Track10 隣で寝てもいいですにゃ?

#夜、旅館の同じ客室でヒロインとは別の布団に入って寝ている

#主人公はTrack09でヒロインが拗ねていると思っているため少し優しくなっている


SE ヒロインの寝息

SE 布団の擦れる音


「……まだ、起きていますか?」


#主人公が起きていると答える


「よかった、全然眠れなくて。いつもならこの時間には寝ているんですけど、さっきの猫のフリが抜けていないのかもしれません。猫は夜行性なので」


「夜の猫ちゃんはすごいみたいですよ。動画で見たことがありますが、人が寝ている隣でバタバタと動き回っていました。夜の運動会って呼ばれるのが、よくわかる動画でした」


「猫によっては飼い主の隣で一緒に寝る猫もいますよね……その、隣で寝てもいいですにゃ? なんちゃって。冗談ですよ」


#つい頷いてしまう


「え、いいんですか? 後でダメって言うのはなしですからね」


SE 布団が擦れる音


#ヒロインが同じ布団に入る

#以降、ヒロインが耳元で話す


「えへへ、せっかくなので猫耳カチューシャもつけてきちゃいました。首輪はないですが、今の私は飼い猫ですにゃ。ご主人さま、一緒に寝ようにゃあ」


SE ヒロインの息の音


#少し間を開ける


「……うぅ、全然眠れません。さっきよりも目が冴えちゃいました。……頭を撫でられたら眠れるかもしれません。頭、撫でてほしいにゃあ」


#主人公が頭を撫でる


「えへへ、嬉しいです。ごろごろ〜ごろにゃ〜。あうっ、アゴをごろごろしないでくださいよ。本当に猫になったみたいじゃないですか。く、くすぐったいですにゃあ……もうっ、これは仕返しです」


SE ヒロインが頭突きをする音


「にゃあ! にゃあ! うにゃあ!」


#猫のフリをしたヒロインと遊んでいるとヒロインが眠くなる、遊んでいる時間はくどくない程度に


「にゃあ……にゃ、ぁ……すぅ、すぅ……」


SE ヒロインの寝息


#しばらくヒロインの寝息を聞いてからフェードアウト

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