4

浜辺雅ことマモンは力を解放する。赤い魔力が湧きかがります。流石は先代の魔王の幹部と言ったところでしょう。そして、


「≪強奪≫」

「っ!」


私に向かって右手を向けられます。嫌な予感がしたので、避けます。背後を見ると、壁が球体上に抉られていました。背後にいた≪魔王の七剣≫はすぐに退散して、どこかに行ったようです。マモンの強力な力には驚きました。


しかし、こんなところで尻込みしているわけには行きません。尻尾の中に隠しておいた私の愛刀であり妖刀である、≪和泉≫を手に持ちます。


「今度はこっちの番です」

「舐めるな!」


≪和泉≫を両手で持って斬りつけます。マモンも剣を創り出して応戦してきます。剣のスピードが徐々に徐々に速くなります。上に下、右に左、神速の斬り合いに緊張感が増してきます。しかし、


「ぐっ」

「ふん」


剣速は互角。パワーは若干こっちが不利。このままでは私の負けです。これでも剣には自信があったのですが、そこは腐っても流石先代魔王の幹部≪七大罪≫ゆえなのでしょう。剣に勢いが増して、私は徐々に徐々に壁に押し込まれていきます。


「ほらほらぁ!このままじゃ私の勝ちよ?」

「・・・」


調子に乗っています。強欲担当なのに傲慢まで持ち合わせているんじゃ救いようがありませんね。だったら、本気でやってあげますよ。マモンの刺突を躱した、すぐに


「≪狐火≫」

「ぐっ」


私のオリジナル技の≪狐火≫を発動させます。私の黒い炎に驚いて下がりました。良い判断です。私の黒い炎は普通の炎とは違うんですから。けれどマモンはこの力を知っているんですよ。憎たらしいことに。


なぜかというと・・・


「・・・あんた狐人族の王族ね」

「・・・気づかれましたか」

「ええ。確か、こうでしょ・・・・・?」

「くっ」


私に向けて≪狐火≫が放たれました。喰らうわけにはいかないので同じ≪狐火≫をぶつけて相殺します。狐人族の王族にしか使えない黒い炎≪狐火≫。一度死んでいるからもしかしたら使えないと踏んでいたのですが、淡い期待だったようです。


そして、マモンは自分の剣に舌なめずりをしながら言ってきます。


「焼くのではなく焼き尽くす。便利よねぇこの力。貴方の家族から奪ったけど、汎用性もいいし、証拠隠滅で物凄く便利だもの」


剣先が私に向けられて≪狐火≫が私めがけて放たれ続けます。私は横に縦に避けます。


「アッハッハッハ!最初の勢いはどうしたの!?逃げてばかりじゃ勝てないわよ?」


下品な笑い声が部屋中に反響する。≪魔王の七剣≫は安全な場所から観戦しているようです。まぁ私にとってもこの女は復讐相手。参戦してくるようなら斬るつもりでした。



私たち狐人族は森の中でひっそりと暮らす物静かな種族でした。戦を嫌うという点で魔族の中では異端でしたが、特殊な力を使える狐人族の王族が他種族からの侵略を防いでいました。私はそんな≪狐人族≫の王族の一人娘でした。


このまま平和が続けばいいのにと思っていた矢先に人間の世界では勇者と言われる切り札が召喚されたと聞きました。恐ろしい力を使い魔族を蹂躙している、と。


けれど、そんな状況でも私たちは変わりませんでした。災害が来ただけ、いつかそれが過ぎ去る、何かがあっても王族が守ってくれる。そんな平和ボケした感覚が悲劇を呼びました。


「人間界の勇者が恐ろしい速度進軍してきているの。貴方たちの力を貸して頂戴。その暁にはこの地の安全は私、マモンが保証するわ」


分散しているよりも強力な個に力を授けた方が魔族を守ることができる。そう言われて私の家族は二つ返事で自分たちの力をマモンに貸し与えました。当時の私はまだ力を発現していなかったので、マモンに力を明け渡すことはできませんでした。


「ありがとう、感謝するわ。この力で勇者を殲滅する」


マモンの強い言葉に私たちはのほほんと応援するだけでした。しかしこれが最悪の選択でした。この日の数週間後、≪七大罪≫の訃報が届きました。勇者の力に恐れをなして自殺したというニュースです。その一週間後、魔王様が倒れました。その後は人間界の勇者は侵略した魔族領を蹂躙してきました。


当然、私たちに狐人族も被害に遭います。しかし、私たちには自分たちの領を守るだけの力がありません。勇者たちは狐人族を奴隷、強姦、凌辱、拷問・・・あらゆる手段で弄ばれました。私は両親が命からがら逃がしてくれました。


