第20話 規格外の武器と金貸し

魔王を倒して魔石を手に入れても売るか、武器、工芸品、魔術具に使うくらいなので魔王の魔石は売ると問題になりそうなので売るのはやめておく。


なので武器を作り研究をしてみる


まずは実験でミスリルの剣を作りビー玉程の大きさのを付けてみる。


魔王の威圧、ヘルフレイムを放てる。


ドラゴンの魔石は、ドラゴンの威圧、ドラゴンブレスが放てる。


二つを混ぜて再作成をしてみてステータスを見てみた


絶対的支配者のオーラが出せるようで対峙すると相手の闘う気力を無くさせ無力化し支配する。


ブレス、ヘルフレイムを放てる。


剣からオーラが出ている状態で切ると地獄の猛火で燃え尽きるまで消える事はない。


地獄の猛火…何か凄そう。


さっそく人形の的を出して切ってみる


切り口から黒い炎が激しく燃えてあっという間に燃え尽きた


水をかけても消えないが触っても熱くないし燃え移らない。


不思議な炎だ


気に入ったのでビー玉程の大きさから野球ボール程の大きさにして自分の剣に取り付けた。


ついでにティナの杖用にも作ってティナの杖に勝手に付け替えておいた。


見た目が変わった気がする。気のせいだ


色は透き通った黒っぽい紫色の魔石になって宝石みたいだ。


ティナが通りかかり素通りしたかと思うと2度見をした


ティナ「え?それ私の杖ですか?」


「そうだけど」


ティナ「何か変わっているんですけど?魔石の色とか」


「そう?魔王の魔石を混ぜてみたんだけど」


ティナ「え?何してくれてるんですか!」


「ダメだった?」


ティナ「いいですけど、試すの付き合ってくださいね!」


「ヘルフレイムってのが出せるらしいよ」


ティナ「そうなんですか。分かりませんけど」


外に出てさっそく試す事にした


遠くに人形の的を設置してティナがヘルフレイムを放った


黒い球体が飛んでいき当たると黒い猛火に包まれ燃え尽きる


ティナ「なんですか!!コレ。魔力抑えてこれですか!?私は、何と闘うんですか?」


「…魔王とか?」


ティナ「闘いませんよ。そらさんが倒したじゃないですか!」


「じゃあ、ドラゴンとか?」


ティナ「ドラゴンとも闘わないですし、そらの配下の方じゃないですか!」


ドラゴン形の的をだす


「練習ね」


ティナ「分かりましたよ。ファイアボールで」


ファイアボールを放つ


ドラゴン形が爆散した


ティナ「また、魔力抑えてこれですか!前回より強くなってるんですけど?」


爆発音で皆が集まってきた


レナ「ティナさん…オーラがヤバイっす」


エル「うん。ヤバイね」


アリア「なんかヤバイのです。」


フィオ「かっこいい」


ティナ「何してくれてるんですか!?」


「かっこいい、みたいだよ。それに皆にも」


エル、アリアにティナ渡した杖より小さいバージョンを渡す


フィオにも同じ魔石を付けた双剣を渡す


レナにも同じ魔石を付けた剣を渡す


「取り扱いに気を付けて焼け死ぬよ。普段は使わない方がいいかも」


レナ「え!?私にもっすか?良いんですか?」


「レナも同じパーティーだと思ってるから」


レナ「有り難うっす」


皆に的を設置する


魔法用に離れたところと剣用に近くに設置した


皆嬉しく楽しくて魔法を撃ちまくっていた


的をだすのが大変なんですけど。


その中でも思った以上にフィオが凄かった


ちょこまかと動き撹乱してスッと近付いて数回切り付け燃やす。


フィオって、こんなに動けるんだ。凄い


1撃でも入れば燃え尽きるので相性が良いのかな?


