Track06 おやつの時間です

#おやつの時間になる。主人公がどこかに行っていた


SE 主人公が走る音

SE ビニール袋が揺れる音


#主人公が持っているビニール袋をヒロインに見せる


「あっ、やっと戻ってきました! おやつの時間、とっくに過ぎていますよ。他の人たちは猫ちゃんたちにおやつをあげに行っちゃいました。ビニール袋なんていいですから、私たちも早く行きましょう」


#ヒロインに強引に手を引かれて歩き出す


SE 主人公が歩く音

SE ヒロインが歩く音


「そうだ、これをどうぞ」


#主人公がヒロインからみゃ~るを受け取る


「おやつは島の人から二人分もらっておきました。今日はお客さんが少ないからと、一本おまけしてもらっちゃいました」


SE おやつを欲しがる猫の鳴き声


「さっそく猫ちゃんが寄ってきましたね。開けるからちょっと待っていてにゃー」


#ヒロインがしゃがんで猫にみゃ~るをあげる


「どうぞにゃー。わわっ、みてください、ぺろぺろが早いです。高速ぺろぺろです! そんなに早くぺろぺろしなくても、おやつは逃げませんよ。あっ、指についちゃった……」


#ヒロインの指についたみゃ~るを他の猫が舐める


「にゃあっ! ざらざらした何かが指にっ! ……あ、別の猫ちゃんの舌でしたか。あははっ、私の指にはもうついてないからっ! そこを舐めてもみゃ~るはもうないですよ!」


SE おやつを催促する猫の鳴き声


「あはは、ちょっと待っていてね。……よし、開いた。こっちのみゃ~るをどうぞにゃー」


「猫の舌ってざらざらなんですね」


#ヒロインが主人公に話すと、主人公は猫におやつをあげることに夢中で適当に相槌


「……むぅ。猫、かわいいですもんね。いいもん、私だって猫ちゃんに癒やされます」


SE おやつに飢えた猫の鳴き声


「どうぞにゃー」


#おやつ終了


「みゃ~る、無くなっちゃいましたね」


#主人公が何かに気づき、焦った様子でヒロインの手を引く


「え? どこに行くんですか?」


「ベンチに座っていったい何を……」


SE ビニール袋からポッキンアイスを取り出す音


「ひゃあっ! ……あっ、ポッキンアイスを買っていたんですか。もしかして、私がおやつを欲しがったからですか?」


「えへへ、ありがとうございます。さっそく食べましょうか。むむむ。……うーん、溶けていて上手く切れません。これ、ポッキンできますか?」


#ヒロインが主人公にポッキンアイスを渡す


SE ポッキンする音


#ポッキンすると溶けたジュースが主人公の指につく


「すごい、やっぱり私よりも力が強いですね。あっ、少し指についていますよ」


「……ちょっといいですか?」


#ヒロインが主人公の手を取りジュースを舐め取る


SE ヒロインが指を舐める音


「えへへ、にゃあ」

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