Track11 えへへ、膝枕しちゃいました

#朝


SE スマホのシャッター音


#スマホのシャッター音で主人公が目を覚ます


「……あ、起きちゃった!」


「その、寝心地はどうですか? えへへ、膝枕しちゃいました。驚きましたか? 寝起きドッキリです。昨日の夜は私が猫だったので今度は逆ですよ。寝ている間に猫耳カチューシャを頭につけちゃいました。似合っていますよ」


「あっ、まだ起きないでください! 猫耳カチューシャも外そうとしないでください! フェリーの時間までまだあるんですから、少しの間、私の膝枕で寝ていてください。なでなで~。まるで猫みたいです」


「なでなで、なでなで。気持ちよさそうですね。ほらほら、あごの下もごろごろ~。おっきな猫ちゃんですね~」


#ヒロインが「なでなで」「ごろごろ」をしながら膝枕


「はぁ、明日から学校かぁ……。あ、いえ。友達と会えるのは嬉しいですが、明日もここにいて猫ちゃんたちに癒されたいです」


「そうそう、その猫耳カチューシャを私の荷物に入れた犯人はカナちゃんなんです。あはは、カナちゃんは今ごろ泣いて宿題をしていそうです。最近はゲームにはまっているみたいで、私が一緒についていないと宿題をしないんですよ。この前なんて授業前に宿題を思い出して必死に終わらせていました。全く困ったものです」


「そろそろ起きますか?」


#主人公はまだ寝ていたいようだ


「……まだ起きないんですか? 仕方ないですね。なでなで~」


#ヒロインが「なでなで」「ごろごろ」をしながら膝枕

#主人公の意識が遠のき聞こえてくるヒロインの声が小さくなる


「あれ? もしかして寝ちゃいましたか? このおっきな猫ちゃんも困ったものです。……時間になったら起こしますね」




―――――――――――――――

(没)Track12 おもちゃも持ってきていたんですか


【あらすじ】

帰りのフェリーが出航するまで時間がある。今日のおやつの時間まで猫島にいることができない。そこで、主人公が持ってきていた猫のおもちゃで一緒に遊ぶことにしたのだが……。膝枕をされたままの主人公は、ヒロインに猫のおもちゃで遊ばれてしまうのだった。


【没理由】

膝枕と同じシチュエーションの別パターン話だから。


参加中のコンテストに落選していたら最終結果が発表された後に短編版を書くので、その時に短編の追加話として書くと思います。たまきちゃん活躍回なので書きたいな……。

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