時間もあるし森の探索でもしようかな


「皆で森の探索でもしよう!」


アリア「行くのです!」


エル「行きます。」


レナ「私も行って良いんすかね」


フィオ「いく。」


ティナ「大人数になりましたね」


森へ向かう


しばらく歩くとウルフが、こちらに向かって走ってきた


エルがヘルフレイムをさっそく放った


ウルフは避ける暇もなく当たるとその場で地獄の猛火に包まれ魔石ごと燃えて無くなった。


エルが跳びはね喜んでいる


少し悔しそうなアリア


小さな声で「私だって出来るのです。」と呟く


アリアって負けず嫌いなんだ


フィオも悔しそうにしていた。


え!?フィオさんもですか。意外です


余裕なティナ、レナ


その後小さな群れが現れ皆活躍が出来て満足そうだ


魔石を集めるのなら使えない武器だが戦闘特化な感じ


アリア「私2匹倒したのです!」


エル「私も2匹だよ。」


フィオ「3匹たおした」


アリア「え!?」


ティナ「3人とも凄かったですよ」


レナ「うん。凄かったっす」


アリア「なんか納得出来ないのです。」


「2匹も倒せたんだから凄いと思うよ」


ティナ「私なんか何も出来なかったんですよ」


大人な対応有り難う。ティナさん


レナ「これから、どうするんっすか?」


「そろそろお昼じゃない?」


レナ「肉すね?」


「あぁ。肉もあると思うよ。」


アリア「肉なのです。」


歩いてキャンプ地に戻る


途中数匹の獣と遭遇したが


みんなが遠慮しアリアに任せた


アリア「わたしスゴイのです」


ご機嫌になって良かった。


午後から久し振りにギルドに行ってみるかな


ついでにレナも正式にパーティ登録もしたいし。


「午後からギルドに行くけどレナも行く?正式にパーティ登録しようと思うんだけど。」


レナ「え?本当に良いんっすか?獣人っすよ私」


「なんの問題もないよ。レナさえ良けれ登録に一緒に行こう?」


レナ「はい。っす」


「ちなみに家庭教師の報酬は出なくなるけどね?」


レナ「え?問題ないっすよ。3食、宿付っすから」


「そう言えば、ボクも最近お金使ってない気がする」


ティナ「まぁココで暮らしてればお金なんて使わないですからね。お店もないですし」


「ティナにも報酬払った記憶がないけど、報酬いる?」


ティナ「いえ。必要ないですよ。だって教えた記憶もありませんし。確かパーティになってからエルとアリアに少し教えた気がしますが…記憶が曖昧です」


「欲しいものがあったら言ってね。買ってくるか一緒に買いに行こう」


ティナ「分かりました」


昼食を食べ終わりギルドに行く


受付嬢「ずいぶんと久し振りですね。」


「最近拠点を移しまして中々来る機会がなくて」


受付嬢「そうでしたか。忘れるところでした!!」


金貨がたくさん入った革袋を渡してくる


受付嬢「前回の報酬と魔石の買い取りのお金です」


「有り難うございます」


受付嬢「今回のご用件は?」


「レナと正式なパーティを組むことになったので、その登録の手続きをお願いします。」


受付嬢「分かりました。レナさんは、そらさんのパーティに参加する登録で間違いはないですか?」


レナ「はいっす。間違いないっす」


受付嬢「レナ良かったですね!」


レナ「はいっす。これで食事に宿に困らないっす。宿代が無くて良くココでお世話になってたっす」


受付嬢「登録が終わりました。」


「有り難う。」


レナ「ありがとっす」


「依頼ボードを見てくるよ」


依頼ボードを確認するが良いのがないなぁ


レナ「護衛の依頼があるっすよ。それと盗賊の討伐もあるっすよ」


「レナがやりたいなら受ける?」


レナ「うーん・・・微妙っすね」


「じゃあ、今日は帰る?」


レナ「はいっす」


キャンプ地に戻ろうと町の外に向かって歩いていると


町の中で人だかり出来ていたので近寄ってみた。


