第4話 新しい仲間

家に着くとステフは鍋を洗っていてブロッサムは部屋をほうきで掃除をしていた


ブロッサム「お帰りなさい、エルはどうなされましたの?」


隠しても仕方ないので正直に報告をした


ブロッサム「またドラゴンですか!よくエルはご無事でしたね」


「ホントだよ。この辺は危険な魔物が居るって前にドラキンが話してたな…」


ブロッサム「ドラキン?って誰ですの?」


「ドラゴンの王だよ」


ブロッサム「なるほどね」


一応周辺に結界でも張っておくか…出来ると思うけど


イメージして結界!


「明日皆で魔法の練習しようか?」


ブロッサム「遠出は恐いんですけど」


ステフ「わたしも恐いです…」


「家の前でだよ」


女の子達「「分かりました」」


「皆の魔法の属性は?」


ステフ「水属性です」


ブロッサム「光属性です」


「聞いといて悪いんだけど何が出来るの?」


女の子達「「……」」


ステフ「わたしはウォーターボールくらいです」


ブロッサム「私は治癒魔法で攻撃は出来ませんので攻撃魔法を教えていただければ…」


「ゴメンどれが光魔法の攻撃か分からないんだよね」


ブロッサム「え…」


「ボクは教えてもらったわけでも、勉強したわけでもないからね」


ブロッサム「は?!」


「全部自己流だよ。だから教えるのが難しいんだよね」


ステフ「そろそろ夕食の準備しちゃいますね」


「ボクも手伝うよ」


ブロッサム「私も何か手伝いますよ」


あ、結界に何か引っ掛かった…


魔物じゃなさそうな感じ


 

引っ掛かった場所に探索魔法をかける


追われてる感じで今隠れてるって所かな


様子を見に行くか


「ちょっと用事を思い出したので出掛けてきます」


ブロッサム「早く帰ってきなさいよ!」


ステフ「お気をつけて…」


空を飛んで遠くから様子を見てると


草むらに小さな女の子が隠れているのが上から見える


しばらくすると街道から馬車が子供の隠れている所に近づいてくる


後から盗賊風な者が後から5人周りを見回しながら歩いている


盗賊風な者は放っておくとして


女の子の近くにコッソリと近づき静かに声を掛ける


「こっちに来て。逃げてるんでしょ?」


女の子「…うん」


女の子には結界が働かないようにしておいた


家のある方へ一応見付からないように歩いていく


「どうして逃げてるの?」


女の子「盗賊に家を襲われ家族も殺されて捕まったの。助けて欲しいの」


「分かったよ」


女の子「有り難うなのです。名前はアリアなのです」


この辺に盗賊の拠点でもあるのかな……


あ、あったな…小さい小屋が…


このままだと孤児院になっちゃうよ(汗)


何とかしないとかなぁ


自分で動くと目立つしなぁ…


家に帰って仲間と相談してみよう


金髪にセミロングで青い目の8歳の女の子


30分ほど歩きアリアを連れ帰宅


エルも起きていたアリアが自己紹介をし事情を説明


アリア「馬車で運ばれてる時に逃げ出してきたのです」


自分達と同じ様な境遇であると30分ほど話し合っていた


「で、盗賊達をどうにかしたいんだけど…」


ブロッサム「どうにかしたいって、そらさんなら簡単に討伐出来るんじゃなくて?」


「まぁそうなんだけどさ、作戦とかさ?」


ブロッサム「作戦もなにも、そらさんが乗り込んでいけば良いんではなくて?」


「ハンターのパティー作りたかったんじゃないの?」


ブロッサム「…そうでしたわね!でも、私達お役にたてる気がしませんの」


エル「う、うん。役に立てないと思う。今回はね!」


ステフ「私はもともと家事や食事係だから…」


いつからステフはメイドになったんだよ(笑)


アリア「私は頑張るのです!」


「アリアは、もしかして攻撃魔法とか使えるの?」


アリア「頑張るのですっ!」


「う、うん」


答えになってないけど分かった気がする


「じゃあ明日からちょこちょこと盗賊の小屋に行って討伐してくるよ」


女の子達「お気を付けて!」


アリアも来る気なさそー(笑)


来ても何も出来ないだろうし


「夕食は終わったの?」


エル「お先に頂きましたっ!」


ブロッサム「いつ戻ってくるか分からなかったのでお先に頂きましたわ」


ステフ「すみません…お先に頂きました…」


「ボクの分とアリア分あるかな?」


ステフ「今、用意します」


エル「私も手伝うっ!」


「用意が出来る前にお風呂の準備してくるよ」


アリア「お、お風呂?」


「アリアも夕飯終わったらお風呂に入ってね」


アリア「うん。そらと一緒に入る!」


女の子3人「!!」


「お風呂の準備が出来たら他の3人は先に入ってて良いよ」


エル「私も、そらと後で入る!」


女の子2人「!!!」


「じゃあ準備してくるね」


お風呂の準備を終えて夕飯をアリアと食べた


アリアはお肉に大喜び


2人がお風呂から出たので3人で入ることに


アリアの髪の毛を洗っていたら


エル「私のもお願いします!」


「はいはい分かりましたよ」


エルの発育は年相応な感じって…意識すると不味いでしょ


アリアは問題ない。うん。


そんな感じでお風呂から出て2人にジト目で見られた


あ、ベッドがない!毎回思うが、わざとじゃないよ(汗)


今回は前のベッドをアイテムボックスに収納して


大きいサイズのベッドを魔法で作る!


子供5人寝れるサイズのベッドを!


一瞬で作るので気が付くまい


アリアを除く女の子3人(また何かやってるよ)


アリアは気が付かなかったのではなく魔法に関心がなかった


何が出来て出来ないのか、何が普通で異常なのかを知らないアリアであった。


アリアとエルに挟まれ抱きつかれ寝にくい…


胸が当たっているのですがエルさん!



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