第24話 旅立ち?!

ティナとエルとアリアとリナが外で魔法の練習をしている。


リナは徐々に魔法が使えるようになってきているが


罠の方を覚えたいみたいでよく質問をしに来るけど


そんなに詳しくないので上手く答えれない。


実際前世でもネットで調べた事があったけどあまり公開されてなかった気がする。


みんな自分で工夫して自作してる感じかな?


大きい罠だと檻型で入ると閉まるやつとかで、簡単なやつだとパイプにバネとワイヤーを組んで獲物の足を締めて捕える罠、ロープだけ用意してしなる木を利用してロープを結んで罠を作り鳥を捕えるとか・・・有名なのだとトラバサミとかかな


それくらいの知識なので、どうやったらいっぱい捕れるかは自分で調べて研究して工夫してね。としか言えなかった。


罠で暮らしていくのもありかもしれない。


だとしたら魔法より剣、ナイフの方が良いかもしれない


ので本人に聞いてみる


「リナは魔法より剣やナイフの方が良いかもよ」


リナ「ナイフの使い方を覚えたいです。戦い方とか解体の仕方とか・・・」


やっぱり、そうなのか。


そのうちトラップのプロになれるかもね!


「後でレナにナイフの使い方を習うと良いよ。それと解体ならステフに習うと良いよ」


リナ「はい。みんなのお肉の為に頑張ります」


みんなの肉の為になんだ。。。


「うん。頑張ってね。」


あ、ナイフも作って渡す


「これで練習してね」


リナ「ありがとうございます。」


レナのところに向かうリナの後ろ姿の赤いツインテールが可愛い。


可愛い見た目だが罠に興味があるのかギャップがあるな。


前世では罠と言ったら、おじいさんか、おじさんのイメージだけどね。


ケガをしないように頑張って欲しい。


昼過ぎにリナと一緒にまた罠の見回りに来ている


1ヶ所目


猪の大きいのが捕れていた


リナ「大きいですよ!!スゴイです」


そんな感じで3ヶ所全部捕れていた


途中鳥とウサギを見つけたので久しぶりに銃撃を使って


仕留めて川の近くで焚き火をして解体して塩を振って丸焼きにしてリナと二人で食べた。


リナ「おいしいです!」


「うん。おいしいね!他の人には内緒ね。」


リナ「はい。」


リナに短剣を渡す


「ナイフだけだと戦うの難しいと思うからコレをメインに使った方が良いかも」


リナ「いつもありがとうございます。」


それと収納袋、罠のセットを5個渡した


「これで罠を自分で仕掛けて練習してみて」


リナ「え。ありがとうございます。うれしいです!」


「自分が動物になったつもりで何処に何をしに行くのかを考えて、その通り道に仕掛けるのが良いよ」


リナ「自分が動物になったつもりで…うん。うん。」


動物になったつもりを考えているらしい。


「これから一緒に仕掛けに行こうか!」


リナ「はい!」


「リナが先頭でボクが付いていくよ」


リナ「え、あ。はい。」


リナが先頭で「動物になったつもりで…」


と、ブツブツ言いながら歩く


リナ「ココはどうでしょう?動物が歩いてる道っぽいです。」


獣道ではあるけど・・・人も通る道です。リナさん


「ココに仕掛けると人も掛かっちゃいますよ?」


リナ「あ、そうですね・・・」


「じゃあ、種類を特定して猪なら何処を通りそうか考えてみて」


リナ「猪ですか・・・」


猪になったつもりのようだ


狭い獣道を姿勢を低くして歩きだす


スカートっぽいのを履いているので


白いパンツ見えてますよ。リナさん


パンツを鑑賞しながらリナに付いていく


しばらく付いていくと大木があり獣がうろついていた跡が残っている場所に出た。


リナ「ココはどうでしょう?」


「良いと思うよ。」


リナ「ここに仕掛けてみます」


ごそごそと罠をしかける


太い木に逃げられないようにワイヤーを固定する


リナ「設置できました。」


「よさそうだね!次行こうか」


リナ「はい。」


また罠の設置場所を探しに姿勢を低くしながら進んでいく


無事に5ヶ所設置し終わり


探索魔法に道に迷わないように記憶させておく


気が付くともう、夕方になり暗くなり始めていたので転移で家に帰る。