しかし、所詮は子供の足。どう頑張っても最強の勇者たちから逃げきれませんでした。三人組に捕まり、このまま犯されて殺されるんだと思いました。しかし、


「嫌!」

「ぎゃっ!」


黒い炎、≪狐火≫が発動したのです。そのまま私の上に乗っている勇者を焼き尽くす。この力があればみんなを助けられるかもしれないと希望を持ちました。しかし、勇者は自分の腕を切断して、全身が焼き尽くされるのを防ぎました。


「死ね!クソ狐!」

「あう」


私はバウンドしながら吹き飛ばされたました。木に当たって気絶しそうになりましたが、なんとかこらえます。しかし、せまりくる勇者の足音に成す術がないのも事実でした。そして馬乗りにされ犯されながら死ぬのかなと覚悟しましたしかし、


「お楽しみの時間だ。お前の身体で腕の借りを返させてもら「消えろ」


私を犯そうとした勇者は一瞬にして塵になりました。そして、ニヤニヤと楽しんでいた他二人も一瞬だけ臨戦態勢に入りましたが、すぐに塵になりました。


「え・・・?」


私の上から重さが消えました。私は何がなんだか分かりませんでした。だけど、目の前の人間が私を助けてくれたのは確かでした。私に対して申し訳なさそうにしているその瞳に若干吸い込まれました。しかし、頭をぶんぶん振ります。助けてくれた人にはお礼を言うのが狐人族の習わしです。


「あ、ありがとうございました」

「礼はいい。お前たちの長の下に連れて行ってくれ。勇者共を全員殺す」

「は、はい」


信じられないことをこの人はいいました。勇者はあなた方の人間の切り札でしょう?それなのになぜ?しかし、その疑問を口にすることはできませんでした。人間であろうとなかろうと勇者をなんとかしようとしている人です。私はこの人間にすがることしかできませんでした。


「こっちです!」


その後、本当に人間であるこの人が私たちの領土を蹂躙しようとしていた勇者達を半殺しにしました。謎の人は超常の力を使って、殺されたばかりの同族を生き返らせて、捕まえた勇者共の処遇は任せると言いました。その後の勇者たちは同胞たちによって見るも無残な目に遭わせられたという話です。


その方は魔王様を殺した勇者で一条朔と言うらしいです。勇者たちの所業に怒りを覚えた朔様は魔王様を倒して得た経験値を使って自らが魔王となり、勇者共を殲滅することを目的にして旅をしているらしいです。


私はこの一件で朔様に救われました。だから、朔様に命を捧げています。私はその後朔様の旅についていきたいと言い断れましたが、無理やりついていくことにしました。そして、弱かった私は勇者共との戦闘によって、少しずつ少しずつ強くなり、≪魔王の七剣≫の第一席となりました。


朔様がいる場所が私のすべてです。そのために邪魔となるものはすべて私が排除してしんぜましょう。



「ほらほらほら!さっさと参ったって言いなさいよ!その≪狐火≫も私のものなんだからぁ!」


マモンは≪狐火≫とその剣術で私を追い詰めているつもりでしょう。私の身体に徐々にですが、切り傷が増えてきます。この偽物が使っている力は私の両親、そして、家族の力です。この力を奪ってそうそうに逃げたあなたを許さない。だから、


「ほら!死んじゃえ!・・・え?」

「うるさいです」


マモンの腕がボトっと落ちます。そして一拍置いて、


「痛い痛い痛い痛い痛い痛ああああい!」


マモンが部屋でゴロゴロと転げまわります。見るも無残な声です。こんなのが☆7VENUS☆のセンターを務めているなんて情けないですねぇ。私は≪和泉≫を鞘におさめます。そして、


「小娘みたいにぎゃんぎゃん泣かないでくださいよ。雑魚臭が過ぎて、斬る気がなくなるじゃないですかぁ?」

「くっ、この小娘がぁ!」


私の煽りを受けて、こっちをキッとにらんできます。そして、腕を生やしました。一つじゃないと思いましたが、これも≪大罪≫の力なんでしょうね。


「それも奪った力ですかぁ」

「人聞きが悪いわね。欲しかったからくれたのよ」

「強欲もそこまでいくと尊敬しちゃいます・・・」

「ふん、私にはこの力があるから死ぬことはないわよ?残念ね。不意打ちをつけたのに」


マモンは優勢を意識して嫌な笑顔を向けてきます。そして、自分の剣にさらに魔力を込めて禍々しい形にしてきます。


「あんたの力も奪って・・・痛ぁい!」


再びマモンの腕が落ちます。何が合ったか分からないという表情をしていてとてもいい気味です。


「どうしたんですかぁ?」

「くっ、調子に乗るな!この程度の攻撃なら何度でも再生できる・・・痛!」

「そうなんですねぇ。それなら何度でも斬って、試し斬りをしてみましょうか」


腕、足、指、首、腹、腰・・・あらゆる部分を斬っていきます。しかし、マモンも再生を使えます。斬る、再生、斬る、再生、斬る、再生・・・このループに先に参ったのはマモンの方でした。私を怯えた表情で見てきます。


