第29話 山で素材採集を手伝ってみた2

翌朝起きると他のパーティは朝食を食べていた


「おはようございます」


男「おはよう」


リーダー「おはよう。朝食を食べたら出発しよう」


「分かりました。」


朝食を用意してというか朝食を出して出発の支度を済ませる


リーダー「この先、魔物が強くなるぞ」


男「厄介ですね」


リーダー「俺の剣も効かないからな」


女「あなた達が頼りね・・・」


「任せてください」


出発し、しばらく進むと


ゴブリンのがちょこちょこと出てくる


男「ゴブリンの巣が近くにあるな」


「また、ゴブリンの巣か・・・」


男「また、って事はゴブリン殲滅の経験者か?」


「あ、はい。」


リーダー「その時は何パーティと合同で殲滅したんだ?」


「え?ボク達だけですけど?」


リーダー「は?小さい巣だったんだな」


「小さいかどうか分かりませんが3800体くらいの殲滅しました」


リーダー「え?聞くまでもないが相当時間掛かったんじゃないか?」


「え?1時間掛からないくらいですかね」


さすがに一瞬っていうのもな。と思い嘘は付いていないよ。


リーダー「・・・」


男「あり得ないだろ」


男「何をすればそんなに倒せるんだ?」


「魔法で?」


男「何で疑問系なんだよ!」


リーダー「いや。噂が本当なら・・・あり得るな。詮索は止めろ」


「まぁ秘密って事で」


どんどん進んでいくとゴブリンの巣らしき洞窟を発見する


洞窟の前に5体見張りなのか・・・


リーダー「待機しろ。」


パーティの皆は屈んで待機する


ボクは気にせず進んでヘルフレイムで倒していく


ヘルフレイムを洞窟の中に連発して


ヘルフレイムで倒したと思わせる


洞窟を土魔法で塞ぎ


ゴブリンの魔石を転移で収納してゴブリンの死体を地面から2メートル下に転移させて死体を消す。


土魔法を解除して殲滅完了した。


リーダー「どうだ?順調か?あとどれくらい掛かりそうだ?」


「終わりましたけど。」


リーダー「え?まだ1分位じゃないか?」


「巣が小さかったんじゃないですかね800体しかいませんでしたよ」


男「800体も居れば十分大変だぞ。普通」


リーダー「いや。殲滅出来ていれば余計な時間を取られなくてすんだ。助かる。何度も言うが詮索は止めておこう。」


「先を急ぎましょう」


女「そうね。先を急ぎましょう」


女「ゴブリンは苦手なのよ臭くて」


先に進んでいるとワイバーンが集まっている


リーダー「今度はワイバーンか・・・厄介だな」


男「数がいると魔法でしか倒せないな」


男「剣で初撃で1匹倒せても他が空に逃げるからな」


女「そうしたら剣じゃ攻撃出来ないものね」


男「20匹って所か・・・かなりキツいな」


リーダー「これはキツいよな?」


女「飛んで動いてる的に当てるのはかなりキツいわよね」


女「動いてる的は上級者でも難しいわね。攻撃も防いだりしないとだしね」


「いえ。大丈夫ですよ。ワイバーンの群れの討伐経験もありますよ」


リーダー「これもか・・・だんだん驚かなくなってきたぞ」


「サナ一緒に行ける?」


サナ「問題ないぞ?」


2人で一緒に出てヘルフレイムを連射とサナの魔法の爆散で殲滅完了させる


リーダー「凄いな。また、一瞬だったな・・・」


男「もう・・・何にも言う事はないな」


女「お礼は言いなさいよ!」


男「そうだった、なありがとうな助かった」


リーダー「この先に採掘できる場所があるはずだ」


「やっとですかぁ」


女「ホントやっとですね。疲れましたわ」


男「あの嬢ちゃんも今更だがヤバイな」


男「超美少女なんだが・・・次元が違って声も掛けれねぇな」


女「止めときなさい!そらさんの彼女なのよ。どうなっても知らないわよ。巻き込まないでよ!!」


全部聞こえてるんですけど。


