第16話 オーバーオールも登録!

『これで登録手続きは終わりになります。』


コンコン。


『はい。お客様対応中なのですが、どうしましたか?』

『あの、…お客様に会いたいとダミアさんがいらっしゃってるのですが…』

『フィリアさん、知り合いですか?』

「いえ。知り合いではないと思いますが…」

『少し変わった人で悪い方ではないのですが、どうしますか?』

「キッドさんたちがいいのならあってもかまいません。」

『ダミアか…まあ、いいが…』


ん?なんかあんまり会いたくないのかな?どう変わっているんだろ?


『ダミアさん、どうぞ』


あームッチリガッシリなオネエさんですね。迫力があります。


『セイルちゃん、ありがとう!あら、キッドにレオンじゃない〜』

『…』


2人ともスルーですか??


『ダミアさん、ご要件は?』

『ああ、その子の服装が気になって〜あたしは、ダミア。装備や服装を作ってる職人よ。』

「フィリアです。えっと、オーバーオールですか?」

『オーバーオールって言うの?ポケットもたくさんで旅装備によさそうね。』

「自分で作りました。ポケットは、胸と太もも、腰の内側にあります。腰はフックをつけれるように紐をつけてあります。肩紐は調整できるように胸の前に金具をつけてあります。今日は持ってませんが革で剣をかけれるようにしてあります。」

『デザインを売ってくれないかしら?』

「売るのではなく、お願いがあります。」

『お願いって?』

「デザインをおこすので、それを服にしてほしいのです。」


自分で作るの大変なのよね~新しいガウチョパンツもほしいし、キグルミパーカーがほしい!


『もちろんよ〜でもね、自分のデザインはきちんとお金にしないとダメよ。色々打ち合わせしましょ。』

「あの、今日は午後から冒険者ギルドへ行きたいので、明日でもいいですか?」

『いいわよ~明朝、冒険者ギルドに納品にいくからそこで待ち合わせしましょ。』

「わかりました。」


結構、時間たってしまったしシャスの糸売れたし、商人街はまたにしよう。


「キッドさん。出来上がったら冒険者ギルドに伝言しますね。商人街は、またにします。」

『時間かかって悪かったな。このまま冒険者ギルドにいくのか?』

「そうですね。お昼を買って冒険者ギルドにいきます。」

『じゃあ、いくか。美味い店教えてやるよ。』

「ありがとうございます。では、ダミアさん、また明日。セイルさん、お世話になりました。」






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