第20話 リトラーゼ公爵視点/ギルド受付嬢ケリー視点
フリィスティアが見つかった。あの子を守ろうとしていた庭師が隣領のシャーナの商人街で見つけた。フードでわかりにくかったが確かにフィリスティアだと言う。
急いで、シャーナへ行きたいが隣領だ。フィリスティアの安全も考えないといけない。
目立たないように商人へ変装して、数人の護衛とシャーナへ向かう。フィリスティア、早く会いたい。
生きていてくれてありがとう。涙が溢れる。
商人街で色々買い物をしていたらしい。
身なりはフードでわからないが、キレイだったという。誰かに保護されたのだろうか。
一体、誰に??
気持ちは焦るばかりだ。
シャーナを見つけた庭師と合流し、シャーナが買い物をしていた店へ向かう。
食材を買っていたらしい。移動してしまうだろうか?早く見つけなくては。
聞き込みをしていると、従魔を連れていたらしい。従魔か、冒険者ギルドへ行ってみよう。
(ギルド受付嬢ケリー視点)
リトラーゼ公爵が来た。数日前にフィリスティア嬢を商人街で見たと言う。
緑の瞳で従魔連れだと、フィリアちゃんだろう。
髪色も違うし、あの子はアウロの森で祖父と暮らしてた。
「該当の子に心当たりはありますが、彼女は髪色が違いますし、祖父と森で暮らしてたそうです。彼女が森で生活していたことを証明する冒険者もいます。」
『祖父?どのような人物なのか?』
「アウロの森の魔物をかれる実力者のようですが、それ以上はわかりかねます。祖父が亡くなり、10歳になったので冒険者登録にきたそうですが、用事を済ませて森へ帰りましたよ。」
『森へ??1人で??アウロの森は実力がないと住めないだろう?』
「冒険者ギルドでは討伐はしてないので実力はわかりませんが、祖父とシルバーウルフの集団を狩っていたそうです。」
『森であの子を見たと言う冒険者に会いたい。それと、討伐をせずに冒険者ギルドでどうしていたのか?』
「冒険者は、森へ行ってます。戻り次第伝えますが、冒険者に強制することはできません。ギルドでは低ランク用の仕事で、彼女はギルドでの写本ですね。」
『依頼は出せるか?あの子の下へ案内してほしい。写本?書いたものを買い取らせてもらえないか?』
「戻り次第確認しますが今日帰ってくるかはわりません。写本の買い取りですか、担当に聞いてみます。」
『わかった。商業ギルドの裏の宿に滞在している。よろしく頼む。』
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