さらに先に進んでいくとキングオーガとオーガが数体群れで居る。


リーダー「これは・・・さすがに無理だろ」


男「居なくなるのを待ちますか?」


女「それが良いと思うわ」


男「下手に手を出しても追い回されて殺されるぞ」


男「ガードも固いし知識も攻撃力もあるからな。」


リーダー「キングオーガまで居やがるしな」


男「オーガが8体キングが1体か・・・無理だなやっぱり」


「早く終わらせちゃいましょう!」


リーダー「もしかして倒せるのか?!俺達は加勢は無理だぞ」


「サナどうする?ボクだけでも大丈夫だけど一緒に行く?」


サナ「うん。一緒に遊ぶ」


男「一緒に遊ぶって、何だよ。」


男「あれが遊びかよ」


「じゃあ、行くよ」


そらがキングの頭をヘルフレイムを撃ち込み


続いてサナが3体魔法を撃ち込み爆散させる


残りを、そらがヘルフレイムを連射した。


青い地獄の猛火に包まれた。


殲滅完了した。


「終わりましたよ。」


リーダー「・・・お疲れ様です」


何で敬語!?


男「ゴブリンみたいに倒すんだな・・・」


男「見てると俺でも倒せる気がしてくるな」


女「絶対に、あんたじゃ無理よ」


男「だよな。そういう気分になっただけだ。」


リーダー「さっさと採掘するぞ!採掘は俺達でするから休んでいてくれ」


順調に採掘が進む・・・


岩に腰かけるサナ


癒しタイムの到来です。


顔がニヤけてますよサナさん!


それじゃ自然にチラッじゃないです。


昨日履いてたパンツは確かピンクだったはず


今日のは・・・ピンクにハート柄ですか。


また、テントから出る時に着替えたのか!


サナ「どうだ?可愛いか?」


「可愛いけど・・・自然とチラッじゃなくなってるけど。」


サナ「やっぱりダメか?」


「ダメでは、ないけど」


と話をしていると巨大猪の登場です。


採掘していたパーティが騒ぎ出す


ヘルフレイムは使えないな・・・肉が無くなる。


サナの魔法も爆散するし


久しぶりの銃撃をしますか。


狙って撃つ。


討伐完了!


何事もなかったように採掘を始めた


ボク達になれてきたようだ。


革を剥いで内蔵を取り出して


肉を解体する


そして収納する。


魔法で手をキレイにして


サナ「もっと自然に見せれるように頑張る!」


あ、さっきの話の続きですか


「うん。頑張って」


何を言ってるんだボクは・・・


そんな事は頑張らなくていいよ?


リーダーの所へ行き


「まだ時間掛かりますか?」


リーダー「もうそろそろ良いかな」


男「あまり取っても重くて運べないしな」


女「もう十分採れたわ」


男「途中で夜営もしないとだしな」


「昨日の夜営した場所まで急ぎましょう。日が暮れちゃいますよ。」


リーダー「そうだな。早く戻ろう」


もう、戦うのは面倒だな・・・


絶対的な支配者覇気を少し出す


サナ「何をしてるの?」


「戦うのが面倒だから回避しようと思って覇気を出してみたんだけど?」


サナ「お願い消して。恐怖で体が動かなくなる」


他のパーティも座り込んでいる


使えないスキルだ。


「消したからサナ魔王のオーラをお願い」


サナ「ありがとう。そら強すぎ」


「リーダー大丈夫?」


リーダー「何だかドラゴンと対峙したような感じがして動けなくなった。まあ、ドラゴンと対峙なんかした事無いんだがな」


男「ああ、恐怖を感じたな」


リーダー「早くココから離れよう危険な気がする」


魔物と会わずに夜営地に到着した


早速テントを出してくつろぐ


他のパーティも疲れたのかテントの中で休んでいる


ベッドの上で久しぶりにステータスを見る


職業欄が変わっていた・・・絶対的な支配者


何コレ?職業なのか?!


説明欄があった。


この世の最強種を複数を支配する事で神をも越える存在となる。


え?!神を越えちゃったの?


