第26話 JD長女は嫉妬する?

 「あぅ、ちょ、待っ――」


 「ならもっと抵抗してくれないと」


 現在、就寝前に俺は葵さんとイチャイチャしていた。


 具体的にはお互い一糸まとわぬ状態で、俺が葵さんの後ろから一方的に愛撫している。


 彼女は全身が性感帯かのように、俺が触れる度、びくびくと身を震わせていた。


 なぜ寝る前にこんなことシているのかと言うと、それは俺たちがカップルだからという理由で説明が終わる。


 「あれ、葵さん。胸また大きくなりました?」


 「うぅ。誰のせいで大きくなったと......」


 「やっぱり大きくなったんですね」


 「あッ」


 葵さんの口から艶のある声が漏れる。


 俺が彼女の双丘を鷲掴みしたからだ。俺の手は自慢じゃないが、そこそこ大きい。しかし五指全てが沈むほど、彼女の胸は大きく、そして柔らかかった。


 そんな彼女の巨乳は汗ばんでいて、吸い付くようにもちもちしている。


 また下から持ち上げるようにして下乳を支えると、その重みが直に両手に伝わってくる。


 そんな彼女は俺の首の後ろに両手を当てて、自身のあられもない姿を晒し、この上ないエロスを醸し出していた。


 おかげでさっきから俺はムラムラしっぱなしだよ。


 「素敵です。葵さんが自分の彼女だなんて、今になっても信じられませんよ」


 「ん。私も......カズ君と付き合えて嬉しい」


 「キスしますか?」


 「......する」


 前後に座るかたちで、俺は後ろから葵さんとキスをした。


 もちろん、ディープなやつ。


 付き合い始めた頃は、葵さんは遠慮しがちに自身の舌を引っ込めていたが、今となっては嬉々として俺の口内に自身のを入れてくる。


 そう、葵さんは大人しそうに見えて、がめついのだ。


 口では「いや」とか「だめ」とか言ってるけど、全然そんなことない。むしろもっともっととせがんでくる始末である。


 「ん......あ......ぷはぁ......ハァハァ」


 恍惚とした表情で俺を見つめてくる葵さんは、まだまだ足りないといった様子だ。


 ということで、さらなる刺激を彼女に与えようと、俺は見つめてくる葵さんの瞳から視線を外して、俺らの前にあるスマホへと移した。


 「葵さん、そんなだらしない顔晒して大丈夫ですか? 全部撮ってますよ?」


 「っ?!」


 葵さんがハッとした顔つきになった。


 こいつ......忘れてたな?


 今晩の俺らはスマホで動画撮影するという、新たな趣向に走っていた。


 原因は昨晩、陽菜と起こした痴話喧嘩。いや、実際には痴話喧嘩の範疇超えてるし、今もソファーには包丁刺さったまんまだけど。


 ともかく、陽菜がエッチな画像を自撮りして俺に送り付けてくる事実を知った長女の葵さんは、これは自分もやらねばと申し出たのである。


 が、葵さんは少し前までガラケーを使っていた世にも珍しいJDだ。


 いきなりスマホを使って、自身をエロく撮る方法なんて知るはずもなく、秒で音を上げて、俺にすがってきた。


 オカズ使用者にすがるとは、これ如何に。


 まぁ、俺も大賛成だったので、こうして彼女と映り込むように、スマホを棚の上に載せてカメラ機能を起動させていたのである。


 動画を取り始めて三十分ほど経っただろうか。ちょうどエンジンがかかり始めた葵さんは大胆な甘え方をしてくるので、きっとこれからが撮れ高なんだろう。


 「今回撮った動画、ネットに上げたら絶対に再生数稼げそうです」


 「や、やだぁ」


 なにこの可愛い生き物。


 普段は凛としている葵さんが、こうも乱れに乱れて俺に甘えてくるとは。


 このJD、ほんっとち○ぽイラつかせるの得意だよなぁ。


 そう思って、俺は葵さんの双丘の先端、桜色に尖ったそれを軽く摘んだ。


 「んッ」


 不意打ちだったのか、びくんと震えた彼女は、俺の腕に手を重ねる。


 抵抗のつもりだろうか。全くそんな感じがしないので、俺はくりくりと摘み上げて彼女に刺激を与え続けた。


 「まっ......て、それ、らめ」


 「あ、以前付けたキスマーク消えてますね。また付けます」


 「あッ」


 俺は葵さんの首筋にキスマークを付けまくった。


 いやはや、俺も慣れたもんだ。最初は下手くそだったが、こうして彼女にキスマークを付けられるようになった。


 翌日、彼女が外出した暁には、周囲の男たちに葵さんが彼氏持ちだと示すことができる。


 要はキスマークとはマーキングのようなものだ。


 俺はそう思いながらチュッチュッと彼女の項部分にキスマークを付けていった。


 「ま、また......ばん、そうこ、貼らないといけなく......なるからぁ」


 などと、甘い声で満更でもない抵抗をする彼女にチュッチュッ。


 そうか、葵さんは俺がキスマーク付けたところに、絆創膏を貼っているのか。


 なんでそんな隠すような真似を......。


 ......いや、全然隠せて無くね? むしろそんな何枚も貼ってたら目立つんじゃね?


 もし周りに「その絆創膏ってもしかしてキスマークですか?」とストレートに聞かれたら、彼女はなんて答えるつもりだろうか。


 もしかして、蚊に刺されましたとか言う気なのだろうか。


 なんにしろ絆創膏貼るのは悪手ですよ。論外甚だしい主張にも程がある。


 「カズ君の......アツくなってる......」


 すると葵さんが、自身の臀部に押し付けられている男根の竿に手を当てながら、そんなことを言ってきた。


 俺の息子は葵さんに愛撫をすると同時に、ガッチガチのバッキバキになっている。


 正直、ここいらで一回くらい射精しておきたいとこだ。


 「葵さん、頼めますか?」


 俺が葵さんにそう静かに囁くと、彼女は嬉しそうな笑みを浮かべて首肯してくれた。


 「ん。手が良い? それとも......口? 胸?」


 「じゃあ、まずは......」


 などと、俺はスマホを見ながら、巨乳美女にオーダーするのであった。

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