「ど、どうしてぇ・・・どうして見えないのよ・・・一体なにを・・・」

「さぁなんででしょう」


種は簡単です。≪狐火≫を妖刀≪和泉≫に纏い、切れ味を増しています。そして、もう一つは刀とは逆方向に≪狐火≫を放射して推進力を使った超スピードの剣を使って斬っているだけです。絶対に斬れる剣を最速で動かしているだけです。見えないのはマモンの目が悪いからにほかなりません。


朔様だったら、指先で受け止めます。


閑話休題


再生といっても魔力を使うものだから永遠につかえるものではありません。だから、何度でも何度でも斬り裂きます。苦しんでいる姿を見るのは気持ちが良いです。こいつは私たちの力を奪い、狐人族を、魔族を一時危機に導いた張本人です。


このくらいの罰は当然です。そして、皮肉なことに奪った再生の力のせいで生きている限り永遠に地獄を味合うことになります。


「さぁ拷問の時間です」



痛い痛い痛い!


なんで私がこんな目に遭わなきゃいけないのよ!目の前にある欲しいものは全部私の物。だから、どいつもこいつも貢ぐのが普通のことなの。


それなのになんで私が今こんなひどい目に遭っているのよ!?目の前にいる狐人族は私が斬られていく姿を見て、蹂躙の喜びを味わっている。


許せない許せない許せない!


奪うのは私の特権。それを愉悦とするのは私の方。それなのに勇者も≪七大罪・・・≫もあの人も私が持っていない欲しいものをすべて持っている!そんなやつらは全員死んじゃえばいい!消えてしまえばいい!


このまますべてを奪わせてたまるか!


「死ね!」


私は自爆した。



「死ね!」

「え?」


斬りつけまくっていたら、突然目の前のマモンが爆発しました。私は反射的に自分の持っている袖を使って煙が目に入るのを防ぎます。そして、砂煙が徐々に晴れていき、視界が開けると、そこには誰もいなくなっていました。


「ん、逃げたみたい」

「それは分かってますよぉ。すぐに追います!」

「その必要はないんじゃない?」

「どういうことです・・・ああ、そういうことですか・・・」


私たちの主の魔力とマモンがぶつかりそうになっています。私がヘマした時のために、逃走経路を埋めておいてくれたのでしょう。我が主にご足労をかけるのは心苦しいですが、せっかくのご厚意です。受け取っておきましょう。



「はぁはぁ、なんとか逃げ切れたようね・・・」


私は裏門になんとか逃げ延びる。力をだいぶ手放してしまったけど仕方がない。逃げないと死んでしまうのだから。追手が来ている様子はない。魔力もほとんど残っていないので、身体を再生する余裕は今はない。


「ふぅふぅ、あの狐は絶対に許さないわ!」


今度会ったらどうしてくれようか。まずはあのチャームポイントである耳を剥ぎ取り、尻尾を一本一本斬るのがいいかもしれない。その時に何度も何度も再生して地獄の生を味合わせるのが良いかもしれないわね。


養分共から絞れるだけ絞りとって私の力を高める。突然死を起こしたらニュースで取り上げられて面倒だとかそうは言ってられない。私から奪った者はすべてを奪って蹂躙するまで許さない。


「ったく、ミオがどこにいるか全然分からねえ・・・」

「きゃっ」

「ん?」


突然目の前に黒い人間がぶつかった。お面をしていて男か女か分からないけど、背丈と筋肉の付き方から男でしょうね。警備員の一人だろうけど、私の顔をみたら助けてくれるでしょうね。丁度良かった。歩くのも疲れたのよね。


「ねぇ警備員さん」

「あっ、見っけ」

「え?」


私は突如腹を貫かれて鮮血が舞った。全く見えなかった。強欲のマモンたる私が。


「な、なにを・・・」

「何って浜辺雅だろ?丁度良かったわ。お前を探してたところだったからさ」


目元は分からないけど、口が三日月型に笑っていた。その邪悪な嗤い方に私はさっきの狐以上の恐怖を感じてしまった。


「さてさてどうしてくれよっかなぁ」

「あ、あんたは一体・・・?」

「ん?そうだな。今はノルって名乗ってる」


まるで日常会話をするように私の腹を抉っている。とりあえず逃げないと。


「おっと逃がさねぇよ。お前にはこれから地獄の苦しみを味わってもらうんだからな。覚悟はいいか?マモン・・・?」

「まさか!」


私はプライドを捨て去った。とにかく生きたい。そんな感情に陥ったのは勇者共に追われたとき以来だった。特に恐ろしかったのは勇者筆頭の男だ。そいつは私たちを道端の虫のように潰していった。そいつと同じ瞳をしている。


