第19話 魔王の召喚される!?

#2024/07/02 誤字脱字の訂正、文章の編集を行いました。



キャンプ地に帰った頃に、強い気配と魔物の群れの気配がしたが距離は離れているので放っておいた。


勝手に討伐するとティナに怒られるし……



翌朝……


昨日の気配が気になり探索魔法で調べると、人間の集団が魔物の群れと戦っている様で戦力差があり人間の戦力では勝てそうに無さそう。


外に出ると真面目なレナとフィオが素振りをしていた。


それをしばらく見学していたが魔物の群れが気になるので気配を消して不可視化、重力遮断をして魔物の群れの上空に転移をして直接、様子を見に来た。


派手にやってるなぁ。


 

昨夜……


魔物の群れが現れた廃墟となっていた町で、どこかで見た怪しいローブを羽織っている魔術士達が300人以上集まって50人のグループに別れ魔物を大量に召喚していた。


その中でも100人が集まり魔王を召喚をしようと試みていた。


皆とても苦しそう表情をし召喚を行い、しばらく経つと皆が力尽き倒れ亡くなった。


その直後、命と引き換えになったのか召喚が成功をしてしまった。


 

魔物の群れが現れた近くの王城では……


兵士が城壁に上がり警備を行っていると遠くの方で怪しく光る異変を見つけ兵士長に報告をした。


兵士「何か確認は出来ませんでしたが、あちらの方角で怪しい光を目視を致しました!」


兵士長「分かった。偵察部隊を行かせよう」


兵士「見張りに戻ります」


兵士長「分かった。戻ってくれ」


兵士長は偵察部隊を呼び偵察の指示を出した。


兵士長「廃墟の町の方向で怪しい光を確認をしたと報告があった。確認をしてきてくれ」


偵察部隊「了解です」


偵察部隊が出発し現場の付近で魔物を多数目撃し王城へ戻り偵察の報告をした。


偵察部隊「光が目視されたと思われる場所付近に魔物を多数目撃致しました」


兵士長「そうか……偵察ご苦労」


団長「魔物が多数いるならば冒険者ギルドへ緊急討伐の依頼を出すか……」


兵士長「そうですね。こちら方面へこられても面倒ですし私が依頼を出しておきます」


魔物の討伐の緊急依頼が出され夜のうちに緊急依頼が出され、多数の色々なパーティが参加をし討伐の編成が組まれると討伐に向かった。


廃墟と化した町のに近付くにつれ魔物の数が多くなり、5つのパーティの纏め役になったジフが指示を出した。


ジフ「あまり散開せず1体を攻撃し確実に倒すぞ。魔道士は、あまり前に出ないように気を付けろ!」


仲間達「了解。リーダー」


出発前に各リーダーに作戦として伝えられていた。


作戦内容は即席のチームなので分かりやすく大雑把で簡単な作戦だ。集まったパーティの中で高ランクのパーティをメインにし5パーティを纏めて1チームとして、チームを散開させ魔物の目撃情報のあった地点に向かう。途中で現れた魔物を討伐しながらチーム内は散開せずに1体を協力し合い確実に倒し合流するといった簡単な作戦だった。


