第3話 ドラゴン再び

家に着くと早速獲物の解体し


女の子達が手伝おうとしてくれたものの


解体は分からなかったようで見学で終わり


料理と言っても調味料無いし(汗)


塩出せるかも?


塩のイメージ…味…


出てきた!


これ少しは食事が美味しくなる!!


塩を入れる箱も出してっと


野菜がないな…明日にでも採集に行こう


ステフ「私が焼いて、スープを作ります」


「有り難う!頼むよ」


キッチン用意しておいて良かった


ついでに必要そうなものも用意済み


なんだか小学校の自然教室っぽいな


料理に参加をしていなかったエルが外で山菜をいくつか採ってきてくれた


自分はお風呂の用意をしておくか


着替えも用意してあげるか…


イメージで出せるし



ベッド1つしかない


まぁ良いか


みんな10歳だし


嫌そうなら自分は床で寝れば良いし


夕飯にしますか!


ウサギの丸焼き、鳥のスープ、パン


みんなで食べて美味しかった!


「明日から何する?家に帰りたいよね?」


エル「しばらくお世話になりたいです」


ステフ「わたしも…」


ブロッサム「なら、わたしも!」


「じゃー明日、山菜と狩りだね。」


エル「一人で住んでるの?」


「父と住んでたけど魔物に襲われたかで帰ってこないんだ」


適当な嘘をついてしまった


エル「余計なこと聞いてごめんなさい」


「大丈夫だよ気にしないでね。今日は疲れただろうからお風呂入っちゃいなよ」


女の子達「「「ぇ!」」」


ブロッサム「お風呂あるの?!お風呂は普通は貴族のお屋敷くらいしかないよ」


「まぁうちのは手作りだから!」


ブロッサム「お湯はどうしたのよ」


「魔法で水を出して温めただけだよ」


ブロッサム「魔力が普通もたないと思うけど」


え、そんな程度で魔力がなくなるのか…不便だ


「今日は特別だよ、頑張りました!」


エル「ありがとね」


「着替えも用意しておいたから良かったら着てね」


ブロッサム(どこで用意したのよ…聞かないでおこう…)


みんなお風呂も終わり


不満や嫌がる事もなく仲良くみんなで寝て…


いやボクが気になって寝れないよ。



翌朝に昨日の夕飯の残りを温め直していると


ドラゴン「我が主~!良い獲物が獲れましたぞ~」


と言い牛を5頭咥えて飛んできた


「主って誰っ!?」


女の子達「「「ド、ド、ドラゴン!!!」」」


ブロッサム「皆、逃げるわよっ!」


ドラゴン「前回、力の差を思い知らされましたので…」


主従関係となっていたらしい、イヤ困るんだが…目立つし


一緒に居られるところ見られたらとても面倒な事になりそう


それに牛を5頭…って、どこの牧場から拐ってきたんだよ!


1頭で十分過ぎるっての


アイテムボックスにしまっておけば保存もできるか


で、どうするよこのドラゴン


女の子達には…うぅーん……


「このドラゴンうちで飼っているペットです!」


女の子達(さっきの会話聞こえてたし)


ブロッサム「そ、そうなんだ」


エル「へーすごいの飼っているね」


ステフ「……」


ドラゴン「それとお願いがあって参りました。絶対服従の証として我を使役していただきたく参りました。」


女の子達(ペットちゃうやん!!ドラゴンをペットってあり得ないし!!最強種だし!!)


使役って何?服従させるってこと…ペットって言っちゃったし服従は必要かな?人を襲っちゃったら大変だし…


「分かったよ。で、どうすれば良いの?」


ドラゴン「呪文で契約サモンと唱えてくだされば」


ブロッサム(使役ってドラゴンより強くなけれな使役できないし魔力量も相当消費…普通人間ではムリ…魔力量が足りずに死んでしまう…止めるべきだよね)


「契約サモン!」


ドラゴンの下に紫色の魔方陣が浮かび上がった


ブロッサム「止めて魔力量が足りずに死んでしまうわよ!」


えっ!?遅くない?もう唱えちゃったんだけど…


魔力がすこし吸われる感じがしたが大丈夫そう?


