第35話 平和な日常?
ヨシュアさんから、ヒロインは退学したから、1人で行動しても大丈夫と言われたので、久しぶりに図書館へ来た。
前回、読めなかった薬学の本を読もう。
そういえば、シャーナで薬草辞典の清書したよね。シャーナ近郊と王都は、どのくらい分布が違うのかな。
こないだキッドとのお出かけで、食酢を見つけた。これで、更にキレイに染めれるはず。
染色に向いてる花を色々試したい。
草花図鑑を見ながら、キッドの髪色の花がないか探す。キレイに染めれたら刺繍してプレゼントしたい。お父様の色も探さないとね。
『リトラーゼ公爵令嬢。』
呼ばれて振り向くと王子と攻略対象たちが勢揃いだ。
「殿下、今回は色々配慮していただきありがとうございました。」
『迷惑をかけてしまったね。学園長に今までの件と今回の騒ぎを報告して、退学を言い渡されたから、学園では安全になるよ。』
「ありがとうございます。」
『リトラーゼ公爵令嬢は、今度のパーティーは参加するのかい?』
「いえ、婚約者は学園を卒業しておりますし、父からも婚約者なしでの参加は止められておりますので、参加はいたしません。」
『確かグリード候爵家のライトキッド殿だったね。』
「はい。」
『そうか、少し話をしてみたかったのだけど、またにするよ。』
「申し訳ございません。」
話って何?この人も転生者とか言わないよね…
王子たちは、帰っていったが、本を読む気分ではなくなったので、キッドの迎えがくるまで、従魔小屋で癒やされよう。
ライリーくんにはファハがのり、ロイくんにはシャスが乗って、お散歩してる。お散歩っていうより競争?シャスは、糸をロイくんにくくりつけ、ファハはライリーくんの鬣の中。ファハ、落ちないでね。
キッドが迎えに来たようなので、シャスとファハに帰るよと呼ぶ。たくさん遊んで満足な様子。
殿下との遭遇はあったが、ほんわかする日常が戻ってきた。
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