この辺りでは凄腕のパーティもいくつか参加をしていたので皆、安心して楽勝だと思っていた。


廃墟化した町を囲む様にし魔物を逃がさないように討伐をしていくただそれだけであった。


初めはそれで作戦は上手くいっていた。前方に現れる魔物を弓矢、魔法で攻撃し前衛が剣や槍で止めを刺す。


突然に空からも攻撃してくる魔物が現れた、力のある魔物が中型の魔物をパーティの後方へ投げてきて状況が最悪な方へ動き出した。


これでパーティは前後から魔物に囲まれる形になってしまい退路が立たれた状態に陥った。


魔道士は接近戦では無力で詠唱中に攻撃されると何も出来ないので魔道士をかばいながら戦うしかないが長く続く訳がなかった。


ジフ「これでは不味い……退路を確保するぞ!こいつら連携するぞ。気を付けろ!」


リーダーを纏めるガッシュがジフに指示を出した。


ガッシ「全滅しそうな事と魔物が連携してる事をギルドへ報告してくれ」


ジフ達は早期に対処したので何とか助かりガッシュの指示通りギルドに魔物が連携し殆ど全滅したと報告した。


王城へギルドから報告が来た。


ギルド職員「多数のパーティが壊滅状態、魔物が連携していると報告がありました。只今ギルドでは対策を考えている最中です」


兵士長「魔物が連帯だと?……どういう事だ?」


団長「我々も明日の朝に出る事になるぞ。各兵士長に準備をしておけと連絡を頼む」


兵士「了解しました」



翌朝……


準備を終えた兵士が廃墟化した町へと向かう先発隊3000。           


まだハンター達が戦闘を所々でしていた。


戦闘をしているハンター達と交代する形で兵士達が戦闘を開始した。


順調に魔物の数を減らしていくが兵士の数も減ってくると、しばらくすると後続の兵士達が到着し戦力が戻ったと安心をしていると魔物の群れの中から最上位の魔物の様で飛んで兵士達の前に現れた。


魔王「我は魔王だ。貴様ら何の用なんだ?人間に召喚されて来てみれば、今度は討伐か?お前たち人間は何がしたいのだ?」


兵士長「なんだと!?魔王を召喚したバカがいるのか!?」


魔王「我々は召喚され、この地に来ただけだが。こうなっては反撃に出るのも仕方あるまい」


攻撃魔法を放ち光の弾が兵士達の元へ飛んでいくと爆発が起こり地面がえぐれ、兵士の数があっという間に半分になっていた。


魔王「これより我々は貴様達の城を取りに行き人間の殲滅を始める!」


その頃に上空に現れた、そらだった。


派手にやってるなぁ。


なんだかとっても面倒な事になってるっぽい?


なんか魔法が放たれ、逃げ出す兵士達と大混乱している兵士達が入り乱れていた。


そらは、不可視化を解いて現れて魔法を放ったヤツに話しかけた。


「いやぁ、友達を蹂躙されたら困るんだよね」


魔王「貴様は何者だ?まだガキじゃないか……」


「人間でハンターをやっている、そらだけど」


魔王「止めてもムダだ。我はもう決めたのだ」


「いや、だから友達を殺されるのはイヤなんですけど」


魔王「だったら貴様から殺してやる」


魔王が光の弾を放つとバリアを張り動かずに魔王の体をスキャンしてみたら心臓が3つあった。


え!?心臓が3つってキモいんですけど。と考えているうちに光の弾が直撃した。


魔王「人間とは手応えがないやつらだな」


「今度は、こっちからの嫌がらせね。しょっと」


魔王の心臓を1個を転移で目の前に移動させると魔王の心臓が地上を目掛けて落下していった。


魔王「ぐはっ。あの攻撃をくらって何故お前は生きている?だが残念だったな我は心臓は1つではないのだ。その様な高度の魔法何回も連続で使えまい……」


「え?使えるよ」


もう1個の心臓も転移で移動させた。


魔王「ぐはっ。最後の手段だが仕方あるまい……極大魔法をくらえ!!」


面倒なやつだな……心臓ではなく、魔王の魔石を回収した。


すると浮遊していた魔王が、ゆっくりと地上に落下して倒れた。


ついでに魔物の魔石も全て回収しておいた。


呆然としている兵士だったが助かった事に気づき歓声をあげた。


「やったぞ!!」「勝ったみたいだぞ!!」



そらは、見つからないように転移してキャンプ地に何事も無かったかの様に帰ると座っていた場所に戻ると、剣の打ち合いの練習をしているレナとフィオ達を見学していた。


今回も魔王も魔物も被害者だったんだな。そりゃ人間に召喚されて討伐されちゃ怒るよな。


魔王の魔石を見つめ、そんな事を考えていたらティナが近寄ってき魔王の魔石を見られた。


「なんですかそれは?」


「魔王の魔石だけど……」


ティナ「は!?またですか!またなのですか!無茶はしないでくださいって言っているのに!」


やっぱり怒られるのね。一応、隣国の王国を救ったと思うんだけどなぁ……


「スミマセン」


エルとアリアも近寄ってきた。


アリア「キレイな石なのです」


エル「キレイだねーそれに大きいね」


今度は何に使おうかな……

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る