「大丈夫みたい」


女の子達(はぁ~!?)


使役が終わり安心したのかドラゴンが女の子達を見つめ


ドラゴン「我は竜の谷の最古のドラゴンの王である。貴様達は我が主の何なのだ?」


女の子達(竜の谷のドラゴンってドラゴンの中でも最強だって伝えられてるドラゴン…しかも王、最古のって…確かドラゴンは寿命がなく生きていただけ成長し続け強くなるって…)


「ボクの客人だよ、失礼のないようにね」


ドラゴン「失礼致しました。では我は昼食を獲って来ます。何かあればサモンでお呼び出しください」


「イヤ、牛朝食で食べきれないから!1週間はかかると思うよ!」


ドラゴン「では、お近く待機しておりますので」


「なるべく目立たないようにね!」


女の子達「……」


「じゃ遅くなったけど朝食にしようか」


女の子達「…う、うん」


朝食中…


ブロッサム「で、どうやってドラゴンを服従させたのよ?」


「急に襲い掛かってきたから…しつけでちょっと」


ブロッサム「しつけって…何をしたのよ!」


「ちょっとウサギを狩った時使った魔法で」


エル「凄いですねっ!」


ステフ「…」


ブロッサム「凄いってもんじゃないわよ!最古のドラゴンよ!王よ!それを使役って…」


エル「そんなに凄いんですか?!凄いですねっ!」


ブロッサム「まぁ凄いんだけど…」


「そんなに凄いんですか?不味かったですかね?目立ちます?」


ブロッサム「目立つってもんじゃないわよ!世界中大騒ぎですよ!!普通のドラゴンでも大騒ぎですよ!!人類史上ドラゴンを使役した人間なんて聞いたことないわよ!」


「…見なかった。聞かなかった事に……」


女の子達「……考えておきます。」


ブロッサム「その魔法って何の属性で何て言う呪文なんです?」


「…属性?……狙撃?かな」


ブロッサム「?ソゲキ?聞いたことないです。無属性ってことかしら?」


「多分」


ブロッサム「無属性だけお持ちなのかしら?」


「んー…全属性かな?」


女の子達「は!?」


ブロッサム「普通、1属性で多くて2属性ですわよ!全属性ってことは5属性持ちって事!?」


「8属性かな…光と闇も」


女の子達「…」


ブロッサム「もう、いいです。規格外過ぎです」


「ブロッサムって、色々と詳しいんだね!頼りにしてるよ」


エル「わたしも頼りにして下さい!」


ステフ「わ、わたしも…家事くらいですけど…頼りにして下さい…」


「ステータスって見れたりするんですか?」


ブロッサム「はい。見れますよ」


「他人のも見れたりするんですか?」


ブロッサム「本人が見せればみれますけれど」


「見せてもらえたりします?」


ブロッサム「わたしは遠慮させてもらいます…」


エル「私は良いですよっ!」


エルのステータス画面が空中に表示される


名前 エル


性別 女


年齢 10


レベル 5


職業 学生(農民)


他人では5項目のみ見れるようである


ハンターになればランク等の項目が追加されるらしい


もっと見られる魔法も存在するらしい


「ステフも良いかな?」


ステフ「…良いですけど」


名前 ステフ


性別 女


年齢 10


レベル 3


職業 学生(商家)


「有り難う!10歳の男の子の強い子ってレベルって、どんなもんかな?」


ブロッサム「レベル10もあれば強い方だと思いますわ。ちなみに、そらさんは?」


「…」


エル「わたしも見たい!!」


ステフ「わたしも…」


「ステータス…」


名前 そら


性別 男


年齢 10


レベル 99999


職業 神人


女の子達「は!?」


ブロッサム「おかしな所が2箇所ありますが…何なのですそのレベルは!!職業もおかしいですわよ!!ハンターの方でも40くらいで50あれば凄い方ですわよ」


「自分でも良く分からないんだよね。秘密ね!!」


女の子達「…」


ブロッサム「秘密は良いですけれどハンター登録で困りそうですわね」


「大丈夫。隠蔽するから!ステータス」


名前 そら


性別 男


年齢 10


レベル 9


職業 農家


「ほら!大丈夫でしょ?」


女の子達(何なのそのでたらめな魔法は…)


