第27話 ダンジョン再び

あれから、しばらくゆっくりと過ごした後ギルドに行き


ダンジョンでは無さそうだと話し説明をしていたら


サナがダンジョンは地図でココにあるとと思うと言うと、


話を聞いていた他のハンター達がぜひ同行させてくれと言うので一緒に行く事となった。


最近は、ずっとサナと2人で行動を共にしている

ダンジョンまで馬車で行き3日掛かった。


ダンジョンへ入るとボク達は後方で支援役をしていた。


いや、「ボクは」の方が正解だ。


サナは、ただ付いてきているだけと言った方が正解。


他のハンターとは自己紹介もしていないので、名前は知らないが頑張って魔獣や魔物を討伐をしている。


「サナって魔王のオーラって完全に消せるの?」


サナ「消せるぞ。消した方が良いのか?」


「消した方がダンジョンぽくて楽しいんじゃない?」


ダンジョンに来る前に、という感じの話をしてた。


サナが完全に魔王の気配を消しているので襲ってくるのだ。


その方が楽しいという理由だ。


そのダンジョンも、そこそこ進むと攻略が難しくなってきている様子のハンター達。


こんなレベルじゃ先に進むのは難しくない?


「引き返した方が良いんじゃない?」


ハンター「いや。大丈夫だ。気にしないでくれ」


ハンター「少し休めば大丈夫だ。」


置いていくのもマズイよね?


