第10話 クリスマス



クリスマス


皆さん、メリークリスマス!


1年の中で、最大のイベントと言えば、クリスマスですね


日本人なら誰でも知っている、このクリスマス。

ですが、クリスマスの事について詳しく知っている人は、意外と少ないかもしれません。


例えば、クリスマスって、何の日だか知っていますか? という質問


何を今更、と思うなかれ

みなさんの中に、クリスマスをイエス・キリストの「誕生日」だと思っている人は居ませんか?


そう、クリスマスは、イエス・キリストの「誕生日」ではないのです。

実は、イエス・キリストの誕生日は、聖書にも詳しい事が載っておらず、正確な日にちは、分かっていません。


では、クリスマスって、どんな日なのでしょうか?

それは、クリスマスは、イエス・キリストの「誕生をお祝いする日」なのです。


では、なぜ12月25日をクリスマスとしたのでしょうか?


それはローマ時代にまで遡(さかのぼ)ります。

当時の教会は、キリスト教を広める為に、それまであった土着(どちゃく)の宗教のイベントを、どんどん吸収していきました。

ハロウィンなどもその一つですね。


12月25日は、当時、ローマ帝国で流行していた、太陽を崇拝(すうはい)する、

ミトラス教という宗教の、重要な祝日で、盛大なお祭りが行われる日でした。

このお祭りを取り入れて、12月25日をイエス・キリストの「誕生をお祝いする日」になったのです。



さて、みなさん

やはり、クリスマスと言えば、プレゼント。


クリスマスのプレゼントは、何も、サンタさんからだけではありません。


西洋では、普段、離れて暮らしている親族達が、実家に集まり、クリスマス・パーティを開く風習があります。

その時に、プレゼントを交換するのです。

日本でいうと、お正月に親族が集まり、その時にお年玉や、お年賀を渡すといった感覚に近いでしょうか。


でも、クリスマスは、プレゼントの渡し方が少々違うのです。

クリスマスのプレゼントは、当日ではなく、12月に入ったくらいから、渡し始めます。

直接手渡ししたり、郵便で実家に送ったり・・


しかし、プレゼントは直ぐには開封せずに、25日まで、クリスマス・ツリーの下に置いておくのです。

皆さんも、クリスマス・ツリーの下に、沢山のプレゼントが並んでいる写真なんかを見た事はありませんか?


そして、クリスマスの当日に、プレゼントを開けるのです。

子供達にとっては、徐々に集まってくるプレゼントに、ワクワクが止まらない事でしょうね。


そんな、クリスマスに活躍をする、クリスマス・ツリーですが

では、そのツリーは、いつから、いつまで飾ると思いますか?


クリスマス・ツリーについては、特に決まりがある訳ではないようですが、

海外では、クリスマス期間中、ずっと飾る事が多いようですね。


クリスマス期間は、12月25日を中心に、大体1か月くらいの長さがあります。

これは、キリスト教の宗派によっても、違うようですが

12月25日から遡(さかのぼ)って、4つ前の日曜日から、12月24日までが、キリストの誕生を待ち望む期間。

この期間を、待降節(たいこうせつ)とか「アドベント」と言います。


みなさん「アドベント・カレンダー」って聞いた事はありませんか?


アドベント・カレンダーとは、このアドベントの期間中に、クリスマスまでの日数を数えていくためのカレンダーです。

一日ずつ窓を開けていくような、イベント形式のカレンダーが多く、子供向けに、オモチャや、お菓子が手に入るものもありますね。


また、12月24日の夜から、1月6日の公現祭(こうげんさい)までの期間を、降誕節(こうたんせつ)といい、

この待降節(たいこうせつ)と降誕節(こうたんせつ)を合わせた期間が、クリスマス期間となります。


海外では、このクリスマス期間中、ずっと、ツリーを飾るのです。


しかし、日本では、25日の、クリスマス直後に片づける家庭が多いようですね。

これは、クリスマスが終わると、直ぐに「お正月飾りに変わってしまう」というのもあるのですが、

日本には、ひな人形や、鯉のぼりなど、季節ごとの飾りつけがあり、

そういった飾りつけは、イベントが終わったら、直ぐに片づけないと「だらしがない」と言われてしまう事が多い為、

クリスマス・ツリーも、直ぐに片づけてしまうのかもしれませんね。



いかがでしたか

12月に入ると、各地で様々なクリスマス・イベントが開催されますが、みなさんは、どんなクリスマスを過ごすのでしょうね。


それでは、またお会い致しましょう。

さようなら

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