第42話 錬金局長と状態異常ポーション
錬金局長から手紙の返信が届いた。
やっぱり近々アスシオンへくるようだ。
ロンバル候爵令嬢は、王妃様と一緒にポーションを飲んだ。
結果は、クロ。
ここ数ヶ月の記憶が曖昧らしい。
このまま帰すとまたおかしくなるから、魔道具ができるまで、王宮で保護することになった。
なぜ候爵家で雇うことになったのかもわからない。全員に状態異常ポーションを飲ませる前に、男爵令嬢に魔封じの枷をつけなくてはならない。
ロンバル候爵令嬢を王宮で保護することになったが、同伴している男爵令嬢はロンバル候爵令嬢の控え室を我が物顔で使用していた。
男爵令嬢が王宮内をうろついている間に、殿下からのロンバル候爵令嬢への手紙と共に綺麗に装飾された魔封じの枷をテーブルへ置いておく。枷は一度つけたら外れない。外せるのは枷を作った本人のみ。
『キレイなネックレスね。殿下からのプレゼントだなんて、ズルいわ。私がもらってあげる〜』
予想を裏切らない女…
学園にいたころは、魅了は使ってなかったはず。では、いつ、どこで魅了を使えるようになったのだろう。
錬金局長が、報告と魔道具を見にアスシオンへやってきた。
ウリュウさんとシンさんがポーション良を作っているのを確認して、魔道具に魔力を流してる。
中級はばっちり、上級もなんとかできるようになったが、下級は苦戦している。
『リトラーゼ公爵令嬢。この魔道具を10個発注する。余分の魔力を使わなくて良い分作れる数が増えるのか。あ、殿下からの手紙を預かってきた。』
「材料を発注しているので、とりあえず3個先にお渡しします。殿下からの手紙ですか?」
『そうだ。』
殿下からの内容は、ロンバル候爵令嬢は正気に戻った。魔封じをつけたことにより、正気に戻った人たちの人数が多すぎて、候爵家も王宮も混乱したらしい。被害者が多かったため、内密にすることが出来ず、カリーナは殿下の婚約者を辞退することになった。
ロンバル候爵令息が孤児院を慰問したとき、修道院から逃げ出した男爵令嬢がロンバル候爵令息を魅了し、候爵家に連れてきた。連れてきた以降、ロンバル候爵令息は婚約者をないがしろにしており、婚約がどうなるか不明らしい。婚約が解消されれば、ロンバル候爵令息は廃嫡になる。
男爵令嬢は、一般牢に入れられ厳しい取り調べが行なわれている。
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