン「はい。気を付けます」
サナ「ほどほどが良いって言ってたな」
マリン「覚えておきます。」
サナ「これは秘密だからな!敵を増やすなよ」
マリン「分かりました。」
勉強会は夜遅くまで続いた・・・
そして二人は仲良く一緒に寝ていた。
そらが起きてサナが居ないの心配になり探しに行くと
他の部屋のベッドでマリンに抱き付き胸を触って寝ているサナを見つけた。
仲良くなったみたいで良かった。と安心する。
リビングでお茶を飲みながら起きるのを待っていると、しばらくして起きてきた。
サナ「一人にしてしまって悪かったな」
「え、大丈夫だよ」
マリン「すみません。」
「気にしてないから!。朝食を食べたら出掛けるよ」
朝食を食べ終わり
出掛けようとしているとサナが
サナ「今日はマリンも一緒に」
「いいけど・・・ドレスじゃマズイんじゃない。拐われそうだし。危ないよ」
サナ「庶民の服はないのか?」
マリン「え?持っていませんが」
サナ「庶民の服は着るのはイヤか?」
マリン「一緒に居れるのなら気にしません」
サナがボクを見てくる・・・
ハァ・・・
庶民の服を出してサナに渡す
サナとマリンが寝室に入って着替えてくる
サナは面倒見が良くて助かるな
昨日の肉屋に向かう
マリンがサナと手を繋ぎ興味深そうに周りをキョロキョロしている。
こうして見ると姉妹にみえなくもないな。
顔立ちと髪の色は全然違うけど。性格もか。
こんな感じで散歩出来るんなら他の場所もマリンを連れて色々と見てまわるのも良いかもしれないな。
距離は結構近かったのですぐに着いた。
店の店主の娘に許可を取って手伝う振りをして昨日の盗賊風の奴を待つ。
もちろん王女は座って何もさせていない。
暇そうで可哀想だがサナが、ちょこちょこと話をかけている。
気が利くねサナは。
盗賊風の奴が現れた
男「なんだ、準備をしてないじゃないか!」
と言いながら手下を10人連れてきた。
これじゃ盗賊風じゃなくて盗賊だね。
男「お!今日は可愛い嬢ちゃんが居るじゃないか!」
マリンを見つけて言う。
男「俺様は国王様と領主様にこの町の商品の独占販売の許可を貰ってるんだよ!ちなみに奴隷もな」
男「このガキはどうしますか?」
ボクの腕を掴んできた
男「可愛い顔してるから貴族のババアが高く買い取ってくれそうだから傷を付けるなよ。」
男「他の男は抵抗したらボコボコにしても良いぞ」
サナ「どうするの?」
「しばらく様子見かな」
サナ「分かった。我慢する」
マリン「恐いのですけど」
「ドレスを着て出歩いてると、こうなるよ」
マリン「絶対にドレスを着て外に出ません」
男「荷物と金をさっさと積み込め」
男「他の荷馬車に、こいつらを入れろ」
荷馬車に入れられた従業員とボク達。
従業員が3人居た
馬車が動き出してしばらくすると領地境の検問所で止められた。
領地の兵が荷物検査をしに来てボク達を見つけて
兵「何なんだ!これは」
男「先ほど仕入れた奴隷ですが?」
兵「奴隷だと!!貴様何を言っているのだ?」
男「ただの奴隷ですよ。何を怒られているのですか?落ち着いてください」
と言ってお金を渡す。
兵「お前はバカか!」
応援の信号の魔法を上空に上げる
魔物の襲撃。敵国の襲撃。などの緊急事態に上げられる信号だ。
それを見た男が青くなる・・・
男「・・・何故だ。ただの肉屋の従業員だぞ。何故こんなに大事に・・・」
それは、ボクが王様から貰った王家の紋章の入った短剣を帯剣しているのと、マリンに王家紋章のブローチを付けたからだ。
ちなみにサナにも伯爵、関係者のみが所持をする事が許された豪華な作りの領主の紋章が入ってる短剣を帯剣させている。
爵位が下がることに豪華さは下がるり効果も下がる。
領主の使いで出掛ける時などに所持させる事がある、所持している者の保証と何かあった時の後ろ楯になるという証しなので検問や何かに巻き込まれた時にすぐに回避出来る。勝手に持ち出して使用した場合は重罪となるが。
なので今回は王家の誘拐2件、伯爵関係者の誘拐となるので賄賂を貰ったぐらいでは割に合うわけがないし。
国家の非常時に該当するので、応援を呼ぶのも当然である。
王家の誘拐となると大規模な組織犯罪の可能性が高いからだ。
一緒に乗っていた従業員はそれを見て青ざめて震えていたが気にしない。
大勢の兵士が集まる王都からも兵士が集まって大事になっている。
っていうか早く助けろよ。
兵士がやっと来てくれたよ
兵「すみません。遅くなりました」
「大丈夫だから先にほどいてくれる?」
兵「分かりました。女性の方も」
「いや。2人に触らないでくれるかな。妻に」
マリン「妻って言ってくれました!」
サナ「言ってくれたな」
2人はニコニコになった。
騎士団長「何をもた付いている!」
兵「いや。この子供が自分で縄を解くと言い張るので」
騎士団長「そこの子供邪魔をするな!」
マリン「失礼ですよ。」
庶民の服を着た女の子の胸に王家の紋章のブローチを見て首を傾げる・・・誰だ?身分の詐称は重罪だぞ
でも、どこかで見た事があるような・・・
騎士団長「貴様は何者だ!身分の詐称は重罪だぞ」
マリン「わたしを貴様ですか・・・」
「マリン、困らせないであげなよ」
マリン「はい・・・」
騎士団長「という貴様も王家の紋章を・・・重罪だぞ。こんな所に王家の紋章持った子供が2人も居るわけ無いだろ。庶民の服を着てるしな」
「やっぱり失礼だね、この人。マリンの顔もしらなし」
騎士団長「マリンだと?・・・代3王女殿下の事か?こんな所に居るわけ無いだろ!」
王家の紋章と聞いて宰相が来てくれた。
騎士団長と兵士がが跪く
「エドさん、良く来てくれました。助かります」
騎士団長「貴様!宰相様に失礼だぞ!!不敬罪だ。それに身分の詐称だぞ。」
宰相「騎士団長、あなたの方が不敬ですぞ」
宰相が跪く
宰相「マリン王女殿下、そら伯爵、ご無事で何よりです」
騎士団長「え?」
マリン「知らなかった事とは言え不快でした。」
「まあ、知らなかったんだし仕方ないじゃない?再勉強にすれば?」
宰相「そうですね、騎士団長が不在になるのも困りますので」
騎士団長「すみませんでした。」
「で、商人って言う盗賊はどうするの?」
宰相「これから尋問後に処遇が決まるでしょうな」
「そうですか。自業自得ですね」
宰相「マリン様は、そら様と居られるようになって生き生きとしていらっしゃる。」
マリン「はい。とても毎日楽しく幸せです」
「じゃぁ帰りますか。エドさん後はよろしくね。」
宰相「お任せください。その前に1つお聞きしたいのですが、何故、盗賊ごときに捕まったのですか?」
「倒すのは簡単だけど根こそぎは面倒だからね」
宰相「面倒事は任せると・・・」
「それが警備兵とかの仕事でしょ?」
宰相「その通りですな。お気をつけてお帰りください」
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