第23話 フィオの冒険。 ショートストーリー
#2024/06/30 誤字脱字の訂正、文章の編集を行いました。
ある晴れた心地よい日。
フィオは朝食を食べ外に遊びに行く。
外に行く時は双剣を帯剣しろと、そらから言われていたので言いつけに従っていつも帯剣をして遊びに行っている。
今日も、近くの森に探検する事にした。
スキップしながら、にゃにゃ~ん♪にゃにゃ~♪と口ずさみご機嫌に歩いていると前方から猪が、こちらに突進してくる……が、当たる間近で瞬時に横に避け双剣で数回切り付け倒した。
元々、持っていた素早さ、瞬発力、跳躍力は高かったが日々の訓練で異常に上昇していた。
最近では攻撃力、回避力も急上昇していて、その辺の中級ハンターより強い程だった。
フィオ「ドラゴンの、エサとれた…どうしよ」
帰りに回収する事にした。
またスキップして移動していると、今度はクマが脇道から出てきて近付いてきたが、フィオは怯える様子もなくクマに話しかけた。
フィオ「くまさん、わたしと、あそびたいの?」
言葉が通じる訳もなくクマが襲い掛かり手を振り下ろした瞬時に避けた。
フィオ「クマさん、とうばつごっこを、やりたいの?」
道に落ちていた木の棒を2本を拾い両手に持ち構えると同時に熊が突進してくると、当たる間近で跳躍し数回木の棒を叩き付けた。
いつもはドラゴン相手になので、力加減が出来ていなかった。
クマは激痛に必死に耐え渾身の力で手を振り下ろすが瞬時に避けられ、また数回木の棒を叩き付けられフラフラになりながらも、少女の着地をした音の方を見ると消えていて、辺りを見回していると頭に激痛が走り木の棒で数回叩き付けられ気を失った。
フィオ「やられたーって、いわないといけないんだよ。くまさん。ねぇ。きいてる?ねちゃったの?もぅーあそんであげない!」
つまらなそうに、頬を膨らませ歩き出すと前方でレナが熊と戦っていた。
フィオが目を輝かせながらレナに駆け寄り話しかけた。
フィオ「とうばつごっこ?わたしも、いれて?」
レナ「危ないから逃げて!」
フィオ「だめ?ねぇー?わたしも、いれて?ねぇ……?」
フィオが上目遣いで可愛く言ってみた。
レナ「フィオ……なんか勘違いしてないっすか?遊んでないっすよ!じゃあ、手伝ってっす!」
フィオ「やったぁ♪」
フィオが木の棒を探し始めた。
レナ「木じゃなくて良いっす!!双剣でお願いっす!」
フィオ「くまさん、しんじゃうよ?」
レナ「討伐ゴッコじゃないっす!」
フィオ「そうなの?」
フィオが双剣を抜き構えるとクマの後ろへ瞬時に移動しながらクマの横腹を切り裂き、跳躍して回転し頭に双剣を数発叩き付けフィオが、あっという間に瞬殺した。
レナ「……」
強すぎっす。フィオさん
レナ「……一緒に帰るっすよ。フィオ」
フィオ「うん。かえるー♪」
フィオが手を繋いできた。こういう所は可愛いっすね。フィオさん
帰り道また熊が…倒れてるっす!
フィオ「まだ、くまさん、ねてるー」
レナ「フィオが、やったんすか?」
フィオ「とうばつごっこ、やってたら、ねちゃったぁ」
レナ「そ、そ、そうなんすね。お寝坊さんなんすね……きっと」
あぁ……もっと修行しなきゃっす。
さらに歩いていると、今度は猪が切り刻まれていた。
レナ「これもフィオが?」
フィオ「おそってきたー」
レナ「そうなんすね……恐かったっすね」
フィオ「うん。びっくりしたぁ」
フィオを襲った方もビックリしたと思うんすけど。
スキップしながら先に行くフィオを見てると普通の可愛いネコ耳の少女なんすけどねぇ……
テントに戻りフィオはドラゴンにエサをあげるために、そらさんと森に猪と熊を回収に行くみたい。
私は疲れたので行かないっす。
フィオがスキップ先に行き倒した猪の側で待っていた。
フィオ「これ、たおしたー」
「一人で倒したの?」
フィオ「うん。おそってきたぁ」
「よく一人で倒せたね。凄いね!」
猪を回収し、またしばらく歩くと熊が起き上がりフィオと対峙していた。
フィオ「やっと、おきたのー?でもエサになってね」
双剣を抜き構えるとスッと懐に入り数回切付け瞬時に横に移動しながら横腹を斬り付けると、跳躍し体重を掛け首に双剣を突き立て止めを刺した。
えっ!?フィオ強すぎじゃない?
フィオ「おわったー」
「う、うん……」
熊を回収した。
フィオ「こっちにもあるよー」
またフィオがスキップしながら案内してくれた。
しばらく歩くと、また熊が倒れていた。
こっちの熊もボロボロだな……熊って森の中じゃ頂点捕食者の存在のハズなんだけどなぁ……
フィオ「これでおしまい。エサあげにいく」
フィオが狩った獲物を回収し終わったのでドラキンの所へ転移した。
ドラキン「どうされたのですか?」
「エサあげに来たんだってさ」
フィオ「めんどうを、みにきた」
さっきの熊2頭と猪をドラキンの側に出した。
ドラキン「こんなに頂けるのですか?」
「フィオが捕ってきてくれたんだよ」
ドラキン「フィオ殿ありがとうございます」
ドラキンに登って頭まで移動し頭を撫でてフィオが満足して降りてきた。
フィオ「いっぱい、たべておおきくなってねー」
ドラキン「あ、はい……」
フィオに飼い慣らされつつあるドラキンだった。
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