第3話 アウロの森での出会い

ツリーハウスを作り、念願の糸車も作った。

カラカラとファハが糸車を回す。癒される。


シャスの糸で色々作った。ワンピースにガウチョパンツにオーバーオール。


スローライフ楽しい!アウロの森で3年が過ぎた。脱出したから、婚約はできないだろうし、もう探してはないだろう。


ギルド登録ができる十歳を越えれば、ギルドに登録して色々旅をするのもいいかもしれない。


逃げてきた屋敷と反対の街があるほうにもう一つツリーハウスを作った。屋敷から持ってきた魔道具に、壊れた結界の魔道具があった。無理に魔石を取ろうとすると、魔石に傷ができ発動されなくなる仕組みを知らずに魔石を取ろうとした様で使えなくなっていた。手順に沿って交換し、魔力を流すと結界が発動した。構造も把握したから、作ることも可能だ。公爵家の家紋がどの魔道具にも記されているから、転売はできない。家紋も見つかると面倒なので、作り変えよう。シャスとファハをモデルにしてロゴを作る。


移動が大変だから、シャスの糸で木々を繋ぎ、ジップラインで移動。途中の湖に休憩用のハンモックも作った!


異世界定番の石鹸にシャンプー、リンスも作った。シャワーモドキも木の風呂も作った。羽毛布団に炬燵まで作ったから、寒くても大丈夫。


ジップラインで遊んでいたら、人に見つかった。結界は発動してたけど、マッピングするのを忘れていた。


『こんな森の奥で何してる?』

「…」


面倒だ。ジップラインで逃げよう。


『あっ』

『逃げたぞ。子供のようだな。どうする?』


追いかけてはこないみたいだ。う〜ん、やっぱり街に近すぎたかな。まだ、ギルド登録出来ないし、色々説明するのも面倒。追手ではなさそうだけど、どんな人間かわからない。


あれから、何日おきかに二人組の男性を見かける。気にしてるみたいだが、話しかけてはこない。


街の近くのツリーハウスも見つけたようだが、見上げてるだけで登ってくる気配はない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る