第41話 ウリュウさんとシンさんのポーション

魔道具で練習していたウリュウさんとシンさんは、数日の練習でできるようになった。


今日は実際にポーションを作ってもらう。


作り方は同じで、込める魔力を魔道具に込めるのと同じ要領でやってもらった。


最初は、ウリュウさん。

なんとか作り終えるまで、均等に魔力をこめれた。出来上がりを鑑定してみる。うん、ちゃんと出来てる。


「成功ですね。ご自分で試しに飲んでみますか?」

『そうですな。そうしてみます。』


『おお!エグみがない!フィリスティア様、これはスゴイですな。シンよ、そなたもやってみよ。』

『は、はい。』


シンさんもやってみる。

あ、失敗した。


『すみませんっ。できましたが途中で魔力が調整できませんでした。』

「自覚があるなら、そのまま何回かやってみて下さい。失敗しても普通のポーションができるだけなので、こまらないでしょう。」

『はい』

『フィリスティア様、このポーションはいつもどうやって販売されておりますか?』

「王宮で販売してもらっていたのですが、今後はまだ決めてません。私以外の方が作れるなら、リトラーゼ公爵家として販売するのか、公爵家で消費するのかは、作成できる数を把握してからと考えてます。」


『王宮から作成依頼はありませんか?』

「王宮は、局長だけが中級ポーションを作れるので、大丈夫だと思います。」

『公爵様や次代様はなにかおっしゃってましたか?』

「他の方が作れるか試してからと言ってました。」

『そうですか。他の錬金術士でも試してみようと思います。今まで無駄な魔力があったのか中級1本作りましたが、いつもより魔力が減ってない気がするのです。あの魔道具をもう1台おかりできませんか?』

「少し時間をいただけば大丈夫です。商業ギルドに魔道具の登録をして、王宮へ販売してみようかな。」

『それがよいと思います。』


キッドに頼んでアスシオンの商業ギルドへ連れて行ってもらう。

アスシオンの商業ギルドの担当はアレスさん。シャスの糸を納品すると喜ばれた。


私が納品したものは、王都ですぐ販売されてしまうので、なかなか購入ができないそうだ。


魔道具の登録と効率的な魔法の使い方を登録する。錬金局長にも手紙で登録内容を報告しておいた。アスシオンまで来そうな気がする…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る