そしてお面が外されて素顔が分かると私は声をあげた。


「≪魔族殺し≫・・・なんでこっちに!?」

「俺の生まれ育った世界だ。こっちの世界に俺がいることはなんの不思議もないだろうが」


グチュグチュと腹を抉られる。


「せ、世界を超えるの、は、莫大な、魔力が、必要なはず・・・よ!」

「知るかよ。ただ、俺は女神によって強制送還されたんだよ。あっちで人を殺しまくったからな」

「・・・?」


どういうこと?いやそんなことはどうでもいい。この男が現実ここにいるということが問題。どう生き残れば、


「い、命だけは・・・どんなことでもする・・・から」

「心配すんな。お前は殺さねぇから」

「グゥ・・・」


そういって私に突き刺さっている陰の剣をぐちゅぐちゅと動かす。再生はオートで発動してしまうから死ぬことはできない。


「こっちの世界の『浜辺雅』として生きているお前が突然消えたら不自然だからな。しかも悲しいことにこの国は世界で一番平和な国だ。不審死なんてやったら後々面倒だ」

「そ、それじゃあ・・・」


助かるの?と言おうとした瞬間に、


「だが、マモン。お前は大罪を犯した。これから生き地獄を味合わせる」


ぞっ


「確かお前は『強欲』だったよな?だったらお前には誰よりも不自由を与えてやるよ?」


そう言われて私の頭をがしっと掴まれた。そして、私の頭に魔力が送り込まれ、私の身体が動かなくなり、地面に倒れ込んでしまった。


「な、何を・・・?」

「サービスで顔の筋肉だけは動くようにしてやるよ。お前は顔以外のすべての肉体の行使権を失った」

「ぐっ・・・それで許されるなら・・・」


身体が動かせない。口と目、顔の筋肉は動かせるけど、これ以上何もできない。でも、これは魔力によるものだ。だから、養分たちから奪い取れば元の私に戻れる。もっとも数か月はかかりそうだけど。しかし、目の前の男は私の考えを読み取ってニヤリと笑う。


「あっ、そうそう。お前の『強欲』の力である【強奪】は俺が奪った。だから、お前が魔力の苗床にしていた人間は全部俺の物。どうだ?すべてを奪われた気分は?」

「なっ!」

「ったく酷い女だよなぁ。自分を好きになった男がいたら握手会で奴隷契約を結ばせて、自分を嫌いになった男はエゴサで見つけ出した信者共が薬漬けにして苗床にする。どっちにしろお前に自動的に魔力と金がすべて注ぎ込まれるシステムになってやがる。本当に気色悪いな」

「な・・・なんで、それを・・・」

「俺の部下が調べた。安心しろよ?お前の苗床ととのつながりはさっきもいったけど俺がもらった。もっともそいつらも俺の義姉を貶めたクソ野郎だ。お前に向けていた欲をすべて義姉に向けさせる。その後死のうが生きようが知ったこっちゃない」

「くっ・・・」


そういうや否や体に刺さった剣を取り除き、私のお腹の穴を塞いだ。感覚が死んでいるから私にはなんの感触もない。けれどそれが余計に恐怖を駆り立てていた。


≪魔族殺し≫の言い分に気になることがたくさんあるけど、それよりもまず私に充満していた魔力はすべて空っぽになり、何も感じない。いや、そんなことは不可能よ。≪七大罪≫の力は魔王様と魔王様が認めた腹心にしか取り除けないし、譲渡できないはず。


「ま、まさか・・・!さっきの、狐の、女が言っていた、魔王って・・・」

「ああ、おれだ。勇者として魔王を倒した後に、なんやかんやあって魔王なった」


私は絶句した。私たちは魔王から自由になるために力をもったまま転生した。しかし、私たちは魔王から逃げきれなかった。しかも、最悪の力を付けて。


そして、興味をなくした勇者兼魔王はポケットに手をいれて猫背の姿勢のまま踵を返した。そして、最後に一言。


「じゃあなマモン。お前はせいぜい何もできない自分を呪いながら強欲に生き続けることだ。もっともその身体じゃ何も得られないだろうけどな」

「ま・・・まって!」


私の制止を聞かずに魔王は行ってしまった。

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