【短編】ツギハギ魔道士様と宝石のキスの裏話
ツギハギ魔道士様の裏話
この話はですね、カクヨム9に出した、
『化け物魔道士様と斑の私』
https://kakuyomu.jp/works/16817330662789498909
の続編と言いますか、同じ世界のお話となっています。
化け物魔道士様の話も10000字なので(何せカクヨムコンの短編だから)、この調子で色んな魔道士様の話を10人分書けば、連作短編って感じでどこかに出せないかな? っていう目論見もあったりします。
これはもう私の
とにもかくにも一般的に『醜い』と言われているヒーローと、そんな見た目なんて一切気にしていなくて、その内面に惹かれているヒロイン、という構図が大好きなんですね。
というわけで今回も、ちょっとまぁ色々あって全身ツギハギだらけの魔道士様と、宝石のように美しい妖精の組み合わせで書いてみました。名前の『ブルートパーズ』は、ある日の通勤途中、急に『ブルーノ・マーズ』が浮かんできたので、似てる名前にした感じです。それで宝石の妖精になりました。別にブルーノ・マーズのファンでもないし曲も知らないのにね。何があったんだろう。私、何なら顔も知らないのに。名前しか知らない、なんかすごい人。
前回の化け物魔道士様の方はクソな王様が出て来てザマァエンドだったんですけども、今回はもう全然二人の世界というかね、そんな感じなものですから、前作のようなザマァを期待していた方には少々物足りないかもですけど、この私にそんなそんな良い感じのザマァが浮かぶと思うなよ。
ただこの世界はとてもお気に入りなので、また是非別の魔道士様のお話を書きたいですね。たぶんやっぱり見た目がアレな魔道士様と可愛いヒロインちゃんの組み合わせになるでしょうけど。
今回の『ツギハギ』はですね、実はもう何年もフランケン的な男の話を書きかけのままで眠らせてるんですけど、どうしてもなんか欠片だけでも世に出したくて、そういうわけで、ツギハギの魔道士様として出してみました。フランケンの話もいつか必ず書き上げたい。
当初の予定では、というか途中までは泉の女神様みたいな、なんかそんな感じのが出て来て、気まぐれに魔道士様のツギハギを治す、という設定でした。それでちょっと調子に乗っちゃってブイブイ言わせていたら妖精ちゃんがヤキモチを焼いちゃって――、っていう感じで。で、厳密には女神様がツギハギを治したんじゃなくて、パートナーの妖精から『美しさ』的なものを吸い取れるようにしてた、っていう感じで、そのヒロインちゃんがどんどん弱っていってるのに魔道士様は全く気付いていなくて――みたいな感じだったわけです。
で、いよいよ身体がヤバい、ってなったヒロインの妖精ちゃんは魔道士様のために別の妖精を探すために家出。魔道士様は慌てて彼女を探して、何とか見つけるけど、もう既に彼女は瀕死状態で、みたいな。いやもちろん、ちゃんと奇跡は起きてハッピーハッピーにする予定だったんですけど、フツーに10000字では収まんねぇのよ。
というわけで、こんな感じになりました。
大抵諦めたやつの方が面白そうなんですよね。そっちで書けよって毎回思うんですけど、書けないんだからしゃーない。いつか私の筆力が53万になったら書きます。
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