第32話 夏休みはアウロの森で

攻略対象を調べるのをやめた。


図書館へ行くのもやめようかと思っていたけど、読みたい本がたくさんあったので、授業が終わったあと図書館へ通っている。

宰相の長男から見えないようにと探した場所は定位置になった。従魔関係の本が多いエリアなのであまり人もこない。図書館は従魔が入室禁止の為、従魔小屋に預けた。シルバーホースのライリーくんと従魔小屋でくつろいだり、タスクさんとライリーくんのお散歩に混ざったりしている。


夏休みはアウロの森へ。


街側のツリーハウスは、疾風の拠点なり、アウロの森へ帰ったときは、ここで過ごす。私は、森の浅いところで狩りをし、魔石を冒険者ギルドへ納品する。


あの別荘は、アウロの森が近い為、軍の訓練所になった。お父様は、夏休みの間滞在する。1ヶ月も1人は、寂しいと泣かれたので、時々、一緒にご飯を食べる約束をした。


キッドには、色々能力を教えた。クマやトラやイノシシっぽいものをアイテムボックスから出したら、私のランクでこれを冒険者ギルドに出すと騒ぎになると言われた。やっぱり、出さなくて正解だった。


キッドと解体し、食べれる部分はアイテムボックスに入れ、毛皮はダミアさんへ売り、牙と魔石は、商業ギルドに売った。


あの湖の場所は、大きなブランコを作った。キッドと一緒にブランコを乗って、ジップラインも2人乗り。久しぶりにシャスの糸で色々作った。人をダメにするクッションと炬燵はキッドのお気に入りで、王都の拠点にも置いてある。

馬車の改装もしたいけどサスペンションなんてわからないから、人をダメにするクッションで我慢している。


セイルさんは、ダミアさんかケビンさんに護衛してもらって、週1回訪ねてくるので、シャスの糸を納品する。


ハンモックの必要な人が大体買ったら、もうあんまり売れないだろうと思っていたけど、他の街の冒険者ギルド、商業ギルドで販売することになり、まだまだ売れているようだ。


キッドとは、あんな感じで始まった婚約だからか、妹のように溺愛されている。

12歳だし、キッドにとっては、まだまだ子供なのはわかっている。


早く大人になりたい。

前世でも好きな人はいなかったから、どうしていいのかわからない。


アウロの森で過ごす日々はあっという間に終わる。


アウロの森をでて、王都へ戻る。


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