人形の魔物がボケッと立っていたサナに殴りかかってきた。


サナは見もせずハエでも追い払う感じで魔物の手を払った


それを見たハンター達が呆然としていたが我に返り魔物に剣で抑え魔法で攻撃して剣で止めを刺していた。


参加しているパーティ始めは5組みだったが2組は引き返した残ったのは3組みであるので、自分達を入れれば4組で攻略している。


大体のパーティは1組5人程居る


大人数での攻略ちょっとだけ楽しい。


後方で見ているだけだが・・・


あ、ボクは参加してるよ少しは。


良い連携だな。もう少し早く魔法をとか思って見ている。


長引いてつまらない戦いの時はサナを観察して癒される。


サナは暇そうだ。


そんなボク達を見て


ハンター「やる気がないなら帰ってくれ」


ハンター「こっちは命を張ってるんだ!」


と言い出した。


気まずい雰囲気になってしまった。


「参加すれば良いの?」


ハンター「ああ、そうだ。戦闘に参加しろ」


「ボクが参加しちゃうとつまらないよ?っていうか、このダンジョンうちのサナが見つけたんだけど?勝手に付いてきたのはそっちじゃない?別にいいけど。」


ハンター「・・・そうだったな。悪かった」


ハンター「後ろで見てるだけの奴が目に入ってイラッとしてしまった。すまない」


「別に気にしてないから良いよ。一つ聞きたいんだけどダンジョンの攻略の目的って何?」


ハンター「攻略したという名誉とお宝、レベル上げとかか。」


ハンター「それと歴史的、学術的資料として役立つんじゃないか?」


「そうなんだ。で、攻略ってどうすれば良いの?最下層まで行けば攻略なのかな?魔物を全部討伐するとか?」


ハンター「最下層でお宝かボスを倒すとかじゃないか?」


ハンター「そのダンジョンによって違うと思うぞ」


「じゃあ、戦闘に参加するよ。行こう。」


やる気がないサナをぎゅっと抱き締めて


「少しだけ参加するよ。」


と、呟いた。


サナが頬を赤らめてうん。と頷いた


魔物が出ると、指を指してヘルフレイムで焼き尽くしていく


サナも真似をして指で指して魔法を放って魔物を爆散させている。


さっきより移動速度が‘断然に上がっている


今度は他のハンターの方が’後ろで’見ているだけになってしまった。


とても気まずそうである


が、気にしないで先に進む


「どこまで進みますか?」


ハンター「今日はココまでにして休もう」


ハンター「無理して進むと、ろくな事がないからな」


そら達は洞窟の2人が入れそうな窪みを見つけ


サナと2人で横になった。


予想通りサナに抱き付かれて眠った。


起きると他のパーティは既に起きて食事をしていた。


ハンター「良くこんな危ないところで寝れるな」


ハンター「美少女と一緒に寝るとか羨ましすぎるぞ!」


「一緒に寝ると寝苦しいですけどね」


サナ「寝苦しかったのか?大丈夫か?」


「大丈夫、ちゃんと寝れたよ。サナはちゃんと寝れた?」


サナ「うん。ちゃんと寝れたのだ」


ハンター「ラブラブだな」


ハンター「仲良しさんね」


「あははは。」


笑ってごまかす。


「先に進もうか。」


ハンター「そうだな。」


ハンター「気を付けて進もう。」


しばらく魔獣や魔物を倒して進むと


巨大な空洞で、だいぶ上に地上と空が見える


その空間の中に中くらいのドラゴンが20体程居る


サナは「わたしには倒せないぞドラゴンは強さの次元が違うからな」


ハンター「諦めて帰るしかないな」


ハンター「ああ、強さの次元が違いすぎるからな」


ハンター「生きて帰らなければ意味がないからな。」


ハンター「倒せないと分かっているものに戦いを挑んでもしょうがない。」


「試したい魔法があるんだけどいいかな?」


ハンター「止めておけドラゴンに魔法は効かないぞ」


ハンター「ドラゴンを怒らせたら不味いぞ」


「多分大丈夫だと思うけど」


サナ「そらが大丈夫って言ってるんだから。大丈夫だろ。」


ハンター「そういうなら・・・」


ハンター「どうなっても知らないからな」


サナ「早く見てみたい」


魔法を放つ前にハンター達が居る場所に結界を張って


さっそく超新星爆発をイメージして・・・


「スーパーノヴァ エクスプロージョン!」


ドラゴン達の居る中央が一面が赤色に染まり明るくなりそれが徐々にオレンジ色から黄色に変わり収縮していく・・・


バスケットボールくらいの大きさになった時には真っ白い球体になってさらに閃光が放たれ超巨大な爆発が起こった。


結界を張ったところが残っているだけで辺りがえぐれ隕石でも落ちてきてクレーターが出来たような感じでしたの方は溶岩になっている。


そしてその周りは爆心地に近いと吹き飛ばされ残っている物は炭化し爆風で木が数キロなぎ倒されている


ゆっくりハンター達の方を見ると青ざめて震えているいる。


サナの方を見ると満面の笑みで、そらを見つめている。


何だこの違いは。


サナ「やっぱり、そらはスゴい!わたしが惚れるだけある!」


ハンター「それは何だ?何が起きた?噴火でもしたのか?」


「ダンジョン無くなっちゃったね。かなり抑えて放ったんだけどな。」


ハンター「どうせ諦めてたしな」


ハンター「抑えてかよ…王都20個分くらい吹っ飛んでるな」


ハンター「お前、爆発系の魔法で最強を名乗って自慢してたよな?その魔法が羨ましかったけどよ・・・」


ハンター「ああ、名乗って自慢してたが恥ずかしいよ。象と蟻以上に次元の違いを思い知らされた。」


ハンター「いや。お前の魔法は凄いさ。あいつらが異常と言うか次元が違うと言うか・・・規格外だな。」


ハンター「あのドラゴンを倒したんだぞ?しかも20体を魔法を1発だぞ?おかしいだろ!!」


ハンター「で、どうやって帰るんだ?」


土魔法で周辺を土で修復してクレーターの外に出た


ハンター「え?あの規模を修復したの?どうやって・・・」


ハンター「もうなんでも良い。帰るぞ」


ハンター「そうだな。無事に帰ってこれたんだ」


ハンター「人のスキルや魔法を探っても良い事はないからな」


ハンター「あんな魔法見たこと無い・・・」


サナ「わたしも見た事もないし聞いた事も無いな。とんでもない魔法だな。この世界で受けて死なないやつは居ないだろうな・・・。あ、そらが居るか!わたしの、そらだぞ!取るなよ!!」


そらに抱き付き女ハンター達を睨むサナ


ギルドに帰る途中


ハンター「なんて報告するんだよ」


ハンター「ダンジョンは無かったで良いんじゃないのか?」


ハンター「ああ、もともと無かった!俺はダンジョンなんか知らん」


ハンター「変な事を言って、あいつらを怒らせたら・・・」


ハンター「そ、そ、そうだな。震えてくる」


ハンター「俺もダンジョンは、なかったと報告する」


ハンター「そうね賛成」


ギルドに戻りダンジョンの報告


『ダンジョンは存在はしていたが崩落によって探索は不可能で帰還した。』と全員がそう報告した。


その後しばらくしてからギルドで・・・


そらを絶対に怒らせる事をしない、させない。と広まり


そうしないと王都が20個分吹っ飛ぶと噂になった。


その前からそういった噂はあったが・・・。


噂から事実を確認した者から伝えられた細かな真実味のある説明と実際にあるその現場となった草木の無い更地の場所


現実味のある爆発規模が違う跡地


それとヘルフレイムという謎の恐ろしい魔法。


燃え尽くすまで燃える青い猛火


あいつは本当にヤバイと伝えられている。


ハンター達から最近「さん」付けで呼ばれるようになった。


入ってくる新人に職員からの教育が終わった新人を呼びハンターから教育されているが、そら本人は知らなかった。


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