訓練について
異世界に来た翌日、戦闘訓練が始まった。
戦闘訓練は全員が受けている。スキルが戦闘用でなくても、ステータスが高いという理由で戦いに参加しなければならないからだ。
戦闘訓練はまず武器の扱い方から始まった。異世界では基本的に筋トレなどはしない。筋トレをすればわずかだがステータスは上がる。
だが異世界では魔物を倒し、LVを上げることでステータスが筋トレの数十倍上がる。
ということで戦闘訓練とは魔物を倒すことを想定した実戦形式の訓練になる。
僕たちは騎士団から戦闘訓練を受ける。
「それじゃあまずは武器を振ってみましょう」
「「はい!」」
ここでポイント!
戦闘は戦闘系のスキル、【剣術】などのスキルや魔法スキル【炎魔法】を持つ人が有利になります。
そこに高いステータスが合わさることで異世界人からは尊敬されるほどの力を出す子が出来ます。
「いくぜ!【天剣】」
早速生徒の一人が【剣術】スキルを使って的を破壊する。
「おぉ、まさかここまでの力を持っているとは!さすが勇者様」
「これくらい余裕ですよ!」
おだてられた生徒は調子に乗ったように剣を振る。
ここでポイント!
異世界人は僕たちのやる気を出すために基本的におだててきます。
ここで調子に乗ったままでいると実戦になった時に絶対やらかします。
あまり調子に乗らず、自分の力に溺れないようにしましょう。
力を持つと大なり小なり人は変わります。
何度も言いますが力は危ない物です。使い方は本当に気を付けてください。
訓練は程なくして終わり、午後からはそれぞれのスキルに合わせて別の訓練をすることになっている。僕の場合は【鍛冶】のスキルを活かすために工房へ向かった。
次回、魔道具と魔法について
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