第15話 ハンモック登録!
「商品はハンモックといい、こちらになります。両端なのですが、輪のものと、紐のものとフックのものがあります。使い方はハンモックの端を木などに引っ掛けて、寝転んだり、座ったりします。運ぶ場合は、リュックに引っ掛けて運べますし、棒を通したり、四隅をまとめたりすれば荷物を運ぶ場合にも使えます。紐の場合は手前側の紐に小さな輪を作り、紐の先端を作成した輪の中に下から通します。先端側の紐を手前側の紐の下に通し、先端側紐を折り返して手前側紐の輪に再び通します。最後に先端側紐と手元側紐を引っ張ってきつくしめればほどけにくいです。フックの場合は、馬車などに引っ掛けたり、高低差がある紐に引っ掛けて荷物を運ぶこともできます。使う方の用途に合わせて、片側だけ違うものにしたりアレンジできます。ただし、シャインスパイダーの糸で作る場合は強度もありますが、他のもので作る場合は紐の強度のあるものにしてください。」
『乗ってみてもいいかな?』
「はい。ある程度の強度のあるものに引っ掛けてください。」
『ここでは無理そうですね。倉庫に移動してもいいですか?』
「はい。」
みんなで移動して、セイルさんが乗ってみる。
『…』
「セイルさん????」
『…こ、これは。なんだ!??』
「えっと、ハンモックです。」
『これは、冒険者だけでなく、行商人にも売れるだろう。どうやって販売する予定ですか?』
「シャインスパイダーで作る分は自分で作りますが、違う糸で作る分はどこかに委託できればと思ってます。ただ、伝手がないので販売をするか迷っています。」
『商業ギルドに任せてもらえませんか?作成から販売までギルドで責任を持って行い、販売した2割を特許の報酬としてお渡しします。』
自分で作る時間はないし、やってくれるならそのほうがいい。
「わかりました。強度の説明も販売時にお願いします。よろしくお願いします。」
登録のための書類を書いておまかせする。
毎月、税金を引いた額を商業ギルドのカードに振込んでくれる。
「キッドさん。商業ギルドで販売されるようになってから購入されますか?」
『いや、高くてもいいからシャインスパイダーがいいな。』
「わかりました。では、出来たら連絡しますね。端はどうしますか?」
『片側はフックで反対は紐で。』
金額どうしようなぁ?まあ、出来るまでに考えればいいかな。
みんなで、さっきの部屋へ戻る。
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