Track08 写真って撮っていましたっけ?
#夕方、猫島を散策中
SE 主人公が歩く音
SE ヒロインが歩く音
「上着を着てきて正解でしたね。日が落ちてきたら少し冷えてきました。そろそろ旅館に戻りま……(せんか?)」
#話している途中でヒロインがにゃんもないとを見つける
「あっ! にゃんもないとです!」
SE ヒロインが走る音
#にゃんもないとの前で立ち止まる
「ほらほら、猫ちゃんがアンモナイトみたいに丸くなって寝ています。あはは、半分目が開いて口から舌がちょっとはみ出てる。変な寝顔だよ? 舌くらいしまったらどうかにゃ?」
SE スマホのシャッター音
「この子がかわいそうなので、変顔は撮らないであげてください。あれ? そういえば今まで写真って撮っていましたっけ?」
#主人公がずっと(動画を)撮っていると説明
「良かった、ずっと撮っていたんですか。私が気づかなかっただけなんですね。せっかく来たんだから思い出をいっぱい残したいです。撮らせてばかりだと悪いので交代しますよ。スマホで撮っているんですよね? 貸してください」
#主人公がスマホを貸すのを躊躇う
「私ばっかり猫ちゃんたちと一緒に写るのは悪いですから。それに、私も写真撮りたいんです。もうっ、取れないようにスマホを高く掲げないでください。……あっ、いつの間にか、にゃんもないとからへそ天になっていますよ。お腹をもふもふして欲しいのかな? ほらほら、すっごくかわいいですよ!」
#主人公がよそ見をする
「……えいっ! えへへ。スマホ、取っちゃいました。ほらほら、写真を撮るので猫ちゃんの近くに寄ってください」
#主人公が諦めてへそ天猫に近寄る
SE スマホのシャッター音
「猫ちゃんが起きてこちらを見ていますよ。お腹を撫でてみたらどうですか?」
#主人公がへそ天猫のお腹を撫でる
SE へそ天猫がごろごろ鳴く
SE スマホのシャッター音
「ごろごろって! ごろごろって鳴いています! お腹をなでなでされて気持ちよさそうに目を細めていますね。かわいいにゃあ〜」
SE スマホの連写シャッター音
「そういえば、へそ天って言いますけど猫には、おへそってあるんですかね?」
#ヒロインがへそ天猫のお腹の毛が少ない場所を見つける
「あっ、ほらそこ! お腹の辺りに毛が少ない場所がありますよ。……えっと、ここです」
SE スマホのシャッター音
「あうっ。そ、その……ち、乳首でした。間違えて撮っちゃいました。残しておくとかわいそうなので消しておかないと……」
#ヒロインがスマホを操作してフォトアプリを起動
「削除、っと。……あれ? ずっと写真を撮っていたんですよね? それにしては数が少ないような。それに、どれも再生マークがついて……って、これ動画ですか! もしかして、ずっと動画を撮っていたんですか!」
「わわわ、私っ、恥ずかしいこといっぱいしていたのに……ああ、私の変顔まで動画で撮られてる……」
「……削除します。全部削除です!」
#主人公が削除しないでと頼む
「なんと言われても削除します。ダメなものはダメです!」
#主人公が今日の思い出として残したいと説得
「……た、たしかにこれも思い出ですが。うぅ、わかりました、わかりましたからっ! 消さないので捨てられた猫のような目で見ないでください!」
#少し間を開けてヒロインが恥ずかしそうに
「……でも、誰かに見せちゃダメですからね?」
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