女の子の手を掴まれて盗賊風の男5人に連れて行かれそうになっている。


レナ「何をしてるっすか!?」


盗賊「貸した金を返さねぇから、コイツを奴隷として売るんだよ」


母親「ちゃんと返したじゃないですか!」


盗賊「何を言ってるんだ?利子の方がまだ返してねぇだろうが!」


母親「お金を返しに行った時に完済したと言いましたよね!?」


盗賊「貸した金は完済したが利子の方がまだ残ってるんだよ」


レナ「ひどいっす。助けてあげたいっす」


「良いけどさ、ココじゃ不味くない?女の子を奴隷にするつもりでお金貸してるし。」


レナ「でわ、どうするんっすか?」


「後を着けて助ける?」


と、話してる間に母親が子供を助けようと子供を引っ張る


盗賊が母親を持っていたナイフで刺して蹴り跳ばした


盗賊「邪魔だ!」


借金の形を連れていく邪魔をしたとはいえ、母親を殺すのはダメでしょ。単なる盗賊行為で討伐対象でしょ


しかも、借金は返していたって言うし利子を、わざと請求してなく隠してたんでしょ。


母親はぐったりとしてもう死んでいた。


女の子は母親に近寄り泣いている


「もう金貸しじゃなく盗賊行為で討伐対象でしょ」


その言葉を聞きレナが盗賊達を切付け討伐していく


残ったボスらしき盗賊


盗賊「貴様ら何をしたか分かっているのか?俺たちは領主様の知り合いもいるんだぞ!ただですむと思うなよ」


ああ、ノアの弟の家臣だったやつの仲間まだいたのか。


「こいつ逃がして良いよ」


レナ「いいんすか?」


「根こそぎ潰した方が良いじゃない?」


レナ「分かったっす」


盗賊が逃げていく


女の子に父親の事を聞くと少し前に病気で死んでいるというので女の子を放っておけないので保護をした


親戚が居たとしても養う余裕はなく奴隷として、また売られるだろう。


母親を町の外にある墓地に埋葬した。


赤毛のツインテールの11歳でリサと言うらしい


いちどキャン地に戻りリサを紹介をして置いて盗賊の討伐に戻る。メンバーはアリアとフィオ、レナで討伐に行く


探索魔法で盗賊を探す


一応、兵士を連れて行く証人として


町中に居るのでアリアの出番は無さそうなので心配です。


盗賊の拠点に攻め込むと


盗賊「こいつらです!俺の手下を殺したのは!」


「借金の回収と借金の形の回収をしに行って母親を殺しちゃダメでしょ。ただの盗賊だよそれじゃ」


レナ「だから討伐するっす。」


店の中に8人。


アリアは魔法なのでココで放たれると周りにも被害がでかくなるので待機。


盗賊「子供だけで来てどうにかなると思っているのか?」


盗賊「捕えて奴隷として売るから殺すなよ」


盗賊「こっちには元ハンターを護衛として雇っているんだ」


「元ハンターって事は今は盗賊なんだよね?」


盗賊「何の心配をしてるんだよ!倒せるとでも思ってるのかよ!」


レナ、フィオが盗賊を討伐を開始する


レナも今日は室内なので双剣を選んだみたい


剣だと天井に当たって振り下ろせないからね


レナがフィオに指示を出して連携して倒していく。


負けず嫌いなアリアが合間にアリアがヘルフレイムを放つ


数人を倒せて満足そうだ。良かった。


相手は剣なので天井に当たり壁や周りに当たり上手く戦えていない


残り1人残して他に仲間が居るか聞き出すが、もう居ないらしいので終わらせる。


新しい武器を使ったので遺体は残っていないので片付けなくて良いのでラクだ。


盗賊の宝は討伐者に権利があるので貰っていく。


兵士の許可ももらったよ。


兵士「金貸しを盗賊行為をしたと自白もし目撃者も多数おり盗賊とし、その盗賊の討伐と認める。」


兵士「後の事は任せてくれ。ギルドへの報告もしておくので報酬も出るから忘れず受けとれよ。」


あとは兵士さんに任せて転移でキャンプ地に戻る

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