第14話 疾風と商業ギルド

商人街に行ったことがないので、ギルド宿の食堂で待ち合わせすることになった。


商業ギルドで登録をしてから、商人街を案内してもらう。


『おはよう。』

「おはようございます。」

『商業ギルドへ行こうか。』


キッドさんは、赤い髪にグレーの瞳のガッシリタイプ。レオンさんは、水色の髪に藍色の瞳の美人さん、男の人だけど。人のことは言えないけど、カラフルだなあ。


2人共、私のペースに合わせて歩いてくれる。恥ずかしくないように出来るだけキョロキョロしないように歩く。もちろんマップは展開したままで。マップに黄色が増えた。良店は青、危険な店は赤、その中間が黄色。まあ、買わないほうがよさそうだ。


『あそこが商業ギルドだ。』


『いらっしゃいませ。本日はどのようなご要件でしょうか?』

『登録をしたいのだが、冒険者ギルドからの紹介状がある。』

『拝見いたします。…少々お待ちください。』


『おまたせいたしました。2階へ案内させていただきます。』

『本日、担当させていただきますセイルと申します。シャインスパイダーの糸の納品と作成したものの特許登録でよろしいでしょうか?』

『ああ、登録はこの子フィリアだ。商業ギルドへの登録も頼む。』

『フィリアさん、ではここに必要事項を記入お願いします。商業ギルドへの登録は登録料銀貨10枚と販売された金額の2割が税金としてかかります。取引を商業ギルドを経由された場合は税金を引いてお支払いいたします。個人で販売される場合は、年に1回取引報告時に税金をお願いいたします。詳しくは、この冊子をご覧ください。』


銀貨10枚と税金2割…結構な金額だね。

入門料や両替料が無料や商業ギルドの提携の宿でのサービス、人員斡旋など色々なサービスを受けれる。


「はい。」

『では、こちらがカードになります。本日は販売されますか?』


商人街で値段みようと思ってたけど、商人になりたい訳ではないから、取引報告とかちょっと面倒だ。とりあえず1巻売ってみよう。


「これをお願いします。」

『シャインスパイダーの糸ですね。品質もいいですし、小金貨1枚になります。』

「…え??」

『シャインスパイダーは珍しいですし、このようにキレイな状態でこの長さはなかなかありません。シャインスパイダーの糸は付与に向いていますし、高額で取引されます。』


思っていたよりだいぶ高額だった。定期的に売ればお金に困ることもなくなるわ。


「シャインスパイダーの糸を使った商品なのですが、シャインスパイダーの糸でなくても作ることもできるのです。シャインスパイダーの糸以外で作るなら、強度を注意しないと、切れて落下の可能性があるので注意してほしいのですが、どうすればよいですか?」

『はい。作成方法に作成時の注意事項として書いてもらえば大丈夫です。』


登録はシャインスパイダーの糸でないほうで登録しよう。



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