他に変わったところは・・・


あ、さっきの使えない絶対的な支配者覇気に設定を変えられるみたいだ


絶対支配 周りの支配の度合いを決められる上げ過ぎると体が動かなくなる。


恐怖心 周りの恐怖心を上げ過ぎると死ぬ事もある


総合 総合的に調整出来る


スキルだ


さっきは少しだけって思ってたけど真ん中くらいの設定だったからか。


「サナもステータスってあるの?」


サナ「あるぞ?」


「見れるの?」


二人で寝転がりながら話をしている


サナ「見るか?わたしが気になるか?」


ステータスを見せてくれた


やっぱり他人のは詳しくは見れないんだな


名前 サナ


性別 女


年齢 12


レベル 68


職業 魔王


ハンターランク B


やっぱり魔王か


サナ「職業が変わってるな。「魔王の娘」だったんだが」


12歳か、やっぱり歳上だったか。


「サナはやっぱり歳上だったんだね」


サナ「歳上なのか?歳上は嫌か?」


「そんな事はないよ。お姉ちゃんって呼ぼうかな」


サナ「え?!それは嫌だ。やめてくれ。サナで良い、サナって呼んでくれ。じゃないとパンツ見せないぞ。」


「分かったよ。サナって呼ぶよ」


サナ「そらのステータスを見たいぞ」


「良いよ」


ステータスを見せる


名前 そら


性別 男


年齢 10


レベル 99999


職業 絶対的な支配者


ハンターランク S


サナ「レベルがおかしいぞ?」


「おかしいよね。」


サナ「まぁ間違いを表示はしないと思うが・・・やはりとんでもないレベルだったんだな、そらは」


「レベルだけ高いだけだよ」


サナ「それだけ頑張って修行したんだろ。強いはずだな」


「あははは・・」


笑ってごまかすしかない


サナ「職業・・・!?何だこれは!!とんでもない職業だぞこれは。最上位じゃないのかこれは。」


「そうなの?良く分からないけど神をも越えるって説明欄にあったな」


サナ「神を越えるって・・・わたしは一緒に居て良いのか?」


「一緒にいて良いでしょ!嫌いにでもなったの?」


サナ「嫌いな分けないだろ。。。恐れ多くなっただけだ。」


「え?サナが?」


サナ「ああ、ちょっとだけな」


「あははは・・・」


笑いながらゴロゴロ転がりサナのお腹を枕にする。


「サナのお腹柔らかくて気持ちいいな」


サナ「そうか?気に入ってくれたら嬉しいぞ。好きなだけ使ってくれ」


「たまにお腹を枕にするね」


サナ「毎日でも良いぞ。太ももでも良いしな」


太ももで寝てみた・・・気持ちいいけど


向きを間違えると、もろパンツ見えるんですけど。


「もろにパンツ見えるんだけど?」


サナ「見たいんじゃないのか?」


「こんな近くで見たら色々と困る。未来の旦那さんに取っておいて上げて」


サナ「未来の旦那さん?そらに決めているけど?」


「じゃあ、遠慮なくたまに使うよ」


サナ「そらから、そうやってくっついてくるのは珍しいな」


「そうかな?頭を撫でたりしてるよ?」


サナ「じゃあ、これからも頼むな」


え?何を頼まれたの?


「え、うん。」


夕食をテントの中で食べ終え


また2人でベッドでゴロゴロする


気が付いたらサナに抱き枕にされていて朝起きた


外に出ると向こうのパーティは朝早いね


「おはようございます」


リーダー「おはようございます」


だから何で敬語よ


男「おはよう」


女「おはよ。」


リーダー「朝食を食べたら出発したい。」


「ええ。問題ないです」


テントに戻り


サナのほっぺを引っ張る


サナ「いたいんれすけろ・・・」


「おはよ。起きた?」


サナ「どうしたのだ?機嫌でも悪いのか?」


「何となく引っ張ってみた」


サナ「痛かったぞ」


「悪かった。ついな。」


朝食を出してテントで食べ終え


出発の準備をしてテントを片付ける


サナのオーラの効果で魔物も出てこなかった


順調に進み馬車に乗ってギルドまでも問題は起きなかった。


無事に依頼を完了できた。


今回も面白かった!


宿に戻ってしばらく休もう。


それからギルドで噂ではなく体験談として語られる


ゴブリンを瞬殺。ワイバーンの群の瞬殺。キングオーガ、オーガの群の瞬殺を間近で見たと語られるようになる


男「うちのリーダーなんか子供相手に敬語だぜ。」


男「それは正しい判断だな。」


男「お前も敬語を使った方が良いんじゃないか。死ぬぞ」


男「嬢ちゃんもアレはヤバイな美少女なのに声も掛けれねぇ」


男「声を掛けれても相手にされないだろ!」


男「お話くらいしたいだろ。それだけで幸せだ」


男「ああ、気持ちは分かるな。」


女「何度も言うけど!あんた達余計な事はしないでよね。巻き込まれたくないから!」


また、ギルマスに呼ばれる事となる、そらだった。

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