第3話 正義を振りかざす奴は大抵ありがた迷惑だと覚えておけ

どうも、こんにちは【とある】です。


あいも変わらずペットショップ店員をやっております。

ペットショップは相変わらず魔境、子供を注意しない親、ベビーカー禁止なのに無理やり突っ込んできて他のお客様に多大なご迷惑を被るキノコ。


あああああああああああ!!!!!!!


超イラつくぅうううううううう!!!!


マジで何なん!?

別に普通にしてくれればいいのよ。

無理に愛想良くしろとか、ノリ良くしろっていってるわけじゃない!


普通に店を見てくれれば何も言わないのよ。

あれですか、口で言わないとわからねぇし、法律違反じゃないからマナー違反は正直どうでもいいってやつか?


法律違反じゃないからって猫を外で放し飼いにしてる人間と大差ないからな?


あ、ちなみにこれを見て放し飼いにしてる猫飼いいたら今すぐやめろ。マジで恥を知れ。


本当にあれ迷惑だからな?


勝手に人の家に侵入して糞尿撒き散らして帰っていくわ、野鳥を悪戯に狩ったりする、その上、いきなり車の前に飛び出してきて轢いてしまったら、その放し飼いにしてる飼い主は不二子不二子と喚き散らし、損害賠償を請求する。


冷静に考えてみろ。

あれ、車に向かって石を投げてきてるのと同じだぞ。

私は飼い主が加害者だとしか思えんがね。


本当に猫が好きなら家でちゃんと管理しろ。

きつい事言って悪いが、ペットショップ店員の私でも、その放し飼い猫が原因でフラストレーションが溜まり、殺鼠剤とか農薬置いちゃう人間の方が人として理解できるぞ。


さて、話がそれたが聞いてほしい。


皆様は正義とはどう思ってる?


弱いものを助けるため?


善行を積むこと?


綺麗事実践するお仕事?



それが至極真っ当に行えるならいいだろう。

だが、至極真っ当に行えない人間がいるから偽善と呼ばれるんだよ。


さて、今回はその一例をお伝えしたいと思う。

これは去年の冬に起きた出来事だ。


「あのー店員さん」

「はい、何でしょう」


「小動物部屋コーナー部屋かったからあけときました」

「・・・・はぁ!?」


某AB店では鳥や小動物がいる小動物コーナーの部屋がある。


なぜ、隔離されているかというと、気温の変化に弱い生き物を管理して、生体の体調管理をするためだ。


その部屋をこのキノコは独断で開けてきただと!?


「店長!!すぐに閉めてきて!!!」

「了解!!!」


緊急事態のため私は店長に声をかけて扉を閉めてもらった。

本来なら私が行くべきだろうが、このキノコに説教しなきゃ気が済まない。

だから店長を顎で使ったんだ。


「おい、お客様、開けたままにするなって書いてあるの読めねえの?」

「え、えっと、匂いが充満すると危ないから、それに部屋が暑すぎるから他の人も大変かなと」


しどろもどろに答えるキノコ野郎。

自分が注意されるなんて微塵も思ってなかったんだろう。

だがら、善行を積もうとするキノコは本当に度し難いんだよ。


「んなもん、人様なんてのは我慢すりゃいいし。臭いなら入らなければいい、暑けりゃ上着を脱ぐなりすればいい、だがな?ケージに入ってる動物はそうじゃねえ。匂いは我慢するしかねえ、寒かったら風邪を引こうが死ぬまで我慢するしかねえんだよ」


「おい、キノコ野郎。ペットってのはな、人間のエゴで売られ、ケージで大人しくするしかないそういう定めを背負ってる。だからこそ、できる限り配慮してやるのがエゴでペットとして飼ってる人間の最低限の礼儀ってもんだ」


「自分で良いことしたつもりなのかも知れねえけどよ。何故ダメって書いてあるのか理解できねえキノコ頭しかねえなら正義を語るな。テメぇみたいなのが【小さな親切大きなお世話】をやるから偽善って言われてネットで叩かれんだよ。頭がキノコなら何もするな。そっちの方が世のため人のためだ、わかったか?」


と指を突きつけて言ってやったら、「よ、良かれと思ってやったのに!」と悪態ついて去っていったよ。


あれは私が言ったこと1mmも理解してなかったな。


とにかくあれだ。

空気読めないやつや、後先考えない奴は事前活動とかしない方がいい。


そういう人間は人に迷惑を必ずかける。

やらない善よりやる偽善っていうが、人の空気が読めない時点でどれだけ行動を起こしてもそれは偽善どころか、悪にしかならない。


この作品を読んでくれてる読者諸君。

人のためになるならとボランティアをやったりするのは構わないが、ちゃんと後先考えてから行動できねえ人間なら本当にやめてくれ。

それが出来る人間が増えるだけでペットショップはもう少し魔境じゃなくなるって打算だけどね。


ということで以上。




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どうも作者の龍筋肉です。

僕も人の話を汲み取る能力が乏しいため敬愛するとあるさんにいつも怒られております。

僕は善行を積むことは良い事だと思っておりましたが、とあるさんがこの話をしてくれて「これを聞いても尚、善行を積もうとするか?」と言われ考えさせられました。


やはり、善行とは自分に実力があり、且つ様々な面で余裕がある人じゃなければ手を出してはいけませんね。



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