ティナ「夜遅くまで2人で何してたんですか?」


ジト目でみられた


「リナに罠の仕掛け方を教えてただけだけど」


ティナ「そうですか」


なにやらご立腹で機嫌が悪いご様子です。


翌日もリナと朝から罠の見回りに行く


自分の罠は必要がなくなりそうなので


再設置はせずに回収する


リナの罠をリナを先頭に後を付いていく


獣道で草が繁っているので今日も低姿勢で移動するので


また白いパンツを見ながら移動する


途中、視線に気付いたのか


「私が先頭なんで仕方ないのですが、あまり見ないでください」


と呟かれた。


視線に気付かれてしまったので俯き加減で進んでいくとリナが止まったのに気付かずリナのお尻に顔面を追突する。


リナ「きゃ。」


「視線を下に向けてたから止まったのに気付かなかったよ。ごめん」


リナ「獲物が掛かっています!」


あれ?気にしてなかった!良かった。


お尻柔らかかった。


「ホントだ。狙いどおり猪だね!よかった。」


その後も順調に3ヶ所獲物が捕れ


2ヶ所は掛からなかった。


「罠の方は、もう問題ないから、これからは1人で来れるように短剣を使えるようになってね。」


リナ「え…はぃ…」


途中で何かあっても魔法通信は教えてあるので問題はない。


後は、レナに短剣の使い方を任せよう


罠の方はもう問題は無いと思う。


パンツが見られなくなるのは残念だが。


「まぁ何かあったら呼んでよ。すぐに行くから」


リナ「は、はい…」


「これから戻ってレナに短剣を教えて貰って」


リナ「はい。」


転移で戻る


リナをレナに任せて


ドラボスの所に向かう


「問題はない?」


ドラボス「はい。問題はありません」


「人の侵入に気を付けてね!」


ドラボス「気を付けるように配下に指示を出しておきます」


「食料は問題ない?」


ドラボス「我の方はフィオ様が与えてくれます。足りなければ獣を捕り食べておりますし、3ヶ月ほど食べなくても問題はありません」


「君たちのお陰で随分と助かったよ。ありがと」


「うれしいお言葉です。」


「後は任せたよ」


ティナの元へ向かう


「ティナ順調にやってる?」


ティナ「はい。皆、順調に上達していますよ」


「エル、アリア頑張ってね。」


「ティナもエルとアリアに負けないように修行頑張ってね」


ティナ「まだ大丈夫ですよ!」


「あはは。じゃあ後は任せたよ」


転移で家の前に移動して


ステフの元へ向かう


ステフは昼食を作っている途中だった


「ステフ何か問題はない?」


ステフ「はい。大丈夫です」


おどおど感が無くなって堂々した感じになったなぁ


「欲しい物とかある?新しい包丁とか」


一応、ミスリル包丁の果物ナイフ、中型のナイフ、大型のナイフを出しておく


「一応これも使って」


ステフ「ありがとうございます。今のところ大丈夫ですよ」


ステフがミスリル包丁で野菜を試し切りをして驚いている


ステフ「スゴイ切れ味ですね!」


「魔力を流すと、さらに切れ味が良くなるし、切れ味が長続きするよ」


ステフ「時間のある時に練習をしておきます」


「食材保管庫に足りない物はない?」


ステフ「十分に揃っていますよ。量も大丈夫です。」


「問題なさそうで良かったよ。後は任せたよ」


フィオの元へ転移


「フィオ一緒に来てくれる?」


「うん。だいじょうぶ」


「レナ、ちょっとフィオ借りてくね」


レナ「あ、はいっす」


「リナに短剣で獣と戦えるように教えてね」


レナ「はい。分かったっす」


家に転移でフィオと戻り


フィオと一緒に椅子に座り紅茶を飲んで


ここの拠点はしばらく自分が居なくても大丈夫そうだ。


平和になったし魔法通信もあるし。


ドラゴンに守られてるし結界もあるし。


直接は言い辛いので手紙で


『しばらくフィオと旅に出るので後は任せます。


帰るので心配しないで待っていてください。』


と、手紙を残した。


 

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