ブロッサム「それなら困らなそうですわね…多分」


エル「そらくんがハンター登録するなら私も!!それでパティー一緒に作ろ!」


ブロッサム「私も良いわよ」


ステフ「わたしも…」


「ん?ハンターになって何するの?」


エル「ハンターになって一緒に冒険するの!」


「ハンターにならなくても一緒に冒険出きるよね?」


エル「なんか正式にパティーって認められるのが嬉しいし将来的に安心だし色々といろんな国から優遇されるよ」


ブロッサム「そらさんが一緒でしたら何があっても安心ですわね、召喚獣がドラゴンですしレベルも異常ですし」


ハンターになるメリットにあんまり魅力を感じないんだよなー


「町に行く機会があったらその時考えるよ!」


エル「そぉーですかぁ…」


ブロッサム「すこし残念ですけれど…仕方ないですね」


「気分転換に狩りにでも行ってみない?魔法の練習にもなるし」


エル「うん!行きたいっ!」


ブロッサム「私はココでゆっくり休んでいたいです」


ステフ「わたしは家事をやっておきます」


「じゃー別行動だね。2時間くらいしたら戻ってくるよ」


エル「じゃ、行ってきまーす」


エルと森の中を進んでいくと


順調にウサギ、鳥、ワニが獲れた


エルもファイアーボールでウサギを捕獲した


エルが鳥を発見し追いかけて先に行ってしまった


しばらくするとエルの悲鳴が聞こえ悲鳴の聞こえた場所に駆けつけると若そうなドラゴン3匹の1匹ドラゴンの爪で攻撃され血まみれになっていた…


それを見て頭が真っ白になり攻撃していたドラゴンの頭にライフル射撃で1発で倒し


他の2匹が呆然としてる


エルに回復魔法で治療をし無事だった。


若いドラゴン「人間の分際で何をする!」


「……」


若いドラゴン「な、何なのだ…この魔力とオーラは…」


異常な気配を感じたドラゴンの王が駆けつける


ドラゴンの王「な、な何をしているのだ!バカ達め!」


若いドラゴン「王よ、どうされたのですか!?」


ドラゴンの王「あの方は我の主である」


若いドラゴン「え!?あの人間がですか?」


エルが安心と分かると段々と怒りが込み上げてきた


ドラゴンの王「お前らは黙っていろ!余計な口はだすな!我が主よこの者達の処分は仕方ありませんがお怒りをお静めください!主のオーラでこの森、お連れの方に被害が出ます!!」


エルの方を見ると、さっきまで回復していたのに顔が青ざめている…


慌てて気分を静める


何この面倒な能力危険じゃない?


無差別、問答無用で広範囲に影響が出る攻撃って封印出来るのかな…後で確認しよう。


ドラゴンの王「オーラをお静めくださり有り難うございます」


「そのドラゴン達ってドラキンの配下なの?」


ドラゴンの王「ドラキンとは我の事でしょうか?」


「ドラゴンの王だからドラゴンキングでしょ?だからドラキンね」


ドラキン「その名有りがたく頂戴致します」


「その配下たちボクの仲間に危害を加えないように注意しておいてね!ボクの怒ってるんだからね!一応」


ドラキン「処分の方はしなくても宜しいのでしょうか?」


「もう落ち着いたから良いよ。後は任せたよドラキン」


ドラキン「かしこまりました」


エルを抱え上げ家まで歩いていく


エルは順調に回復して今は顔色も落ち着いて寝ている


帰り道オーラの影響か動物を一切見かけなかったのと森には風の音だけになっていた


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