第30話 キッドとお出かけ
学園の帰り道に商業ギルドで納品する。
セイルさんの兄、カイルさんの話では、シャスの糸はとても人気で入荷したらすぐ売れてしまうらしい。
『フィリスティアさん???』
同じクラスのマークさんとグリーンワラビーのルーくんだ。リーベル先生発案で、生徒はさん付け、従魔は、くん、ちゃん付けで呼ぶことになった。
「マークさん、ルーくん。どうして受付にいるのですか?」
『研修です。いろんなところを経験させていただいていて。』
「そうなのですね。私は、シャスの糸を納品です。」
『あ、あの糸はシャスちゃんなのですね。ここで承ります。ギルドカードお願いできますか。』
いつも通り小金貨1枚で取り引きしてもらう。
『ありがとうございました。他にご要件はございますか?』
「大丈夫です。」
商業ギルドをでて、街をフラフラする。
「キッド、あの雑貨屋さんカワイイ。寄ってもいい?」
『ああ、行こう。』
店を見ていると、聞いたことある声がする。
ヒロインだ。一緒にいるのは、攻略対象??じゃない。入学式にヒロインを案内した生徒会役員だ。
どうして!ヒロイン。違うとこ攻略してるの??
そういえば、他の攻略対象はどうなっているんだろう?騎士団長の次男と宰相の長男、大商人の長男の3人でしょう。その生徒会役員は、男爵家の次男だったはず。
ベッタリ腕を組んで、色々強請ってる。
街デートは、お忍びの王子じゃないの?
あーやっとでていった。
『フィー??どうしたの?』
「学園でね、ちょっとこまった人がいて、巻き込まれたくなかったの。」
『じゃあ、冒険者ギルドの方に行く?こないだの薬草も納品する?あっちなら貴族はいないだろう。』
冒険者ギルドへは薬草を中心に納品している。Eランクに上がってからは、ランクダウンの期間が伸びた為あまり活動していない。時々、インディゴ草の指名依頼が入る。
商業ギルドでもインディゴ草は納品できるが、キッドと時々冒険者ギルドへいくので冒険者ギルドに納品している。
キッドと冒険者ギルドへ行くと、指名依頼がでていたので、インディゴ草を納品しておいた。
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